2019年05月16日
日本ブランドをつくった男・渋沢栄一(その4)
『日本の信用をつくった男』
日本の経済、日本の近代化を発展させたんですね。
そのためには、「道徳」と「経済」を一致させるべきだと。
それはどういうことかと申しますと、目先のことだけ考えて、とにかく儲けようというのではなく、「いい物を安く売れば、又、いい物が安く売れる」。
それがある意味、信用なんですね。
ですからよく「ブランド」と言われますが、私は、「日本というブランド」を渋沢さんがつくったと思うんです。
日本は戦後、不死鳥のように経済的に復活できた。
それは、「日本の商品はいいものだ」という信用があったらだと思うんですね。
『論語の復活が日本を良くする鍵』
ところが最近それがおかしくなった。
それはどういうことか。去年亡くなられましたが、京都大学教授で、ノーベル経済学賞候補となった唯一の日本の経済学者である森嶋通夫さんが『日本はなぜ行き詰ったか』(岩波書店)という本を出しました。
「失われた十年」について書かれておりまして、経済学者ですが、社会学的見地から分析をされております。
そこでは、「日本がなぜ経済的に繁栄したか、それは儒教の精神が生きているから」とあります。
聖徳太子の十七条憲法もそうですし、三百年に及ぶ徳川幕府の天下泰平も孔子の思想を中心に据えていました。
明治維新以降もそうですね。教育勅語なんかもそういう精神が生きています。
しかし、戦争に負けて、GHQ(連合国最高司令官総司令部)によって日本人の伝統・精神が潰されました。
今もその復活はありませんが、でも少なくとも一九八〇年代くらいまでは、そういう儒教的な考え方を持った各界のリーダーがいたんです。
でも一九九〇年代に入ってから、そういう人たちがさっぱりいなくなっちゃった。だから、大企業のトップがとんでもない嘘を付いたり、事件を起したりするわけですよ。
だからこのままでは日本は、どんどん腐りきってしまいます。
ローマ帝国が国の内部から滅んだように日本も同じようなことになってしまう。
そういう警鐘を鳴らして森嶋通夫さんは亡くなられました。
ですから、やはり、原点に返って、論語の精神に返って、渋沢栄一という偉大な日本人がいるわけですから、渋沢さんが何をどうやって実践したかということを学ぶことが、これから日本を良くすることなのではないか思います。
日本の経済、日本の近代化を発展させたんですね。
そのためには、「道徳」と「経済」を一致させるべきだと。
それはどういうことかと申しますと、目先のことだけ考えて、とにかく儲けようというのではなく、「いい物を安く売れば、又、いい物が安く売れる」。
それがある意味、信用なんですね。
ですからよく「ブランド」と言われますが、私は、「日本というブランド」を渋沢さんがつくったと思うんです。
日本は戦後、不死鳥のように経済的に復活できた。
それは、「日本の商品はいいものだ」という信用があったらだと思うんですね。
『論語の復活が日本を良くする鍵』
ところが最近それがおかしくなった。
それはどういうことか。去年亡くなられましたが、京都大学教授で、ノーベル経済学賞候補となった唯一の日本の経済学者である森嶋通夫さんが『日本はなぜ行き詰ったか』(岩波書店)という本を出しました。
「失われた十年」について書かれておりまして、経済学者ですが、社会学的見地から分析をされております。
そこでは、「日本がなぜ経済的に繁栄したか、それは儒教の精神が生きているから」とあります。
聖徳太子の十七条憲法もそうですし、三百年に及ぶ徳川幕府の天下泰平も孔子の思想を中心に据えていました。
明治維新以降もそうですね。教育勅語なんかもそういう精神が生きています。
しかし、戦争に負けて、GHQ(連合国最高司令官総司令部)によって日本人の伝統・精神が潰されました。
今もその復活はありませんが、でも少なくとも一九八〇年代くらいまでは、そういう儒教的な考え方を持った各界のリーダーがいたんです。
でも一九九〇年代に入ってから、そういう人たちがさっぱりいなくなっちゃった。だから、大企業のトップがとんでもない嘘を付いたり、事件を起したりするわけですよ。
だからこのままでは日本は、どんどん腐りきってしまいます。
ローマ帝国が国の内部から滅んだように日本も同じようなことになってしまう。
そういう警鐘を鳴らして森嶋通夫さんは亡くなられました。
ですから、やはり、原点に返って、論語の精神に返って、渋沢栄一という偉大な日本人がいるわけですから、渋沢さんが何をどうやって実践したかということを学ぶことが、これから日本を良くすることなのではないか思います。