2014年06月10日
最後のニューズレター(ワシントン報告、横江公美氏)
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ヘリテージ財団、アジア研究センター、2014年6月9日
今週のヘリテージ財団での生活は、まさに私のヘリテージ財団での役目に一区切りが着いた、という幸せな感慨があった。
1つ目は、ヘリテージ財団で日本が重要であるという認識がこれ以上にはならないほどの高さになっていることである。
ジム・デミント所長は、5月に初めてのアジア歴訪(ハワイ、台湾、日本、韓国、香港)を終えた。その後、デミントは、「私とヘリテージ財団の最大の役割は、連邦議員たちにアジアにもっと目を向けるように伝えることである」と語っている。
20年近く連邦議員を経験したデミント所長は、多くの連邦議員は、アジアどころか、国際政治にそれほど関心を持っていないことを経験と知っているからこその発言である。
さらに、デミント所長は、アジアの安定で、とりわけカギになるのは「日米同盟」であるとし、安倍首相が先月、発表した「集団的自衛権」への取り組みを支持している。
ちょうど、安倍首相が記者会見を行った翌日に、私たちは安倍首相と面会する機会を得、そこでも、デミント所長は安倍首相に「集団的自衛権」の取り組みについてエールを送った。
アジア歴訪後、デミント所長は、同盟国同士の関係改善の必要性を痛感し、ヘリテージ財団は日韓関係の改善のために役割をになう、と宣言している。
このニューズレターでもしばしば取り上げたが、ヘリテージ財団と韓国との関係は、日本以上に深い。
デミント所長は「日米にも辛い歴史はある。
アメリカは国際政治の発展のために、その感情は克服している。アメリカは、こういった歴史があるだけに、日韓関係向上のためのファシリエーターを担える」と語り、現在、ヘリテージ財団では、そのプログラムを開始する準備を始めようとしている。
さらに、韓国訪問の際に、韓国政府関係者が「日本の集団的自衛権を認める流れは第二次世界大戦に導いた軍国主義の再来につながる」と言っていたことに対し、「日本にはその流れはない。」と返したという。
デミント所長は、事実ではなく感情に基づく議論に懸念を示している。
2つ目は、アシスタントのライリーが、ワシントンDCのミレニアル世代の米研究者20人ぐらいをメンバーにしたアジアについての勉強会をヘリテージ財団で開始したことである。
ライリーの活動を、心から誇りに思う。
キャピトルの丘
「シンクタンク」研究を専門としてきた私にとって、ヘリテージ財団での3年間は神様からの「最大の贈り物」のような時間でした。
ニューズレターでもたびたび紹介してきたように、定例の会議への出席、招待者オンリーイベントへの参加、国際政治に関するインサイダー・Eメールリストへの参加など、完全にアメリカ人上級研究員と同じ待遇での研究環境を頂いていました。
ワシントンDCのシンクタンク機能を日本でも育てたいと言うことを将来の目標とする私にとっては、毎日ヘリテージ財団で過ごす時間すべてが、研究する時間でした。本当に幸せなことだったと思います。
そして、アシスタントには本当に恵まれました。
ヘリテージ財団での役割は一段落付きますが、アシスタントのライリー・ウォルターズ、初代アシスタントのターシャ・ハウグ、二代目の日本人アシスタント舟橋和見さんが、日米の懸け橋になることを手助けすると言う私の役割は、勝手に持ち続けていこうと思っています。
3年間、ニューズレターをご高覧いただきありがとうございました。ヘリテージ財団には6月24日まで、それ以降も日米の間で行ったり来たりしています。
お手伝いできることがあれば、いつでもご連絡ください。
この6月24日で、私のヘリテージとの3年契約が幕を閉じますので、これは、最後のニューズレターです。
ヘリテージ財団で何かやりたいことがある方は、その前に、ぜひ、ご連絡ください。
私の6月24日以降のE-mailは、kumi.yokoe@gmail.com です。
アシスタントのライリー(riley.walters@heritage.org)は、国際部門のリサーチアシスタントになります。
横江 公美、客員上級研究員、アジア研究センター
Ph.D(政策) 松下政経塾15期生、プリンストン客員研究員などを経て2011年7月からヘリテージ財団の客員上級研究員。著書に、「第五の権力 アメリカのシンクタンク(文芸春秋)」「判断力はどうすれば身につくのか(PHP)」「キャリアウーマンルールズ(K.Kベストセラーズ)」「日本にオバマは生まれるか(PHP)」などがある。



