2014年05月30日
第一次世界大戦の教訓から今を読む(ワシントン報告、横江公美氏)
いよいよ明日です!

「集団的自衛権と日本の安全保障」
(防衛法学会 2014年度春季研究大会公開シンポジウム)
―に、僕も報告者で参加します!
日時:5月31日(土)13:00〜16:00
会場:拓殖大学・文京キャンバス
報告者:森本 敏(前防衛大臣)
西 修(駒澤大学名誉教授)
西元徹也(元統合幕僚会議議長)
田村重信(自民党政調会調査役)
司会・進行 高井 晉(防衛法学会理事長)
参加費:1000円(学生500円)
0どなたでもご参加いただけます。(要事前申込)
0定員に達し次第、締め切りとさせていただきます。
お申し込み、お問い合わせは・・・
防衛法学会 事務局(内外出版(株)内)
E−Mail:jpnsdl@gmail.com 電話.03−3712−0141
参加される方はお早めにお申し込みください。
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川北義則氏の新刊『男の成熟』(東洋経済新報社)を読み、また、元気になりました。
精神・心の元気には、川北本が一番です。
...
「あなたのいうことは百パーセント正しい。だが、あなたがいうから私は反対する」
これが世の常、人の常なのである。どんなに正当であっても、やたらに批判してはいけない。「寸鉄、人を刺す」ような言葉は聞いて痛快だが、世の中の事柄は、正解が一つということはない。こちらが正しくても、相手が間違っているともいえない。
「自分は若いとき、正しいと思うことをよく口にした。だが、共感を呼ばなかった。少し控えめにいうようになったら、みんな賛成してくれるようになった」(フランクリン)
大人の振る舞いとしては、これが正解なのである。成熟した大人は、こうでなくてはいけない。
―川北本いいですね。
ヘリテージ財団、アジア研究センター、2014年5月29日
第一次世界大戦の教訓から今を読む
今月のヘリテージ財団は「プロテクト・アメリカ」月間であり、安全保障に関するフォーラムが目白押しである。
昨日は、「100 Years later: The U.S. Still Needs to Provide for the Common Defense」というタイトルで、下院の軍事委員会の副委員長を務めるマク・ソーンベリ下院議員が基調講演を行い、その後、ヘリテージ財団の国際政治の要であるキム・ホルムスとForeign Policy Initiativeのロバート・ザラティがパネルを行った。
ソーンベリ下院議員は、「共和党は強いアメリカであるべき」と主張し、オバマ大統領の一連のオバマ大統領の取り組みを批判した。批判のポイントは3つである。
1つ目は、先週末のメモリアル・デーのスピーチで発表した2016年までにアフガニスタンからの米軍撤退、
2つ目はシリアに対しての対応、
3つ目はウクライナに対する対応である。
ソーンベリ議員は、必ずしも軍事行動を実際に行うかどうかがポイントではなく、「強い軍事力のアメリカ」を保持することの重要性を訴えた。その際には、レーガン大統領がメモリアルデーに行ったの有名な演説で登場したフレーズ「力がなければ平和を保てない。力こそが平和を保つ」を紹介した。
質問タイムでは、「共和党は強いアメリカであるべきと考えていることはわかりますが、同時に最近の共和党は予算の削減に関心が集中していますね。実際、強い軍事力よりも予算削減を重要視する議員も増えています。さらに、予算は削減されています。今の状況で強いアメリカをどのように達成するのでしょうか」が最初の質問だった。
ソーンベリ議員は、効率的に軍事戦略を立てる必要性と、それが可能であることを主張した。
次に「最近のアジアは中国のふるまいのために不安定な状況だが、そこで果たすアメリカの役割は?」との問いにしては、「同盟国である日本、韓国と協力してアジア地域の安定させるべきである」と答え、同盟国との連携強化を主張していた。
以上を受けたパネルでは、第一次世界大戦から現在の国際政治は何を学ぶべきかという手法で議論が行われた。
ヨーロッパの歴史で博士号を取得するホルムスは、第一次世界大戦がおきた理由は2つで、
1つは、各国の世界情勢の読み誤り、
2つ目は、ドイツの拡張主義であると、語った。
ホルムスはまさにこの2つの要因が今の国際政治を取り巻く環境であるとし、国際情勢の読み誤まらないことの重要性を指摘した。
そして、ホルムは今の国際政治ではドイツのような拡張主義をとる国は二か国、つまりロシアと中国があり、現在の国際情勢が危険な状態であることを懸念した。
ホルムスは、違法な手段でクリミアを編入させ、東ウクライナまで広がる紛争地域をロシアは拡大政策をとる、と語る。
また中国の南シナ海、東シナ海における最近のふるまいは中国の拡張主義を裏付けていると語った。
ホルムスは、ドイツの拡張主義は、驕りから導かれていた語り、最近のロシアと中国のふるまいは、まさに悲惨なる世界第二次世界大戦へと続く第二次世界大戦を引き起こしたドイツの状況に類似していると、と分析した。
ザラティは、ホルムスの分析をうけ、アメリカは世界の情勢に準備するべきである、と語った。
キャピトルの丘
昨年4月にヘリテージ財団の所長に就任したジム・デミント元上院議員と1972年にヘリテージ財団を設立してから所長に就任していたエド・フルナー前所長が、5月中旬2週間アジアを訪れた。
一貫してアジアにコミットしてきたフルナー前所長がデミント新所長を関係が深いアジアの国々に紹介することが目的であり、台湾、日本、韓国、香港と歴訪した。
私も3日間の東京滞在に同行した。
今回のアジア訪問はデミントにとって初めての経験だった。デミントは、下院議員時代、上院議員時代、一貫して国内政治に精通した上院議員だったが、今回の訪問を通じて日本、そしてアジアへのコミットメントの重要さを改めて痛感していた。
首相官邸を訪れ、安倍首相と面会した時には、デミントは「日韓関係の改善と、日米議員交流でヘリテージは貢献できる」と語っていた。
ちょうどその日は、前日、集団的自衛権の議論を開始する宣言をした安倍首相は、集団的自衛権の必要性とアベノミクスの効果について話された。
そして最後には、私がヘリテージ財団で研究員をしていることについて過大なるお言葉を頂きました。お時間をいただきありがとうございました。
そして、産業界、マスコミ界のトップの方々にもお会い頂き、ヘリテージ財団では「最高の東京訪問だった」と認識されています。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。
横江 公美、 客員上級研究員、アジア研究センター
松下政経塾15期生、プリンストン客員研究員などを経て2011年7月からヘリテージ財団の客員上級研究員。著書に、「第五の権力 アメリカのシンクタンク(文芸春秋)」「判断力はどうすれば身につくのか(PHP)」「キャリアウーマンルールズ(K.Kベストセラーズ)」「日本にオバマは生まれるか(PHP)」などがある。

「集団的自衛権と日本の安全保障」
(防衛法学会 2014年度春季研究大会公開シンポジウム)
―に、僕も報告者で参加します!
日時:5月31日(土)13:00〜16:00
会場:拓殖大学・文京キャンバス
報告者:森本 敏(前防衛大臣)
西 修(駒澤大学名誉教授)
西元徹也(元統合幕僚会議議長)
田村重信(自民党政調会調査役)
司会・進行 高井 晉(防衛法学会理事長)
参加費:1000円(学生500円)
0どなたでもご参加いただけます。(要事前申込)
0定員に達し次第、締め切りとさせていただきます。
お申し込み、お問い合わせは・・・
防衛法学会 事務局(内外出版(株)内)
E−Mail:jpnsdl@gmail.com 電話.03−3712−0141
参加される方はお早めにお申し込みください。
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川北義則氏の新刊『男の成熟』(東洋経済新報社)を読み、また、元気になりました。
精神・心の元気には、川北本が一番です。
...
「あなたのいうことは百パーセント正しい。だが、あなたがいうから私は反対する」
これが世の常、人の常なのである。どんなに正当であっても、やたらに批判してはいけない。「寸鉄、人を刺す」ような言葉は聞いて痛快だが、世の中の事柄は、正解が一つということはない。こちらが正しくても、相手が間違っているともいえない。
「自分は若いとき、正しいと思うことをよく口にした。だが、共感を呼ばなかった。少し控えめにいうようになったら、みんな賛成してくれるようになった」(フランクリン)
大人の振る舞いとしては、これが正解なのである。成熟した大人は、こうでなくてはいけない。
―川北本いいですね。
ヘリテージ財団、アジア研究センター、2014年5月29日
第一次世界大戦の教訓から今を読む
今月のヘリテージ財団は「プロテクト・アメリカ」月間であり、安全保障に関するフォーラムが目白押しである。
昨日は、「100 Years later: The U.S. Still Needs to Provide for the Common Defense」というタイトルで、下院の軍事委員会の副委員長を務めるマク・ソーンベリ下院議員が基調講演を行い、その後、ヘリテージ財団の国際政治の要であるキム・ホルムスとForeign Policy Initiativeのロバート・ザラティがパネルを行った。
ソーンベリ下院議員は、「共和党は強いアメリカであるべき」と主張し、オバマ大統領の一連のオバマ大統領の取り組みを批判した。批判のポイントは3つである。
1つ目は、先週末のメモリアル・デーのスピーチで発表した2016年までにアフガニスタンからの米軍撤退、
2つ目はシリアに対しての対応、
3つ目はウクライナに対する対応である。
ソーンベリ議員は、必ずしも軍事行動を実際に行うかどうかがポイントではなく、「強い軍事力のアメリカ」を保持することの重要性を訴えた。その際には、レーガン大統領がメモリアルデーに行ったの有名な演説で登場したフレーズ「力がなければ平和を保てない。力こそが平和を保つ」を紹介した。
質問タイムでは、「共和党は強いアメリカであるべきと考えていることはわかりますが、同時に最近の共和党は予算の削減に関心が集中していますね。実際、強い軍事力よりも予算削減を重要視する議員も増えています。さらに、予算は削減されています。今の状況で強いアメリカをどのように達成するのでしょうか」が最初の質問だった。
ソーンベリ議員は、効率的に軍事戦略を立てる必要性と、それが可能であることを主張した。
次に「最近のアジアは中国のふるまいのために不安定な状況だが、そこで果たすアメリカの役割は?」との問いにしては、「同盟国である日本、韓国と協力してアジア地域の安定させるべきである」と答え、同盟国との連携強化を主張していた。
以上を受けたパネルでは、第一次世界大戦から現在の国際政治は何を学ぶべきかという手法で議論が行われた。
ヨーロッパの歴史で博士号を取得するホルムスは、第一次世界大戦がおきた理由は2つで、
1つは、各国の世界情勢の読み誤り、
2つ目は、ドイツの拡張主義であると、語った。
ホルムスはまさにこの2つの要因が今の国際政治を取り巻く環境であるとし、国際情勢の読み誤まらないことの重要性を指摘した。
そして、ホルムは今の国際政治ではドイツのような拡張主義をとる国は二か国、つまりロシアと中国があり、現在の国際情勢が危険な状態であることを懸念した。
ホルムスは、違法な手段でクリミアを編入させ、東ウクライナまで広がる紛争地域をロシアは拡大政策をとる、と語る。
また中国の南シナ海、東シナ海における最近のふるまいは中国の拡張主義を裏付けていると語った。
ホルムスは、ドイツの拡張主義は、驕りから導かれていた語り、最近のロシアと中国のふるまいは、まさに悲惨なる世界第二次世界大戦へと続く第二次世界大戦を引き起こしたドイツの状況に類似していると、と分析した。
ザラティは、ホルムスの分析をうけ、アメリカは世界の情勢に準備するべきである、と語った。
キャピトルの丘
昨年4月にヘリテージ財団の所長に就任したジム・デミント元上院議員と1972年にヘリテージ財団を設立してから所長に就任していたエド・フルナー前所長が、5月中旬2週間アジアを訪れた。
一貫してアジアにコミットしてきたフルナー前所長がデミント新所長を関係が深いアジアの国々に紹介することが目的であり、台湾、日本、韓国、香港と歴訪した。
私も3日間の東京滞在に同行した。
今回のアジア訪問はデミントにとって初めての経験だった。デミントは、下院議員時代、上院議員時代、一貫して国内政治に精通した上院議員だったが、今回の訪問を通じて日本、そしてアジアへのコミットメントの重要さを改めて痛感していた。
首相官邸を訪れ、安倍首相と面会した時には、デミントは「日韓関係の改善と、日米議員交流でヘリテージは貢献できる」と語っていた。
ちょうどその日は、前日、集団的自衛権の議論を開始する宣言をした安倍首相は、集団的自衛権の必要性とアベノミクスの効果について話された。
そして最後には、私がヘリテージ財団で研究員をしていることについて過大なるお言葉を頂きました。お時間をいただきありがとうございました。
そして、産業界、マスコミ界のトップの方々にもお会い頂き、ヘリテージ財団では「最高の東京訪問だった」と認識されています。
関係者の皆様、本当にありがとうございました。
横江 公美、 客員上級研究員、アジア研究センター
松下政経塾15期生、プリンストン客員研究員などを経て2011年7月からヘリテージ財団の客員上級研究員。著書に、「第五の権力 アメリカのシンクタンク(文芸春秋)」「判断力はどうすれば身につくのか(PHP)」「キャリアウーマンルールズ(K.Kベストセラーズ)」「日本にオバマは生まれるか(PHP)」などがある。