2012年07月03日
お薦めします!「日本の防衛法制(第2版)」田村重信他・編著(高峰康修氏)

『日本の防衛法制 第2版』(内外出版)を出版しました。防衛政策を語る上での必読書です。
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安全保障政策に造詣の深い岡崎研究所特別研究員の高峰康修氏がブログで、僕の本の推薦をしていただいた。
以下、掲載します。
お薦めします!
「日本の防衛法制(第2版)」田村重信他・編著
岡崎研究所特別研究員 日本論語研究会幹事 高峰康修
本書『日本の防衛法制(第2版)』田村重信・高橋憲一・島田和久編著(内外出版)は、我が国の防衛法制のほぼ全分野にわたる詳細なコメンタールである。
編集の総責任者である田村重信氏(自由民主党政務調査会調査役、慶応大大学院講師)は、自由民主党を、というよりも、我が国を代表する、防衛政策の第一人者の一人である。
そして、実際に執筆に当たっているのは、防衛省で実務の最前線にいる若手官僚である。こういう成り立ちであってみれば、本書が、現時点で最も信頼できる我が国の防衛法制についての解説書となったのは、当然のことであろう。
本書が画期的であるのは、全て、政府による国会答弁、すなわち政府の公式解釈に基づいて厳格な解説がなされている点である。
憲法9条の解釈から始まって、各論にいたるまで、一切例外はない。
いうまでもなく、我が国は法治国家であるから、防衛政策は防衛法制に則って遂行されている。それゆえ、防衛政策の現状を正確に理解するためにも、あるべき防衛政策について論じるにも、好むと好まざるとにかかわらず、防衛法制に関する政府の公式解釈が出発点とならなければならない。
昨今、防衛への関心が高まりつつあるのは結構なことである反面、あまりにも我が国の防衛法制の実態を無視した、地に足のつかない議論が散見される。
本書の前書きにも「日本の安全保障・防衛政策を議論する際に、日本のユニークな防衛法制の実態をキチンと踏まえない議論は極めて有害である」とあるが、全くその通りであると思う。
それは、決して現状追認ということではない。出発点を適切にとらなければならないということである。本書は、その要求にいささかの不足もなく応えてくれる。
本書は、我が国の官僚の優秀さも改めて教えてくれる。
それは、本書を読んでいると、あの奇妙な憲法9条の解釈から、何とか我が国の防衛政策が有効なものになるよう、アクロバティックともいえる工夫が幾重にも重ねられていることがひしひしと伝わってくるという点である。これには驚嘆せざるを得ないと同時に、苦労がしのばれる。
そこから、「もういい加減に憲法を改正してくれ」という悲鳴を読み取るのは、深読みに過ぎるだろうか。
本書は、我が国の安全保障に関心を持つ者にとって必携の書である。専門家のみならず、広く国民一般に読まれ、適切な防衛論議がなされることを期待したい。
最後に、私事で恐縮だが、防衛法制に関する文章を書く際には、本書の第1版に大いにお世話になった。
論語で言えば、有名な「三省」の一つ、「習わざるを伝えしか」ということである。海賊対処法、貨物検査特措法を踏まえて改訂された第2版にも、お世話になることと思う。名著のアップデートを心からお慶び申し上げたい。



