2011年09月09日
綱領なき民主党との大連立は不可能(石原伸晃幹事長)
「天に向かって!」「日本を美しく!」(歌・田村重信)が、セントラルレコードのHPからユーチューブで聴けます。
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野田佳彦新内閣が9月2日発足した。政権交代から2年間で、3人の総理が入れ替わる事態となった。予算の組み替えで16.8兆円の財源を捻出できるとした民主党のマニフェストは破綻し、もはや政権の正統性は失われている。
自民党は、野田新体制にどう対峙(たいじ)していくのか。「3次補正成立後の解散・総選挙を」と求める石原伸晃幹事長に聞いた。
石原伸晃幹事長に聞く
3党合意は大きな成果
3次補正成立後解散を
――220日にわたる通常国会が閉会しました。
石原伸晃幹事長) わが党などが内閣不信任決議案を提出した時に、辞めると言った菅直人総理が、約3カ月間居座り、政治空白が生じました。これは、取り返しのつかないことです。
民主党政権は、これまで誤った政治主導で官僚を使いこなすことができず、独善的な国会運営で国会を混乱させ、うまくいかないと責任転嫁をしてきました。その姿勢は通常国会でも全く変わらず、官僚も仕事をしないという悪い事態になっています。だから、東日本大震災の復旧・復興が遅々として進まないのです。猛省を促さなければなりません。
しかし、こうしたなかでも、わが党は、震災対応では、党利党略でなく、全面的に協力してきました。官邸に対し577項目の提言を行い、復興基本法など議員立法を続々と提出し、震災対応を主導してきました。
また、わが党、公明、民主の3党合意で、来年度からの「子ども手当」の廃止などマニフェストの破綻を認めさせ、その見直しを確約させたことは大きな成果です。
――党内融和を掲げる野田新体制が発足しました。
石原) 野田総理が、「親小沢」「脱小沢」で分裂した民主党内をまとめられるのかよく見極めていかなければなりません。民主党には、物事を決め、責任を持って進めることが欠如しています。それが続くのであれば、与野党の協議は進んでいきません。
――野田総理は、3党合意を「誠実に守る」と述べながらも、代表選の政権構想には「政権交代の原点に立ち戻る」と明言しています。
石原) 対峙する主張を平気で使い分けるのは、民主党議員特有のものです。マニフェストの見直しは、3党の幹事長間で合意をしていますので、輿石東幹事長に対し、確認していきたいと思います。
――輿石氏の幹事長起用をどのように見られますか。
石原) 野田総理が、小沢元代表に近い輿石氏を幹事長に起用したことは、党内融和を重視した内向きの人事ではないでしょうか。野田総理と小沢元代表とは、政策的に相当の距離があります。小沢元代表のグループを取り込むための苦肉の策でしょうが、小沢元代表のようにマニフェストは堅持すると主張されれば、幹事長間の話はまとまらなくなるでしょう。
臨時国会では、3次補正などの与野党協議が必要となってきますが、小沢元代表の影響力が不透明な形で強まることは、危ういものとなりかねません。
――いわゆる"大連立"についてはどのように考えていますか。
石原) 大連立については、谷垣禎一総裁が述べたように、震災対応は全面的に協力していきますが、大連立は例外中の例外です。
そもそも、わが党と民主党とでは水と油ぐらいの違いがあります。子育ての理念ひとつとっても、「子供は社会で育てる」と言っている民主党と、子供は家庭が育て、その家庭を支援すると主張するわが党とでは大きな違いがあります。
民主党には、政党の憲法にあたる綱領がありません。それは、政権交代を目的にしただけの寄り合い所帯の政党のために、綱領を作ろうとすると党が分裂してしまうのです。そんな政党と連立を組むことは不可能です。
――民主党新政権に対し、わが党はどのような姿勢で臨みますか。
石原) もちろん、復旧・復興には協力することには変わりはありません。わが党の力なくしては、復旧・復興は進んでいきません。彼らにはノウハウも、実力も、覚悟もありません。3次補正に加え、二重ローン救済法案、国会に原発事故調査委員会を設置するための法案、私立学校建物特別助成措置法案を臨時国会で早期に成立させなければなりません。
しかし、それが終われば、民主党政権は、2年で3人も総理が入れ替わり、一昨年の総選挙では、嘘(うそ)のマニフェストで国民をだまして、議席を獲得したわけですから、あらためて国民に判断いただくのは当然です。
震災や、円高などこの国難に対処する能力と覚悟を持った政党はどこなのか。3次補正成立後、解散・総選挙を行い、その信を得た政党が、国難におけるわが国の舵(かじ)取りを担うべきです。
(『自由民主』より)
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野田佳彦新内閣が9月2日発足した。政権交代から2年間で、3人の総理が入れ替わる事態となった。予算の組み替えで16.8兆円の財源を捻出できるとした民主党のマニフェストは破綻し、もはや政権の正統性は失われている。
自民党は、野田新体制にどう対峙(たいじ)していくのか。「3次補正成立後の解散・総選挙を」と求める石原伸晃幹事長に聞いた。
石原伸晃幹事長に聞く
3党合意は大きな成果
3次補正成立後解散を
――220日にわたる通常国会が閉会しました。
石原伸晃幹事長) わが党などが内閣不信任決議案を提出した時に、辞めると言った菅直人総理が、約3カ月間居座り、政治空白が生じました。これは、取り返しのつかないことです。
民主党政権は、これまで誤った政治主導で官僚を使いこなすことができず、独善的な国会運営で国会を混乱させ、うまくいかないと責任転嫁をしてきました。その姿勢は通常国会でも全く変わらず、官僚も仕事をしないという悪い事態になっています。だから、東日本大震災の復旧・復興が遅々として進まないのです。猛省を促さなければなりません。
しかし、こうしたなかでも、わが党は、震災対応では、党利党略でなく、全面的に協力してきました。官邸に対し577項目の提言を行い、復興基本法など議員立法を続々と提出し、震災対応を主導してきました。
また、わが党、公明、民主の3党合意で、来年度からの「子ども手当」の廃止などマニフェストの破綻を認めさせ、その見直しを確約させたことは大きな成果です。
――党内融和を掲げる野田新体制が発足しました。
石原) 野田総理が、「親小沢」「脱小沢」で分裂した民主党内をまとめられるのかよく見極めていかなければなりません。民主党には、物事を決め、責任を持って進めることが欠如しています。それが続くのであれば、与野党の協議は進んでいきません。
――野田総理は、3党合意を「誠実に守る」と述べながらも、代表選の政権構想には「政権交代の原点に立ち戻る」と明言しています。
石原) 対峙する主張を平気で使い分けるのは、民主党議員特有のものです。マニフェストの見直しは、3党の幹事長間で合意をしていますので、輿石東幹事長に対し、確認していきたいと思います。
――輿石氏の幹事長起用をどのように見られますか。
石原) 野田総理が、小沢元代表に近い輿石氏を幹事長に起用したことは、党内融和を重視した内向きの人事ではないでしょうか。野田総理と小沢元代表とは、政策的に相当の距離があります。小沢元代表のグループを取り込むための苦肉の策でしょうが、小沢元代表のようにマニフェストは堅持すると主張されれば、幹事長間の話はまとまらなくなるでしょう。
臨時国会では、3次補正などの与野党協議が必要となってきますが、小沢元代表の影響力が不透明な形で強まることは、危ういものとなりかねません。
――いわゆる"大連立"についてはどのように考えていますか。
石原) 大連立については、谷垣禎一総裁が述べたように、震災対応は全面的に協力していきますが、大連立は例外中の例外です。
そもそも、わが党と民主党とでは水と油ぐらいの違いがあります。子育ての理念ひとつとっても、「子供は社会で育てる」と言っている民主党と、子供は家庭が育て、その家庭を支援すると主張するわが党とでは大きな違いがあります。
民主党には、政党の憲法にあたる綱領がありません。それは、政権交代を目的にしただけの寄り合い所帯の政党のために、綱領を作ろうとすると党が分裂してしまうのです。そんな政党と連立を組むことは不可能です。
――民主党新政権に対し、わが党はどのような姿勢で臨みますか。
石原) もちろん、復旧・復興には協力することには変わりはありません。わが党の力なくしては、復旧・復興は進んでいきません。彼らにはノウハウも、実力も、覚悟もありません。3次補正に加え、二重ローン救済法案、国会に原発事故調査委員会を設置するための法案、私立学校建物特別助成措置法案を臨時国会で早期に成立させなければなりません。
しかし、それが終われば、民主党政権は、2年で3人も総理が入れ替わり、一昨年の総選挙では、嘘(うそ)のマニフェストで国民をだまして、議席を獲得したわけですから、あらためて国民に判断いただくのは当然です。
震災や、円高などこの国難に対処する能力と覚悟を持った政党はどこなのか。3次補正成立後、解散・総選挙を行い、その信を得た政党が、国難におけるわが国の舵(かじ)取りを担うべきです。
(『自由民主』より)