2011年07月26日
「民主党政権の問題点。自民党だったらこうする」講演録(田村重信・その3)
「天に向かって!」(歌・田村重信)が、カラオケ「ウガとジョイサウンド」で歌えます。よろしく!
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この講演は平成23年2月27日、自由民主党千葉県横芝町支部総会で行ったものです。
【日本はいい国なのか】
大人になった日本ですから、大人の生き方をしていかないといけないんですよ。
でもそれについて、日本はいい国かどうなのかとか、住みやすい国なのかどうなのかという話がありますが、日本ほどいい国はないですよ。だって、犯罪は少ないですし、食べ物だってうまいんだから。
中国のお金もちは、上海なんか行くとその辺の食堂で食べませんよ。
屋台で食べませんよ。何が入ってるか分からないと言うんです。
日本は屋台に行ったって、安いめしや行ったって心配ないでしょ。
そういう違いってものすごいですよ。
だから、日本で中国人が買い物に来て、いろんな品物買うでしょ、ブランドものでも。中国のちゃんとした所で、ブランドもの買ってもひょっとしたら偽物じゃないかと思うから、日本に来て本物を買うんですよ。
日本に来れば本物ですから、そういう話なんですよ。
だから、そういう意味でも何でもそうですが、信頼というものが大事なんですよ。 そこを考えていく必要がある。
【冷戦崩壊と55年体制】
次に、冷戦崩壊と55年体制ですが、これは経済だけの問題ではなくて、政治にも影響を当然及ぼしています。
1955年に社会党がまず統一したんですよ。それで、共産主義、社会主義になっちゃまずいからという事で、保守で合同して自民党という政党ができたんですよ。
それから冷戦が終わってから、自由社会を守るなんて言わなくてもいいと。
もうソ連がなくなっちゃって、社会主義が負けちゃったので。
自民党がなかなか分裂しなかったのが、分裂できたのは、冷戦が終わったからですよ。だから小沢さんが新生党をつくって自民党を出たり、鳩山さんが新党さきがけをつくって自民党を出たりしたんですよ。
そして、宮沢政権の末期に不信任決議案が通って、選挙になったんですよ。選挙の結果、自民党は比較第一党だったんですが、自民党と共産党以外が全部一緒になっちゃって、細川連立政権というのが出来たんです。
だから、冷戦が終わらなかったら、まだ自民党は続いていたんですよ。
こういう話っていうのは、マスコミとか大学の先生でもする人はいないと思いますね。それは、日本は安全保障の問題、軍事の問題を教えるのは良くないということで、大学で教えていないんですから。
でも、国にとって大事なのは、安全保障の問題で安心出来て初めて、商売ができるのですから。そこが抜けてるから、おかしくなるんです。自社さ政権をつくって、なんで割合続いたかと言うと、政策決定が丁寧な民主主義のプロセスを経ていたからなんですよ。
【小泉政権の特徴】
それから小泉政権。これは、小選挙区、中選挙区関係なく自民党は野党になることはあるんですよ。だから、森政権の時、都議会選挙が負けそうだからということで森さんが辞めて、総裁選挙が行われて4人出たんですよ。
小泉さん、橋本さん、亀井さん、藤井さんが出ましたけど。あの時、僕は橋本さんが総理になると思いましたが、ならなかったですね。
なぜ、ならなかったか。
小泉さん以外は景気が悪いから、景気対策しますと言っていた。
その時、小泉さんは何を行ったか。もうそんなことはできない、将来の子ども達、孫たちのために借金を残すことはできない。そんな無責任な政治はできないと言って、郵政改革、構造改革、官から民へということを訴えたんです。
そりゃあ、構造改革すれば、痛みも出ます。でもそれに耐えなきゃいけないだろうと言う事をいったら、ウワァっと国民に受けたんですよ。それで、小泉さんが総理、総裁になったということなんですよ。
何故5年間も続いたかというとですが、前の衆議院選挙で僕は小泉純一郎元総理付きとして全国を遊説して回ったんですが、総理と2人でいろいろ話をしました。
僕は郵政解散をした時に、どっちかというと考え方が旧タイプなところがあるので、自民党分裂選挙ですから、これは負けたなと思いましたよ。
ところが、結果は大勝利でしたね。
だから、私はこのことを小泉総理に聞いたんですよ。
僕は負けると思ったんですけど、なんで総理は無謀にやったんですかと聞いたんですよ。そしたら、小泉総理は何ていったかと言うと、「いやあ田村君ね、僕は郵政法案が否決されたら解散すると言ってたんだよ。でも、誰も信じてくれなかったよね。そんなことできるわけないだろうと。でも、僕は言ったから解散したんだよ」と。
勝てるとか、勝てないとかじゃないんですよ。信念を通したんですよね。だから、そういう結果になったんですね。
小泉総理の頭の中に、長く総理をやりたいという考えなどなかったですよ。
自分はこれをやりたいという明確な考え方があって、それをやるということで実際やったわけなんですよ。その違いなんですよね。
今、小泉さんのような政治家がいないから、1年、1年という事で、潰れていくんだなと。
【政党の賞味期限と小選挙区制度の特徴】
小選挙区制度に変わりまして、これはいろいろ議論があるところでもあります。
しかし、この選挙区の中で勝ち抜いていかなくてはならないということと、メディア、特にテレビの影響はものすごく大きいですね。
だから、この前の名古屋の市長選挙とか愛知の知事選挙。
ああいうのはテレビから登場した政治家ですよ。河村さん、大村さんにしても。よくテレビタックルとかに出ていましたけどね。何が受けたかというと、減税というよりも、やはり市会議員の給与ですね。1600万ももらっているのはとんでもないと。800万でいいと。俺だって、市長の給与800万にしたんだと。名古屋が、みんな経済で困っている時に、トヨタもリーマンショック後相当悪かったですから、アメリカでリコールとかされていましたしね、そういう事もあって、受けたんですよね。
でも、受けたからといって、ずっと長続きするのかどうかは分かりませんし、それから何度か新党ブームというのがありましたよね。新生党や新党さきがけなどですね。
「新」しいというのは、名前はその時は受けるんですよ、でも寿司屋でも新しいネタですと言えば、みんな食べたがるんですが、古いネタですというとダメでしょ。だから、みんな新しいという名前のつく政党はつぶれてますよ。
日本新党ありますか、新生党ありますか。新党さきがけありますか。新しいを2つくっつけて新進党ありますか。保守党というのがありましたが、その後、保守新党となりましたが、今ありますか。ないですね。国民新党、新党日本も早晩なくなると思いますよ。だから、一番古いのは共産党とか自民党ですね。
民主党がうまくいったのは、新しいとかなんとかの名前がない政党だから長続きしてるんですね。
それから、総理大臣の人気というのはですね。誰の後に総理になったかで人気度が違うんですよ。佐藤栄作さん、もう飽きちゃったねという後に田中角栄さんがなったから人気が出たんです。宮沢さんの後に細川さん、これも人気がすごかった。
それから、村山さんの後の橋本さん、これも人気がそこそこありました。で、森さんの後の小泉さん、人気がすごかった。鳩山さんも、自民党の麻生さんの後で人気があった。そういうことで、総理の当初の人気というのは、誰の後で総理になるかで大きく違うんです。
ただ、それを持続できるかどうかはその人の資質にかかっているんです。
そして、民主党政権誕生の悲劇ということになると思いますよ。
あれだけ、日本国中熱狂して、すばらしい明日があるんじゃないかと思って民主党政権になったんですけど、今誰もそんなこと言わないですね。
今、民主党を支持していると手を挙げて言ったら、あいつバカじゃないかと思われますよね。政権交代は、キャッチフレーズのみ、それとマニフェスト、あれもします、これもします、そういうことで受けたわけです。
今の時代がどうで、こうで、という認識がやはり欠けていたと思いますね。
それと選挙制度の点から言うと、なんで今まで自民党は小選挙区でも頑張れたかというと、自民党はまとまってましたよ、それと公明党と協力していた。
ところが、民主党とか自由党とか社民党とかは、ばらばらですから、それは勝てるわけないですよ。
【自由党との合併による強固な民主党の誕生】
なんで勝てるようになったかと言うと、2003年の菅民主党代表と小沢自由党党首が合体したんですよね。今でも覚えていますよ。ニュースステーション出てですね、これから一緒になると。
党内手続きは明日やるって言うのですから、ぶったまげましたね。
実は僕はそこで危機感を持ってですね、これに対する問題点をペーパーにして、幹事長室に上げたんですよ。そして、それに対する反論を幹事長がするとメディアが取り上げるから民主党批判になるなぁと思ったんです。
そこから僕は始めたんですよ。自民党の全国会議員にメールで送ったり、全国幹事長会議で、僕の民主党批判が参考になるからということで配ったりしたんですよ。
そのうちに、こういう本ですね、「民主党研究」です。
この本のタイトルは「なぜか誰も書かなかった民主党研究」です。その時民主党の本なんてないんですよ。今はいっぱいありますけどね。そういう意味では元祖民主党研究、元祖民主党批判というのは僕なんですね。その後もう一つ本を出したんですけど、大変なんですよ、岡田克也から告訴されてですね。結局、地裁で勝って呑気にしてたら高裁、最高裁で負けてですね、損害賠償させられました。
大変でしたよ。命がけなんですよ、モノを書くっていうのは。それでもめげずにまた頑張ってますけどね。
【鳩山総理から菅総理へ】
そういう意味で、政権交代っていうのは、スローガンだけで、嘘で固めたマニフェストということと、日本という国をあの人達は嫌いなんですかね。
外国人参政権だとか、宇宙人だとか、地球人だとか、また中国に謝るとか、韓国にはまた謝罪するとか。本当に日本の文化とか伝統とかをどう考えているのかなって感じがしますね。
特に日本の日の丸に対して敬意を払う払わない、そんな問題もありましたね。
それから外交・安保の問題。普天間問題で県外あるいは国外というような事でぐちゃぐちゃにしちゃいましたね。
その結果、米海兵隊はやっぱり抑止力として必要だから、辺野古に持っていかざるを得ないと鳩山さんが言いましたよね。最近は、「実は方便でした」って言ってますよね。方便って言うんだからねぇ、びっくりしますよ。
それも、沖縄の新聞社に言ったものですから、沖縄の新聞にはでっかく出ましてね。もう沖縄で一番人気のないのは、鳩山由紀夫ですよ。それから、中国漁船の問題、さらには北方領土にメドヴェージェフ大統領が訪問した問題、あと竹島にいろいろ構築物が出来ていたり。また、TPPの問題とかいろいろあります。基本的には、認識がちょっとずれているんだと思いますね。
スイスのダボスというところで、世界中の首脳とか経済界のトップが集まる会議が開かれますが、菅さんもそこに行ったんですよ。
そのタイトルが「第三の開国と絆」です。そういうタイトルで講演したんですよ。でっかい会場で講演したら、その前に講演した人は人気があって一杯だったけど、菅さんが講演するとなると半分ぐらいいなくなっちゃったらしいんですね。それほど関心が実は薄かったということなんですね。
こういう事はあまり日本のメディアは報道しませんけど、実はそういうことなんです。そりゃそうでしょ、第3の開国でね、日本はまだ鎖国だなんてね、思いますか。思わないでしょ。だって、日本程いっぱい農産物買っている国ないでしょ。だから、日本が閉鎖されているなんて、誰も思っていないんだけど、総理が言ってんだから、お前閉鎖してる、もっともっと関税下げろとか言われるんですよ。
だから、ずれてるんですよ。
それから絆ですけどね、谷垣総裁も絆を大事にすると言ってますが、これ英語にすると、どういう事かと言うと、ネクタイのタイだとか、ボンドというんですが、どういう意味かと言うと足枷とか鎖とかそういう意味なんです。強制的に、人を牢屋に入っている囚人をつなぎとめるみたいな、そういうイメージなんですよ。
そんなことを日本国の総理がスピーチするわけだから、どうなってんだろうという感じを受けたという話なんですが、それはマスコミには大きく報道されませんが、実際のところはそういう事だと。
だから外国で話すときは、僕もロンドン、ウクライナ、アメリカ、中国でスピーチしましたが、英語があまり得意でなくても、英語で話す特はちゃんと準備して英語で話します。
日本語を英語に訳した時のニュアンスの違いとかあるんですよ。
だから、僕は英語を整理する時は、英語のプロに全部見てもらいます。
そして、滑らかな表現になるようにアメリカから帰ってきた人にちゃんとみてもらったり、そしてしゃべる時には録音してもらって、どこで切ればいいのか、どこにアクセントをつけるのか全部チェックして、英語で話をするんですよ。
日本語と外国語のニュアンスというのは違うんですよ。
それを考えないと。だから、菅さんの側近がそれをつくって外務省がチェックしたという形跡はないですね。だからそんなことになるわけですよ。
民主党政権というのは政治主導、政治主導って言ってかっこつけてやっていましたけど、結局政治主導ができなくて、今度は官僚依存になってしまったんです。
だから、菅さんは今何をしているかと言えば、内政では財務省のいいなり、外交政策ではアメリカのいいなりということなんです。
だからアメリカとの関係で普天間をどうするかっていう話ができないんですよ。だからTPPでなんとか得点をかせごうとしているんですけど、それがなかなかうまくいかない。
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この講演は平成23年2月27日、自由民主党千葉県横芝町支部総会で行ったものです。
【日本はいい国なのか】
大人になった日本ですから、大人の生き方をしていかないといけないんですよ。
でもそれについて、日本はいい国かどうなのかとか、住みやすい国なのかどうなのかという話がありますが、日本ほどいい国はないですよ。だって、犯罪は少ないですし、食べ物だってうまいんだから。
中国のお金もちは、上海なんか行くとその辺の食堂で食べませんよ。
屋台で食べませんよ。何が入ってるか分からないと言うんです。
日本は屋台に行ったって、安いめしや行ったって心配ないでしょ。
そういう違いってものすごいですよ。
だから、日本で中国人が買い物に来て、いろんな品物買うでしょ、ブランドものでも。中国のちゃんとした所で、ブランドもの買ってもひょっとしたら偽物じゃないかと思うから、日本に来て本物を買うんですよ。
日本に来れば本物ですから、そういう話なんですよ。
だから、そういう意味でも何でもそうですが、信頼というものが大事なんですよ。 そこを考えていく必要がある。
【冷戦崩壊と55年体制】
次に、冷戦崩壊と55年体制ですが、これは経済だけの問題ではなくて、政治にも影響を当然及ぼしています。
1955年に社会党がまず統一したんですよ。それで、共産主義、社会主義になっちゃまずいからという事で、保守で合同して自民党という政党ができたんですよ。
それから冷戦が終わってから、自由社会を守るなんて言わなくてもいいと。
もうソ連がなくなっちゃって、社会主義が負けちゃったので。
自民党がなかなか分裂しなかったのが、分裂できたのは、冷戦が終わったからですよ。だから小沢さんが新生党をつくって自民党を出たり、鳩山さんが新党さきがけをつくって自民党を出たりしたんですよ。
そして、宮沢政権の末期に不信任決議案が通って、選挙になったんですよ。選挙の結果、自民党は比較第一党だったんですが、自民党と共産党以外が全部一緒になっちゃって、細川連立政権というのが出来たんです。
だから、冷戦が終わらなかったら、まだ自民党は続いていたんですよ。
こういう話っていうのは、マスコミとか大学の先生でもする人はいないと思いますね。それは、日本は安全保障の問題、軍事の問題を教えるのは良くないということで、大学で教えていないんですから。
でも、国にとって大事なのは、安全保障の問題で安心出来て初めて、商売ができるのですから。そこが抜けてるから、おかしくなるんです。自社さ政権をつくって、なんで割合続いたかと言うと、政策決定が丁寧な民主主義のプロセスを経ていたからなんですよ。
【小泉政権の特徴】
それから小泉政権。これは、小選挙区、中選挙区関係なく自民党は野党になることはあるんですよ。だから、森政権の時、都議会選挙が負けそうだからということで森さんが辞めて、総裁選挙が行われて4人出たんですよ。
小泉さん、橋本さん、亀井さん、藤井さんが出ましたけど。あの時、僕は橋本さんが総理になると思いましたが、ならなかったですね。
なぜ、ならなかったか。
小泉さん以外は景気が悪いから、景気対策しますと言っていた。
その時、小泉さんは何を行ったか。もうそんなことはできない、将来の子ども達、孫たちのために借金を残すことはできない。そんな無責任な政治はできないと言って、郵政改革、構造改革、官から民へということを訴えたんです。
そりゃあ、構造改革すれば、痛みも出ます。でもそれに耐えなきゃいけないだろうと言う事をいったら、ウワァっと国民に受けたんですよ。それで、小泉さんが総理、総裁になったということなんですよ。
何故5年間も続いたかというとですが、前の衆議院選挙で僕は小泉純一郎元総理付きとして全国を遊説して回ったんですが、総理と2人でいろいろ話をしました。
僕は郵政解散をした時に、どっちかというと考え方が旧タイプなところがあるので、自民党分裂選挙ですから、これは負けたなと思いましたよ。
ところが、結果は大勝利でしたね。
だから、私はこのことを小泉総理に聞いたんですよ。
僕は負けると思ったんですけど、なんで総理は無謀にやったんですかと聞いたんですよ。そしたら、小泉総理は何ていったかと言うと、「いやあ田村君ね、僕は郵政法案が否決されたら解散すると言ってたんだよ。でも、誰も信じてくれなかったよね。そんなことできるわけないだろうと。でも、僕は言ったから解散したんだよ」と。
勝てるとか、勝てないとかじゃないんですよ。信念を通したんですよね。だから、そういう結果になったんですね。
小泉総理の頭の中に、長く総理をやりたいという考えなどなかったですよ。
自分はこれをやりたいという明確な考え方があって、それをやるということで実際やったわけなんですよ。その違いなんですよね。
今、小泉さんのような政治家がいないから、1年、1年という事で、潰れていくんだなと。
【政党の賞味期限と小選挙区制度の特徴】
小選挙区制度に変わりまして、これはいろいろ議論があるところでもあります。
しかし、この選挙区の中で勝ち抜いていかなくてはならないということと、メディア、特にテレビの影響はものすごく大きいですね。
だから、この前の名古屋の市長選挙とか愛知の知事選挙。
ああいうのはテレビから登場した政治家ですよ。河村さん、大村さんにしても。よくテレビタックルとかに出ていましたけどね。何が受けたかというと、減税というよりも、やはり市会議員の給与ですね。1600万ももらっているのはとんでもないと。800万でいいと。俺だって、市長の給与800万にしたんだと。名古屋が、みんな経済で困っている時に、トヨタもリーマンショック後相当悪かったですから、アメリカでリコールとかされていましたしね、そういう事もあって、受けたんですよね。
でも、受けたからといって、ずっと長続きするのかどうかは分かりませんし、それから何度か新党ブームというのがありましたよね。新生党や新党さきがけなどですね。
「新」しいというのは、名前はその時は受けるんですよ、でも寿司屋でも新しいネタですと言えば、みんな食べたがるんですが、古いネタですというとダメでしょ。だから、みんな新しいという名前のつく政党はつぶれてますよ。
日本新党ありますか、新生党ありますか。新党さきがけありますか。新しいを2つくっつけて新進党ありますか。保守党というのがありましたが、その後、保守新党となりましたが、今ありますか。ないですね。国民新党、新党日本も早晩なくなると思いますよ。だから、一番古いのは共産党とか自民党ですね。
民主党がうまくいったのは、新しいとかなんとかの名前がない政党だから長続きしてるんですね。
それから、総理大臣の人気というのはですね。誰の後に総理になったかで人気度が違うんですよ。佐藤栄作さん、もう飽きちゃったねという後に田中角栄さんがなったから人気が出たんです。宮沢さんの後に細川さん、これも人気がすごかった。
それから、村山さんの後の橋本さん、これも人気がそこそこありました。で、森さんの後の小泉さん、人気がすごかった。鳩山さんも、自民党の麻生さんの後で人気があった。そういうことで、総理の当初の人気というのは、誰の後で総理になるかで大きく違うんです。
ただ、それを持続できるかどうかはその人の資質にかかっているんです。
そして、民主党政権誕生の悲劇ということになると思いますよ。
あれだけ、日本国中熱狂して、すばらしい明日があるんじゃないかと思って民主党政権になったんですけど、今誰もそんなこと言わないですね。
今、民主党を支持していると手を挙げて言ったら、あいつバカじゃないかと思われますよね。政権交代は、キャッチフレーズのみ、それとマニフェスト、あれもします、これもします、そういうことで受けたわけです。
今の時代がどうで、こうで、という認識がやはり欠けていたと思いますね。
それと選挙制度の点から言うと、なんで今まで自民党は小選挙区でも頑張れたかというと、自民党はまとまってましたよ、それと公明党と協力していた。
ところが、民主党とか自由党とか社民党とかは、ばらばらですから、それは勝てるわけないですよ。
【自由党との合併による強固な民主党の誕生】
なんで勝てるようになったかと言うと、2003年の菅民主党代表と小沢自由党党首が合体したんですよね。今でも覚えていますよ。ニュースステーション出てですね、これから一緒になると。
党内手続きは明日やるって言うのですから、ぶったまげましたね。
実は僕はそこで危機感を持ってですね、これに対する問題点をペーパーにして、幹事長室に上げたんですよ。そして、それに対する反論を幹事長がするとメディアが取り上げるから民主党批判になるなぁと思ったんです。
そこから僕は始めたんですよ。自民党の全国会議員にメールで送ったり、全国幹事長会議で、僕の民主党批判が参考になるからということで配ったりしたんですよ。
そのうちに、こういう本ですね、「民主党研究」です。
この本のタイトルは「なぜか誰も書かなかった民主党研究」です。その時民主党の本なんてないんですよ。今はいっぱいありますけどね。そういう意味では元祖民主党研究、元祖民主党批判というのは僕なんですね。その後もう一つ本を出したんですけど、大変なんですよ、岡田克也から告訴されてですね。結局、地裁で勝って呑気にしてたら高裁、最高裁で負けてですね、損害賠償させられました。
大変でしたよ。命がけなんですよ、モノを書くっていうのは。それでもめげずにまた頑張ってますけどね。
【鳩山総理から菅総理へ】
そういう意味で、政権交代っていうのは、スローガンだけで、嘘で固めたマニフェストということと、日本という国をあの人達は嫌いなんですかね。
外国人参政権だとか、宇宙人だとか、地球人だとか、また中国に謝るとか、韓国にはまた謝罪するとか。本当に日本の文化とか伝統とかをどう考えているのかなって感じがしますね。
特に日本の日の丸に対して敬意を払う払わない、そんな問題もありましたね。
それから外交・安保の問題。普天間問題で県外あるいは国外というような事でぐちゃぐちゃにしちゃいましたね。
その結果、米海兵隊はやっぱり抑止力として必要だから、辺野古に持っていかざるを得ないと鳩山さんが言いましたよね。最近は、「実は方便でした」って言ってますよね。方便って言うんだからねぇ、びっくりしますよ。
それも、沖縄の新聞社に言ったものですから、沖縄の新聞にはでっかく出ましてね。もう沖縄で一番人気のないのは、鳩山由紀夫ですよ。それから、中国漁船の問題、さらには北方領土にメドヴェージェフ大統領が訪問した問題、あと竹島にいろいろ構築物が出来ていたり。また、TPPの問題とかいろいろあります。基本的には、認識がちょっとずれているんだと思いますね。
スイスのダボスというところで、世界中の首脳とか経済界のトップが集まる会議が開かれますが、菅さんもそこに行ったんですよ。
そのタイトルが「第三の開国と絆」です。そういうタイトルで講演したんですよ。でっかい会場で講演したら、その前に講演した人は人気があって一杯だったけど、菅さんが講演するとなると半分ぐらいいなくなっちゃったらしいんですね。それほど関心が実は薄かったということなんですね。
こういう事はあまり日本のメディアは報道しませんけど、実はそういうことなんです。そりゃそうでしょ、第3の開国でね、日本はまだ鎖国だなんてね、思いますか。思わないでしょ。だって、日本程いっぱい農産物買っている国ないでしょ。だから、日本が閉鎖されているなんて、誰も思っていないんだけど、総理が言ってんだから、お前閉鎖してる、もっともっと関税下げろとか言われるんですよ。
だから、ずれてるんですよ。
それから絆ですけどね、谷垣総裁も絆を大事にすると言ってますが、これ英語にすると、どういう事かと言うと、ネクタイのタイだとか、ボンドというんですが、どういう意味かと言うと足枷とか鎖とかそういう意味なんです。強制的に、人を牢屋に入っている囚人をつなぎとめるみたいな、そういうイメージなんですよ。
そんなことを日本国の総理がスピーチするわけだから、どうなってんだろうという感じを受けたという話なんですが、それはマスコミには大きく報道されませんが、実際のところはそういう事だと。
だから外国で話すときは、僕もロンドン、ウクライナ、アメリカ、中国でスピーチしましたが、英語があまり得意でなくても、英語で話す特はちゃんと準備して英語で話します。
日本語を英語に訳した時のニュアンスの違いとかあるんですよ。
だから、僕は英語を整理する時は、英語のプロに全部見てもらいます。
そして、滑らかな表現になるようにアメリカから帰ってきた人にちゃんとみてもらったり、そしてしゃべる時には録音してもらって、どこで切ればいいのか、どこにアクセントをつけるのか全部チェックして、英語で話をするんですよ。
日本語と外国語のニュアンスというのは違うんですよ。
それを考えないと。だから、菅さんの側近がそれをつくって外務省がチェックしたという形跡はないですね。だからそんなことになるわけですよ。
民主党政権というのは政治主導、政治主導って言ってかっこつけてやっていましたけど、結局政治主導ができなくて、今度は官僚依存になってしまったんです。
だから、菅さんは今何をしているかと言えば、内政では財務省のいいなり、外交政策ではアメリカのいいなりということなんです。
だからアメリカとの関係で普天間をどうするかっていう話ができないんですよ。だからTPPでなんとか得点をかせごうとしているんですけど、それがなかなかうまくいかない。
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この記事へのコメント
1. Posted by noga 2011年07月31日 06:42
昔は軍部、今は官僚。彼等に政治責任はない。
我が国の政治責任は、政治指導者の手の中にしっかりと握られている。
政治家は、国民の代理人。我が国は、主権在民である。
軍部・官僚は、効率よく政治を行うために雇われた要員にすぎない。
官僚は、政治家からの頼まれ仕事に汗をかく人たちである。
軍部の暴走・官僚の横暴を抑えられない政治家は、その存在をゆるされるはずもない。
自分の飼犬を調教できない飼い主を選ぶのは、有権者の無責任であろう。
とかく、この世は無責任。
一億総玉砕と一億総懺悔ばかりを繰り返すのではたまらない。
国のありようは、国民一人一人のありようで決まる。
民主主義は最低だ。しかし、それを超える制度は存在しない。
我々有権者はもっと頭を鍛えておこう。
現実肯定主義にとらわれて、現実の矛盾を指摘できない。矛盾解消に向けて総決起できない。
立ち上がるための内容がない。だから、おとなしい。
意思のないところに解決策はない。意思 (will) は、未来時制の内容である。
日本語には時制がない。無為無策には、閉塞感と諦観が待ち受けている。
自分に意見がなければ、相手の言いなりになるしかない。「よきにはからえ」か。
我々の政府は、軍部の言いなりになるか、官僚の言いなりになるか、それともアメリカの言いなりになるのか。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
我が国の政治責任は、政治指導者の手の中にしっかりと握られている。
政治家は、国民の代理人。我が国は、主権在民である。
軍部・官僚は、効率よく政治を行うために雇われた要員にすぎない。
官僚は、政治家からの頼まれ仕事に汗をかく人たちである。
軍部の暴走・官僚の横暴を抑えられない政治家は、その存在をゆるされるはずもない。
自分の飼犬を調教できない飼い主を選ぶのは、有権者の無責任であろう。
とかく、この世は無責任。
一億総玉砕と一億総懺悔ばかりを繰り返すのではたまらない。
国のありようは、国民一人一人のありようで決まる。
民主主義は最低だ。しかし、それを超える制度は存在しない。
我々有権者はもっと頭を鍛えておこう。
現実肯定主義にとらわれて、現実の矛盾を指摘できない。矛盾解消に向けて総決起できない。
立ち上がるための内容がない。だから、おとなしい。
意思のないところに解決策はない。意思 (will) は、未来時制の内容である。
日本語には時制がない。無為無策には、閉塞感と諦観が待ち受けている。
自分に意見がなければ、相手の言いなりになるしかない。「よきにはからえ」か。
我々の政府は、軍部の言いなりになるか、官僚の言いなりになるか、それともアメリカの言いなりになるのか。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。
http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812