2009年12月24日

財政規律無き民主党の予算編成 

〜 自信を持ってわが党の政策を主張しよう 〜自民党

 鳩山連立政権の経済・財政運営と平成22年度予算編成には大きな誤りと欠点があります。最大の問題は、将来の財政の姿、健全化への道筋(中長期の財政フレーム)を全く示さず、マニフェストだけに基づいて予算が作られたということです(「マニフェストは国民との契約」(鳩山首相10月28日))。それさえも小沢幹事長の天の声で反故にされようとしています。

 政府は「来年前半には複数年度を視野に入れた中期財政フレームを作る」としていますが、これでは来年の通常国会で十分な予算、経済対策の審議が行えるとは思えません。

 わが党は、厳しい経済・財政状況にあっても常に予算の見直しを行い、あるべき財政の姿を国民の前に示しながら経済・財政運営を行ってきました。

 わが国は、昨年のリーマン・ショック以降、依然として予断を許さない経済状況が続いており、かつ債務残高対GDP比が約170%という危機的な財政状況に直面しております。さらに財政規律のないまま国債の増発が行われれば、日本の国債は信用を失い、長期金利の上昇を招き、毎年の国債利払費が消費税収(約9.4兆円)を上回る心配さえ現実のものとなりかねません。

 我々は先の臨時国会において、再三のわたって予算及びその財源について鳩山総理に問い質しましたが、「マニフェストの主要な事項を実現するにあたって、不要不急な事業をまず見直すなどによって財源をきちんと確保する」(臨時国会 衆議院本会議 谷垣総裁への鳩山首相答弁)と、空手形を切るばかりでした。しかし、できあがった予算は、思い切った歳出削減も組み替えもできていない、何よりも財政規律のないものです。

 わが党は昨年来、4弾ロケットの経済・景気対策を実施し、21年度一次補正予算によって景気もやや持ち直しの兆しを見せていました。この対策をさらに進めることによって一層の景気回復が実現可能でありましたが、現政権は一次補正を一部執行停止、実効に問題のある半年遅れの二次補正予算の編成など、回復の腰を折る「二番底」「鳩山不況」が現実味を帯びつつあります。

 わが党は、単に鳩山連立政権を批判するだけでなく、先の総選挙の公約及び「平成22年度税制に関する基本的考え方」での財政健全化目標をもとに※、財政、経済、予算についてのわが党の見解を早急に取りまとめ、国民の皆様に明らかにしたいと思います。そして、1月の通常国会で予算委員会等を通じて、徹底的に政府・与党と議論していきます。


*わが党としては、財政の持続可能性を確保するため、財政健全化目標の基本として国・地方の債務残高対GDP比を位置づけ、これを2010年代半ばにかけて少なくとも安定化させ、2020年代初めには安定的に引き下げることを目標とする。
 また、当面の経済財政運営に当たっては、まずは景気を回復させ、5年を待たずに国・地方のプライマリー・バランス赤字の対GDP比を少なくとも半減させることを目指す。

shige_tamura at 15:54│Comments(1)TrackBack(0)clip!自由民主党 

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この記事へのコメント

2. Posted by yutakarlson   2010年04月07日 11:37
■財政健全化目標に債務残高対GDP比縮減など、達成時期を明示へ――本気でやれば、また失われた今度は失われた20年の再来か?
こんにちは。またまた、民主党は、財政健全化目標として、プライマリーバランスについて言い出しています。菅さんは、昨年の暮れあたりに「デフレ宣言」をしたのではありませんか?デフレを克服するには、プライマリーバランスを気していてはできませんが?要するに、経済対策には順番があるということです。これを社会人の健康にたとえていえば、デフレは癌でありそのまま放置しておけば、死に至る病でもあります。一方、プライマリーバランスは、一般社会人にとっては会社の仕事のようなものです。会社の仕事がうまくいかなければ、降格になったり、減俸されたり、挙句の果てには解雇されたりで大変ことになってしまいます。その果てに病気になってしまうということもあるかもしれません。しかし、癌の人が会社の仕事をあれこれ気に病んでいても仕方ありません。まずは癌の治療を最優先しなければなりません。詳細は是非私のブログを御覧になってください。

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