2009年02月03日

細田博之幹事長 代表質問(その2)

○介護人材確保対策

 介護つきまして申し上げます。
 介護従事者の賃金が低く、また体力的にも精神的にもきつい、離職率が高い、事業者の人材確保が困難であるといった実態が指摘されております。このため、昨年の通常国会で、「介護従事者の処遇改善に関する法律」が改正され、これを受けて、「介護従事者の処遇改善のための緊急特別対策」として、21年度の介護報酬改定率をプラス3.0%とすることが決定されているわけでございます。

 この問題も、今の法律、参議院にかかっている法律を早く通さなきゃだめなんです。それを全然審議していないんです、この問題も。そのことを申し上げたいと思います。

 それから、2次補正予算および来年度予算には、介護業務未経験者を雇い入れ、1年以上定着させた事業主に対して、1人あたり50万円を助成したり、そして、介護報酬改定を3.0%増にするとか、その他、移動リフトなどの介護福祉機器を導入・運用した事業主に対して、所要経費の2分の1を助成するとか、さまざまな政策が行われているわけでございます。それから、介護福祉士などの養成校へ就学を希望する学生に対し、月額五万円の修学資金の貸付事業もやっております。

 この点について、舛添厚生労働大臣からに、これからさらにどのように介護人材確保対策をしていくのか、お尋ねいたします。

○出産・子育て支援

 出産・子育て支援でございますが、出産・子育て支援については、補正予算や来年度予算において、都道府県に、約1,000億円の「安心こども基金」を設置し、20年度から22年度までを「集中重点期間」として、約15万人分の保育所などを整備することにより、子育て支援の環境整備を行うこと、また、費用の心配をしないで、妊娠・出産ができるように妊婦健診を必要な回数である14回を無料で受けられるよう公費負担を拡充すること。さらに、本年10月から出産育児一時金を4万円増額し、42万円に引き上げると、素晴らしい政策を舛添厚生労働大臣が出しているわけでございます。これは小渕少子化担当大臣の功績でもあろうと思っております。

○教育問題

 次に、教育問題についてお伺いいたします。
 これからの日本と、世界を背負って立つ子どもたちの教育を推進していかなきゃなりません。ノーベル賞を四人が受賞したからといって喜んでいるわけにいかない。4月から、理数教科の授業時間を増やすなど、自然科学系の教育を充実するようでありますが、この教育については、英知を結集して知恵を出していかなきゃなりません。未来を担う子どもたちの教育について、総理のご熱意ある決意をお聞かせいただきたいと思います。

 それに、安心して教育を受けられるようにということで、学校の耐震化が急がれており、補正予算、本予算等でも組まれておりますが、現在の小中学校の耐震化改修率は何%であり、いつまでに全ての耐震改修を終えるのか、総理にお答えいただきたいと思います

○高速道路料金引き下げ

 高速道路料金についてお伺いします。
 鳩山幹事長の全部ただにするような話は空理空論だと思っておりますが、とりあえずは、我々は先ぶれでいろいろなことをやりました。これは評価してください。早く法律を通してください。
 2次補正予算と本予算におきまして、高速道路料金の引き下げ、一部区間を除いて、週末どれだけ乗っても1,000円以下ということでございます。アクアラインも3,000円が1,000円、本四架橋も4,000円が1,000円でございます。

 いつからかということを待っておりますが、国民の皆さんに申し上げます。いつからこの高速道路料金が引き下げられるかというと、野党が参議院でこの関係の法律を通したときからからでございます。もう我々は首を長くしてお待ちしております。今、高速道路に乗っちゃいけません。野党の審議により、これは1,000円になっておりません。

 具体的には、青森から青森道、東北道、磐越道、北陸道を経由し、大津でおりて比叡山や京都まで観光に行くと幾らになるのか、教えてください。それから、福岡から本四架橋を経由して香川の讃岐うどんを食べに行く場合はどうなんだ、木更津からアクアラインを通って銀座に行く場合は幾らになるんだ、このことを金子国土交通大臣に伺います。
 これは次元が低くないんです。現にもうかかっているんだから。民主党は反対しているんだから。民主党はどういうわけか定額給付金と関連させて反対しているんです。早くやってください。

○定額給付金

 それから、定額給付金についてお伺いをいたします。
 いよいよ定額給付金の話が具体的になっておりますが、その中でいわゆる派遣切りなどで住居がない方や、住所が定まっていない人、わけあって住所を秘匿せざるを得ない人は、受け取れるのか受け取らないのか、どうなっているんだということを鳩山総務大臣にお伺いいたします。

 定額給付金には、生活支援と景気対策の両面の意義があり、デパートなどではもうどんどん需要が下がっている。北海道では、気の毒に民事再生法で、今日出たでしょう。本当にかわいそうだ。だから消費が出なきゃだめなんだ。国民の消費を燃やすためにも、呼び水効果を出さなきゃいけないんです。

 したがって、定額給付金はみんな待ち望んでおります。反対をしないで、いろいろなことは政府・与党のせいにすればいいんですから。だけれども、今はあなた方は反対して、実現がしないんだ。やってみてから考えたらいいじゃないか、こう思います。

 また、それは、65歳以上の祖父母、夫婦2人、15歳以下の子供2人が同居する家庭では、10万4,000円ももらえるんです。2人の子供が、3歳から5歳であれば、子供手当などと合わせて14万円になるのであります。民主党にも6人のお子さんがおられると仄聞しておりますが、どうぞ、もらってお子さんのために使っていただきたいと思います。

○環境成長戦略

 次は、環境でございます。
 環境とエネルギーの問題が今後の成長にとって本当に大事なことでございまして、新エネルギー開発、省エネルギー開発に走り出さなきゃいけません。それがトップランナーとして大事なことでございます。

 税制改正でも、省エネ・新エネ設備投資について、100%即時償却する措置が盛り込まれておりますが、画期的なことであり、さきに述べた自動車に減税とか住宅減税が相まって、これは必ずやらなきゃいけない。この点についても総理の考えをお伺いしたいと思います。

○中期プログラム

 そこで中期プログラムのことに参ります。総理は、国会に提出した税制改革法案の附則に、税制抜本改革を行うために、必要な法制上の措置を2011年度までに講じることを明記することについて、リーダーシップを発揮されました。我が党内に、少なからぬ異論はありましたが、責任ある政治の決意を、最後まで貫き通されたのであります。
 実施時期は経済状況をよく見極めて判断されるということでありますから、野党の諸君の協力もあって景気がどんどん回復すれば、非常に検討が進むわけでございますけれども、正しく国民に理解をしていただく必要がある。

 これは、念のために言っておきますが、75兆円の財源でもなければ、2兆円の定額給付金の財源でも何でもないんです。これは何のためかといえば、御存じのように、国民生活のセーフティーネットとして、将来にわたり安心な年金、医療、介護など、社会保障の財源とするためであることは明らかであります。基礎年金の国庫負担2分の1引き上げの安定財源でもある。子育てや、雇用をなくした人の生活を支える、財源とするためであります。

 私は、消費税を全額社会保障に使い、国民に還元すること、そのため、国の財政において消費税収を全額区分管理し、国民に透明にして、1円たりとも政府に無駄遣いさせない仕組みを講じるべきだと提言いたします。

 民主党は、かつて、年金財源として消費税の3%アップを主張されておりました。ちょうど岡田克也議員が代表のころでございます。これは、公党として、その姿勢は評価すべきであると思います。
 小沢代表は昔、新生党、細川連立政権のときは7%の福祉税を提唱したぐらいですから、これは異端な議論ではないんだけれども、今の議論を拝聴していますと、野党の諸君は、ここだと。さっきの鳩山幹事長の質問もありましたが、自分たちは消費税の議論なんかもう飛ばして、そして、どうも麻生総理がやりたいようだからおれたちは反対だ、こういうような言い方をしておられるのではないかと疑問をもっております。

 今は、民主党は、撤回をしているわけですから、税率5%のまま社会保障の目的税にするというふうに言っていますが、社会保障給付の総額は89兆円であります。その社会保障のうち、保険料が56兆円、残る31兆円は税金でありますが、国と地方を合わせた今の5%の税収では、12.8兆円しかない、2年前の数字でも。全額を社会保障に入れても、30兆円の半額にもならない。しかも、社会保障費は、年々増大し続けているのではないか。

 したがって、アメリカの議会を参考にしたらどうかとさっき言いましたけれども、ヨーロッパの議会などではみんなで相談して本当に社会保障の充実を図っているわけですから、このことを、堂々と対案を野党も示すべきである。自分たちが逃げておいて、そして総理が一生懸命展望を示すと、それは反対である、具体的にどうするつもりか、何をどうするつもりかと。これは私は、正当な議論ではない、公党としての責任を回避している、そう思うわけであります。

 しかし、行政の無駄を削減するというのは当然のことでありますから、総理の無駄ゼロの取り組み、そして決意についてはしっかりお伺いしたいと思います。
 それから、役人の天下りや「わたり」の問題というのは、先ほど鳩山幹事長も言われましたが、これは非常に大きな問題であると我々も考えております。先ほどの総理のご見解、答弁では、厳格に運用すると言われましたけれども、もうちょっと前に進んでほしい。つまり、「わたり」はもうやめる、そのぐらいまで言ってほしい。

 ただ、私も元公務員だからわかっているのは、結局、60歳まで働かせなきゃならない。そのためには、給与法とか年金とか、あらゆることを整備しないと60歳まで全員働いてもらうことはできないんです。したがって、それやることも考えながら、わたりはもうやめようじゃないか、私からも総理に提案をしますので、改めてご見解をお願い申し上げます。

○ソマリア周辺海賊対策

 ソマリア対策は、何かやや空理空論的な質問がさっきありましたけれども、小規模な海上保安庁の船などではできません。これは当面、自衛隊法上の海上警備行動で艦艇派遣、これは当然であります。
 しかし、与党、野党でお互いに、この応急措置、日本国家が、国民が大変な被害を受けているわけですから、これを取り締まらなければいけないのは当然のことでありまして、法整備について総理の考えをお伺いしながら、かつ野党の諸君ももっと前向きに案を出してほしいと思います。

○終りに

 まさに、2次補正予算ですら14日以上かけてやっと成立して、参議院では、関連法案はまだ、ほとんど1時間も審議していないと聞いています。しかし、介護従事者の処遇改善のための1,680億円とか、医療対策の118億円、中小・小規模企業の資金繰り対策の4,905億円、高速道路のマイカーの週末や休日の1,000円のための5,000億円、地域のきめ細かなインフラ整備を進めるための6,000億円や、地方自治体などが雇用機会を提供するための予算1,500億円など、大事な法案について参議院では審議さえしていないんです。これは審議しなきゃならぬ。

 そして、すぐにこれは、定額給付金は反対でいいですよ、給付金は反対だがほかは大事だねと、まさにアメリカ議会のように約5時間の審議で通した、これをぜひやるべきだと思っております。

 私はこれを早くやらなければ苦しむのは国民であると思っておりますので、反対のための反対ということではなく、ぜひ与野党が協力して、今の経済状況を克服いたしますように、これから大いにこの議会が効率的に働けるように強く念願をいたし、かつ、麻生総理の力強い決意をお伺いしておりますので、リーダーシップを発揮して、我々国会議員をリードしてやっていただきたいと思いますので、以上をもちまして、私の代表質問を終わらせていただきます。

 ありがとうございました。



shige_tamura at 15:54│Comments(1)TrackBack(0)clip!自由民主党 

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この記事へのコメント

1. Posted by マコト   2009年02月09日 12:48
お礼にくるのが遅くなってしまってごめんなさい。お忙しい中テキストありがとうございました。

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