2007年07月15日
小沢一郎研究(その4)小沢流「四ない政治」
読売新聞編集委員の橋本五郎氏が、2006年4月8日の読売新聞で「小沢政治の問題点は四つの『ない』に集約される」と批判した。
「会議に出ない」「電話に出ない」「丁寧に説明しない」「本音を明かさない」。
そしてさらに、「それは開かれた民主主義とは言えないのではないか」と切り捨てた。
全く的を射た指摘である。
新進党時代、小沢氏の傍に付くも、その後、袂(たもと)を分かち、自民党に復党した元科学技術政策担当大臣の笹川尭氏は「気に入らないとすぐ怒るし、雲隠れする。人を遠ざけちゃう。政治は人を集めるものなのにね」と語っている。
思えば2005年9月19日、民主党代表に就任したばかりの前原誠司氏は、小沢氏に代表代行の就任を依頼しようと会談を申し入れたが、「二カ月以上、休みを取っていなかったので、友人らと八丈島まで趣味の釣りに出かけていた」として、雲隠れしたこともあった。
小沢氏はかつて、夕刊フジに連載している「剛腕コラム」(2005年6月3日付)のなかで、民主党の体質についてこう述べている。
「民主党の議員総会などで議員が発言すると、党執行部は保身なのか、異論が出ることを恐れているのか、途中で『時間です』と打ち切ってしまう。こんな非民主的な党運営は見たことがない。
僕は党の基本政策を徹底的に議論する機会をつくるべきだと思う。政党なのだから政策論でいろいろな意見が出るのはかまわない。それが党の活力になる。何日でもいい、朝から晩まで話し合えばいい。そして、最後は多数決で決めるか、責任ある立場の者が決断すればいいのである」と。
しかし、そもそもこの「四ない政治」では、議論も討論も成り立たない。小沢氏は、言っていることと、やっていることが矛盾している。
結局、「非民主的な民主党」を助長しているのは、小沢氏本人なのだ。
最近も党首討論を避けているようだし、街頭演説もあまりしないようだ。
談合体質が染み付いているとしか思えない態度である。
ブログ「無節操:小沢一郎の資金疑惑」を発見しました。
非常に参考になりました。