2007年05月18日
「実録 小泉外交」(飯島勲著、日経新聞社)
小泉純一郎首相の在任中、49カ国、51回の外遊、この全てに同行した飯島首席秘書官が、「首脳外交」の全軌跡を本にした。
本には多くの写真があって、写真集としても楽しめるように工夫されている。
とくに二度にわたって訪朝した話が迫力がある。
2004年の5月22日、小泉首相の2度目の訪朝のとき、安倍晋三幹事長が自民党の「北朝鮮による拉致問題対策本部」の本部長で、僕は事務局を担当し、小泉首相を赤坂プリンスホテルで、安倍本部長と迎えたことを思い出す。
その時は、拉致家族の対応が厳しかった。
それを小泉首相は逃げずに、直接説明した。
家族会は、「拉致問題の解決よりもピョンヤン宣言の履行を優先している」などと厳しい批判を浴びせた。
そのときの小泉首相の態度はすごかった。
二度にわたる歴史的な訪朝。
金軍事委員長が、拉致を謝罪し、工作船を認め、拉致被害者が帰国した。
小泉首相の、「独裁国家である北朝鮮との間では代理交渉はあり得ない、首脳同士の話し合いしか日朝関係を打開する方策はない」との強い決意と行動力がなかったら、日本の安全保障観も一変しなかった。
これによって、日本人の安全保障観が一変した。
真の外交を知るうえでの必読書であろう。



