2018年08月08日

自民党総裁選挙の仕組みについて

 日本の内閣総理大臣(首相)は、最大与党から選ばれる。
 議員内閣制のため。
 自由民主党は、1955年結党以来、常に与党第一党で、自民党の総裁(党首)が内閣総理大臣となった。
 総裁が首相を兼務し、党務は幹事長が主に担当する。
 自民党が野党だったため、総裁で総理になれなかったのは、河野洋平と谷垣禎一の両氏だけ。

 今回の自民党総裁選は、9月7日告示〜20日投票の予定。

 総裁任期の在り方について(期数制限の見直し)、2017年10月に見直され、
「現行の連続2期(6年)までという期数制限を連続3期(9年)までに改正する」となった。
 その結果、安倍総裁(2012年9月26日〜)は、3期・9年可能となった。

 総裁の任期と再選規定は、
1955年 - 1972年 2年 制限なし
1972年 - 1974年 3年 制限なし
1974年 - 1978年 3年 連続2期まで(再々任を認めない)
1978年 - 2003年 2年 連続2期まで(再々任を認めない)
2003年 - 2017年 3年 連続2期まで(再々任を認めない)
2017年 ------------ 3年  連続3期まで


 自民党の議員票と党員票
(1)総裁選挙は議員投票と党員投票によって行わる
●総裁選挙の投票には、党所属の国会議員による投票(議員投票)と、全国の自民党員などによる投票(党員 投票)。
●議員投票は、国会議員1人に1票が割り当てられる。(平成27年9月1日現在)
 衆議院議員 289名   参議院議員 113名   計402名
●党員投票は都道府県ごとに開票し、党本部において各候補者の得票数を合算。
 その得票数をもとに、国会議員票と同票(今回は402票)の票をドント方式で各候補者に配分。
●議員投票で得た票と党員算定票を集計したものが、各候補者の最終的な得票数となる。
●議員投票の有効票数と党員算定票を合計した数の過半数を獲得した候補者が当選者。
 過半数にならない時は、上位2名で決選投票。

 2012年9月26日
石破茂199   安倍晋三141  石原伸晃96  町村信孝34 林芳正27
(決)  安倍晋三108 石破茂98

 2015年9月8日 安倍晋三 候補者1人(安倍総裁の任期満了による総裁選で無投票再選)

(2)立候補には国会議員20名の推薦が必要
●総裁選挙に立候補できるのは、自民党所属の国会議員。
●立候補には、党所属の国会議員20名の推薦が必要。
●3期連続して総裁を務めた者は、それに引き続く総裁選挙に立候補することはできない。

(3)投票権があるのは、国会議員と党員・党友
●議員投票は、党所属の国会議員が、投票日に党本部に設ける投票所で行う。
●党員投票を行えるのは、日本国籍を持ち、20歳以上で、以下のいずれかの条件を満たす人。(前回•平成25年および平成26年の2年間の党費・会費を納めた自民党員、自由国民会議会員、国民政治協会会員。(以下、「党員等」という)
 ※20歳以上には、選挙が行われる年の末日までに20歳になる人を含む。(※なお、前回は、特例として、平成26年に新たに党費・会費を納入した党員等にも選挙人資格が付与された。)
 こうした点が、選挙管理委員会で、8月21日に詳細が決定する予定。


選挙運動はお金をかけず、公平に行う
●党本部総裁選挙管理委員会は告示後、すみやかに各候補者の所見を党機関紙に掲載するほか、演説会の開催など、党運営による選挙運動を実施。
●総裁選挙における選挙運動はお金をかけず、公正、公平に行う。


shige_tamura at 12:20│Comments(0)clip!自由民主党 

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