2016年07月03日

バングラデシュにおける銃撃人質事案(詳細版)


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(最新追加情報)

 すべてのご家族が速やかに現地を訪問できるようにするため、政府専用機の派遣が決定されました。


 バングラデシュ・ダッカにおける襲撃事案について、10:17から行われた菅官房長官の会見における主な追加情報。

○ 先程開催された国家安全保障会議において、現状と今後の対応について確認を行った。

○ 本日夕刻に政府専用機を派遣すべく大至急準備を整えており、すべてのご家族が速やかに現地を訪問できるようにしていく。

○ 国連安保理においても、今回の事案を断固として非難するプレスステートメントを現在議長国である我が国が主導し発出した。



 事案概要

(1)7月1日21時30分頃(現地時間。日本時間2日0時30分頃)、ダッカ市内のレストラン「ホーレイ・アルティザン」において、数名の武装グループが人質を取って籠城し,警察との間で銃撃戦が発生。

(2)武装グループは警察に向けて銃撃や手榴弾を投げるなどし、客や従業員など外国人20名を含む35名以上を人質にとって立てこもった。現地警察は警察官2名が射殺され、少なくとも26人が負傷した。

(3)2日7時50分頃(現地時間。日本時間2日10時50分頃)、現地警察が突入。外国人3名を含む13名が救出された。

(4)同襲撃について、ISILが運営するアマク(Amaq)通信はISILの関連組織が犯行を認める内容(24人を殺害、40人を負傷させた。)をツイッターに書き込んだ。

(5)13時30分頃(現地時間。日本時間16時30分頃)に行われたバングラデシュ軍Inter Service Press Releaseによる記者ブリーフィング要点は以下のとおり。

 2日7:40(日本時間10:40)から開始された作戦は、12〜13分で犯人側を制圧し、8:30(日本時間11:30)に終了。被害者なし。1日夜の作戦で警官2名死亡。
 13人救出。うち1人は日本人,2人はスリランカ人。
軍は20人の御遺体を病院に搬送。その殆どが鋭い凶器により1日のうちに殺害。
犯人7人中6人が死亡、1人逮捕。

(6)2日夜、渡邉大使を始めとする在バングラデシュ大使館関係者が、御遺体が搬送された病院を訪問の上、7名の日本人が含まれていることを確認した。



 政府の対応

(1)現地時間1日23時45分(日本時間2日2時45分)、在バングラデシュ大使館において渡邉正人大使を長とする現地対策本部を立ち上げ。渡邉大使より、現地時間4時頃(日本時間7時)、バングラデシュ外務省担当局長に対し、また、4時55分(日本時間7時55分)、バングラデシュ外務大臣及び内務大臣に対し、人命最優先の対応を申し入れ。

(2)外務省では、日本時間4時50分、外務大臣を長とする緊急対策本部を立ち上げ。

(3)官邸では、日本時間4時50分に情報連絡室を設置(総理指示:1情報の収集・事実関係の確認に全力を挙げること、2バングラデシュを始め、関係各国と緊密に協力し,人命第一に対応すること)。午前7時30分に官邸対策室に改組。国家安全保障会議(NSC)を開催。

(4)邦人に対して以下の注意喚起を実施。
 現地時間2日0時(日本時間2日3時)、在留邦人及び「たびレジ」登録者へ領事メールを発出。
 日本時間8時52分,海外安全情報(スポット情報)を発出し、海外安全ホームページ上に掲載。

(5)木原誠二外務副大臣を、2日夕刻、現地に派遣。現地対策本部を指揮。

(6)2日13時35分日バングラデシュ首脳電話会談、15時25分同外相電話会談をそれぞれ開催。

(7)3日にも政府専用機を派遣すべく準備中。


 政府要人の記者会見等(抜粋)

(1)菅官房長官臨時記者会見(2日23時30分頃)

 7名の日本人の安否が確認できていない状況でありましたけど、渡邉大使を始めとする大使館関係者が、現地時間午後18:40頃、御遺体が搬送された病院を訪問の上、その中に7名の日本人が含まれていることを確認しました。
 写真や所持品その他の状況から、この7名は、いずれもJICAプロジェクトのコンサルタント関係者であり、男性5名、女性2名であることが確認されました。
 政府としては、事実関係の確認を含め,対応に万全を尽くしてきたわけでありますが、バングラデシュの発展のために尽力をしてこられた方々が、このような結果に終わったことは痛恨の極みで、残念至極であります。
 お亡くなりになられた方々の御冥福を心からお祈りし、お悔やみを申し上げます。政府としてなし得る限りの支援をしていきたい。この一環として、明日にも政府専用機を派遣すべく準備を整えているところであります。
 残虐非道なテロで罪のない方々の命が奪われ、強い憤りを覚えている。いかなる理由であれ,テロは決して許されるものではなく、断固として非難します。

(2)岸田外務大臣ぶら下がり会見(2日20時20分頃)

 先ほど、外務省の緊急対策本部会合を開いて、最新の状況について報告を受けたところです。バングラデシュ軍関係者が記者ブリーフィングを行い、内容としましては、13人救出し,そのうち1名は日本人、2名はスリランカ人であること、そして20名が死亡されたということ、遺体は病院に搬送されたということ、こうした情報を発表したと聞いております。大変厳しい状況にあると認識をしております。最新の状況を踏まえて、現在、バングラデシュ大使館の職員が病院に向かうなど、事実関係の確認を全力で行っています。
 そして、木原外務副大臣を現地対策本部長とし、海外支援展開チームを含む総勢30名以上の応援を現地に送りつつあります。
 そして、いずれにせよ,政府として現地当局及びJICAとも連携しつつ、事実関係の確認を含め対応に万全を尽くしていく考えです。
 いかなる理由であれ、テロは許されるものではありません。政府としては国際社会と連携してテロ対策に取り組んでまいります。

(3)安倍総理ぶら下がり会見(2日20時頃)

 卑劣なテロによって,多くの人々の命が奪われました。このテロによってお亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りし、そしてお悔やみを申し上げたいと思います。7名の日本人の安否については、確認にいま全力を尽くしておりますが大変厳しい状況であります。
 バングラデシュの発展のために尽力をしてこられた皆さんであり、痛恨の極みであります。今回の残虐非道なテロによって何の罪のない多くの方々の命が奪われました。強い憤りを覚えます。わたしたちや国際社会が共有している普遍的価値に対する挑戦であり、断固抗議をいたします。 また事件発生当初からバングラデシュとは人命第一に緊密に連携を取ってまいりました。1名の日本人の方が、負傷はされましたが作戦によって救出、バングラデシュ政府の作戦によって救出されました。作戦に関わった皆様に対しまして感謝申し上げたいと思います。
 また先ほどハシナ首相とも電話会談でお話をいたしましたが、最後まで最善を尽くしてこられたハシナ首相,あるいはまたバングラデシュ政府に対して日本を代表して御礼を申し上げたいと思います。今後も内外の日本人の安全確保のために全力を尽くして行く考えであります。

(4)菅官房長官臨時記者会見(2日19時30分頃)

 本日午後、バングラデシュ軍関係者が記者ブリーフィングを行い、13人救出し、そのうち1人は日本人、2人はスリランカ人、20人死亡、遺体は病院に搬送との情報を発表したというふうに聞いていております。大変厳しい状況にあるというふうに認識をしております。政府としては引き続きJICAとも連携しつつ事実関係の確認を進めるとともに、政府専用機の派遣も含め対応に万全を尽くしていく考えであります。私から以上です。


(5)木原外務副大臣ぶら下がり会見(2日16時30分頃)

 今回、バングラデシュのダッカで起きたレストラン銃撃人質事案につきまして、岸田大臣から、ダッカに飛ぶようにとの指示を受けましたので、これから向かいたいと思います。もう既に、総理とハシナ首相との間で電話会談をいたしまして、救出作戦の結果、13人の方が救出をされたと、そのうち3人の方が外国の方、そしてお一方日本人の方が含まれていると、こういうことでございます。他方で、全体の概要はまだ判然としないところがありますので、まず現地に赴きまして情報収集、事実関係の確認に全力を上げたいと、このように思っております。また同時に、お一方救出されたということがありますので、その方につきまして、万全の対応をとらせていただきたいと思います。いずれにいたしましても、やはり引き続き人命第一で、人命優先で、各国と緊密に連携を取りながら情報収集にまずは当たりたいと、このように思っております。

shige_tamura at 08:34│Comments(0)TrackBack(0)clip!安保・防衛政策 

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