2013年11月15日

感情に訴えて勝利せよ!&キャロライン・ケネディ(ワシントン報告、横江公美氏)

本『改正・日本国憲法』 (田村重信著、講談社+α新書)の表紙ができました。
 発売は11月21日。全国書店でお買いもとめできます。

 アマゾンで予約受付中!

「田村重信出版記念・追加講演のお知らせ
ブログランキングに参加しています。
↓↓↓貴方の応援クリックが明日の活力になります↓↓↓

こちらをクリック
 
 ヘリテージ財団、アジア研究センター、2013年11月14日

 感情に訴えて勝利せよ!


 今週もまた、ここで紹介したいリサーチャーむけランチョンがあった。

 国際部のトップのジム・カラファノが主宰し、Marine Corps University Foundationの校長であるThomas Draudeが、国際部の研究員向けにランチの時間に授業を行った。
 国際関係部の部長スティーブ・ブッチ部長もロシア研究のアリエル・コーヘン、東北アジアの安全保障研究のブルース・クリングナー、安全保障研究のピーター・ブルックスら、国際関係のほとんどの上級研究員らも参加している。

 この日のテーマは、「心理作戦」であった。

 つまり、情報を選択し対象者の感情に訴えることで戦争を勝利に導く作戦である。

 Draude将軍は、最初に、O.O.D.A Loopが早く遂行できたときは成功し、遅いと死にいたることになる、と話し始めた。

 “O.O.D.A. Loop”とは、Colonel John Boydが開発した作戦のプロセスである。O.O.D.A. Loopは、Observe、Orient、Decide、Actの頭文字で、この4つはループして作戦は続いていく。Observeとは情報収集、Orientは複数のプランの作成、 Decideはプランの決定、そして、Act は決定したプランの実行である。

  Draude将軍によると、この4つでもっとも重要なパートは、Orientであると語る。
Draude将軍は、戦争において最も重要なことは、古今東西たがわずに情報であると強調した。

 自分たちがどんな情報を持ちどんな情報を持っていないのか、同様に、敵はどんな情報を持ち、どんな情報を持っていないかを知ることは有効な戦略を作る際の大前提となる。そのうえで、将軍はもっとも有効な情報戦略は、相手を「だます」戦略であると語る。

 最近の「だます」戦略として、将軍は、湾岸戦争の際にクェートで使われたTask Force Troyをあげた。

 敵を欺くためにさまざまな戦法が使われた。

 ちらしをばらまいたり、敵のレーダーを使用不能にしたり。
 ラジオでタンクの音を大音量で流し、タンクが来ると思わせた問い手法も使われた。敵がだまし音だと気がついたときには、すでに本物のタンクが到着しているという戦法だ。

 だまし戦法は有効だが、難しい面もあり、成功を導くにはいくつかのキーがある、と将軍は語る。

 もっとも大事なことは、だまし戦法には同時に実際の有効なプランが用意されていることである。

 2つめは、だまし戦法は大胆でなければならないという。

 信じざるを得ないほど大掛かりでないとばれてしまう確立がたかくなるからだ。

 3つ目は、だまし戦法といえどもでっち上げであってはならないと言うことである。
 つまり、嘘とは絶対に思えないほど大掛かりで、現実の攻撃プランを成功に導く環境を作れることが重要なのである。

 だまし戦法と現実作戦は、つねにどちらにもで行き来できることが、勝利への鍵となる。

 質問で集中したのはやはり、だまし戦法の有効性であった。

 インターネットがこれだけ使われるようになった現在、だまし戦法は今までよりも有効ではなくなったのではないか?と言う内容に集中した。

 将軍は、インターネットで情報が氾濫した現在、実はだまし作戦はさらに有効になっていると明かした。


 キャピトルの丘

 今週、日米関係は、ワシントンでも最も熱いテーマであった。
 キャロライン・ケネディの日本大使就任式が行われたからである。就任式の夜に、日本大使の公邸でケネディ大使就任レセプションが行われた。
 このレセプションは、いつもとまるで違っていた。公邸への道は、大渋滞。そして公邸のホールには、アメリカメディアも押し寄せていた。通常なら日本メディアがいるかいないかだ。加えて、ワシントン・ポストのスタイルセクションの記者たちも来ている。スタイルセクションとは、ワシントンで行われているパーティやファッション、それに芸術関係のセクションだ。ここの担当記者が日本大使館を訪れることはまずないと言ってよいだろう。

 オリンピックに引き続き安倍政権は「ついている」と言える。
 なんといってもキャロライン・ケネディはただの大使ではない。アメリカの王女という代名詞がつくほどだ。このレセプションは、メディアだけではなくワシントン政治においても特別だった。ケネディ大使を紹介したのは、ケリー国務長官だ。国務長官レベルが各国の大使館のレセプションに来ることは非常に珍しい。他の長官も顔もあったし、くわえて、約20人に及ぶ民主、共和の両党の連邦議員も参加していた。

 日米関係におけるケネディ大使効果は3つあると考える。
 最大の効果は、アメリカの全体が日本に注目することである。
 2つ目は、大使以後も、日米関係にキャロライン・ケネディというシンボルを得ることである。
 3つ目は、日本のアメリカへの注目度ももちろん今までになくあがる、ということである。


 横江 公美
客員上級研究員
アジア研究センター Ph.D(政策) 松下政経塾15期生、プリンストン客員研究員などを経て2011年7月からヘリテージ財団の客員上級研究員。著書に、「第五の権力 アメリカのシンクタンク(文芸春秋)」「判断力はどうすれば身につくのか(PHP)」「キャリアウーマンルールズ(K.Kベストセラーズ)」「日本にオバマは生まれるか(PHP)」などがある。

shige_tamura at 10:08│Comments(0)TrackBack(0)clip!安保・防衛政策 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
ランキング一覧

人気blogランキング

人気blogランキングに参加しました。
応援よろしくお願いします。
月別アーカイブ
最新コメント