2013年10月21日

『レックス 戦場をかける犬』(マイク・ダウリング著、加藤喬訳、並木書房)

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 『レックス 戦場をかける犬』(マイク・ダウリング著)。 翻訳は、1991年からカリフォルニア州モントレーの米国防総省外国語学校(DLI)日本語学部で准教授を務めている加藤喬(元米陸軍大尉)氏だ。

 レックスは、海兵隊の軍用犬で、犬種はジャーマンシェパード。

 じつは軍用犬が戦場で活躍したのはベトナム戦争までで、その後、軍用犬の出番はありませんでした。

 ところが、イラク戦争で簡易爆弾(IED)の犠牲者が増えたことから、爆弾を探知するために軍用犬が30年ぶりに投入されました。レックスの任務は、武器の隠し場所や自爆テロ犯、そして兵士も市民も見境なく殺傷する簡易爆弾を嗅ぎ出すこと。

 そのレックスを危険のど真ん中に導き、信頼の絆を頼りに生還させるのがダウリング上等兵の役目。

 本書は、イラク戦争を舞台に、訓練も装備もまったく手探り状態でスタートした軍用犬チームの活躍を描いたノンフィクション。

 少年時代から動物好きだったダウリングは盲導犬を育てたこともあり、この体験か
ら入隊後は軍犬兵になる決意を固める。

 最初のパトロールでレックスは、爆発や銃声におびえてすくんでしまいますが、リード(犬綱)の先にいつもダウリングがいることで徐々に任務をやり遂げる勇気を得る。

 50度を超える気温、息が詰まる土煙、そして昼夜を問わず敵の待ち伏せが潜む街
角にレックスは嬉々として進んでいく。

 そのレックスだけを頼りに簡易爆弾を捜索するダウリング。

 次の一歩で爆発が起こりバラバラに吹き飛ばされるかも知れない恐怖は、読者にも否応もなく伝わる。

 大学を中退し、目標を見失ったダウリングが、レックスに出会うことで、自分の居
場所を見つけ、自分を取り戻していく姿は、本書のもう一つの魅力。

 また「訳者あとがき」に詳しく紹介されているが、退役したレックスが安楽死さ
れるのを恐れた2人目の軍犬兵が2万人以上の嘆願書を集めて、引き取りを実現し、
そのセレモニーは全米に放送され、犬好きの米国人を感動させた。

 緊張に満ちた爆弾探知任務と銃撃戦の洗礼に彩られた『レックス 戦場をかける
犬』は、ヒトと犬の絆がいかに任務遂行に貢献し、数知れぬ人命を救ったかを描いた
胸躍る物語。

 ジーンとくる物語だ。

 是非ともご一読を!

shige_tamura at 12:17│Comments(0)TrackBack(0)clip!本の紹介 

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