2013年08月09日
ワシントン情報(米ヘリテージ財団、横江公美氏)連邦議会の美人コンテスト結果発表
これで納得! 日本国憲法講義 -前文、九条、九六条などの正しい解説- [単行本(ソフトカバー)]
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ジュンク堂プレスセンター店及び池袋本店5Fの憲法図書のコーナーにあります。
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ヘリテージ財団 アジア研究センター 2013年8月8日
連邦議会の美人コンテスト結果発表
先日、ワシントンDCの恒例行事であるもっとも美しい政治関係者50人が発表された。今回は10年目とあって、今までは対象者を議会関係者に限っていたが、今回からホワイトハウスと省庁関係者も対象になった。
このコンテストは、男女ともに対象になり、対象者となりうる議会と行政の関係者が投票する仕組みであり、「The Hill」という議会ニュースに特化した新聞が主催する。
というわけで、選ばれた人たちは「見た目」だけではない。
顔なじみが投票するのだから、仕事ぶりも性格も投票の指標になっている。
日本ではビューティ・コンテストというと「女性の見た目」が評価の要素であると理解されているが、アメリカのビューティ・コンテストは「見た目」だけではなくかなり複雑だ。
高校にもミスターとミス・ハイスクールを選ぶがその際も、学校での活動と付き合いも重要な要素となっている。
内面とマネジメント能力も問われるようで選挙運動も行われている。
このコンテストは、政治関係者による政治関係者を対象とした「今、一番輝いている美しい人」を決めると1位になったのはどこから見ても50歳には見えない、共和党のJeff Flake上院議員である。
「ミスター・全米」の称号を得たJeff Flakeは、上院議員としては新人だが、その前は下院議員であったので12年前から連邦議会にいるが、初めての1位である。
以前、アドベンチャー雑誌で、鍛え抜かれた上半身を披露した際は、「見せびらかし」と批判されていた。彼の時代がやってきた、と雑誌は表現していた。
50歳に見えないのは、週3回のワークアウトとモルモン教のためお酒、たばこ、コーヒーなどの嗜好品は手をつけないことが影響しているのではないかと記事は示唆していた。
2位は、健康保健省で働く27歳のKirby Bumpusの美の秘訣は、水をたくさん飲むこと、定期的なエクササイズ、快適な靴を履くこと、そして化粧したまま眠りに落ちないことの4つである。
この4つは、CBSの”This Morning”の司会をつとめる母のGayle Kingとゴッド・マザーである全米最強の女性といわれるOprah Winfreyから学んだという。
3位は、ホワイトハウスのシェフをつとめるSam Kassだ。
彼はシェフにとどまらず、ミシェル・オバマ夫人が力をいれる子供の肥満防止プログラムやホワイトハウス内の家庭菜園プロジェクトで役割を果たしている。
オバマ政権ではミシェル夫人の人気は高く、Kassはまさに時の人である。
先日もワシントン・ポストは、ビューティ大会で3位に入ったKassが、MSNBCテレビのキャスターAlex Wagnerとデートをしていることが報じていた。
政治関係者のビューティ大会は、ある意味、政治を取り巻く人々を紹介し、かつ価値をもたらしている。
一見、娯楽のようにみえるが、実は、胡散臭いと思われがちな政治に透明性をもたらし、かつ裏方、議員に関係なくスターという価値を生んでいる。
日本にも、誰もが楽しめ、透明性を高め価値を生むイベントが永田町と霞ヶ関にできれば、不透明な政治というイメージと現実が少しづつ改善されるのかもしれない。
キャピトルの丘
今週の火曜日、ついに公立学校のアダルト・プログラムで料理の先生にデビューを果たした。
近所のアーリントン・パブリック・スクールに経歴と料理への思いを書いたアプリケーションを送り、その後、インタビュー。
インタビューを通るとシラバスを書いた。
数週間してシラバスの雑誌がアーリントン地区に配布され、私の郵便受けにも入っていた。
ちなみに食は私の最大の趣味である。食べることも作ることも両方だ。
しかも、「パブリック・ディプロマシー」は追いかけ、共著で本も書いている。趣味と問題意識の結合が、アメリカで料理の先生をやることだったのだ。
クラスのテーマは、近所のスーパーマーケットで買える食材でヘルシー和食である。
ドキドキしながら当日を迎える。
メニューはアダルト・プログラムの担当者とのインタビューのときに決まった。
丼2種類で親子丼とサラダ丼だ。
アメリカ人に作りやすい親子丼のレシピ化にはかなりの時間を要した。
出汁は無理だろうしと考え、アメリカ人にもなじみ深いテリヤキソースをアレンジしてつゆをレシピ化した。
鶏肉の味も玉ねぎの味も日本の食材とは異なることもあり、6,7回と改善を重ねてレシピは完成した。
次回に備えての課題は3つあった。
1つは、日米とアメリカでは量りの単位が異なる。CCで説明してしまったが次はオンスでレシピを作る必要がある。
2つ目は、箸。和食は箸を使って料理する。親子丼の卵を溶くのも流しいれるときも箸がいる。
普通のアメリカ家庭、菜箸どころか箸があることも少ないだろう。
アメリカの道具を使ってのレシピ開発が必要になる。
3つ目は、和食はまだまだ作るまでの地位を得ていないことの認識であった。
和食の料理教室には一般のアメリカ人はまだまだ来ない。
かなり和食に興味がある人しか来ない。
彼らは近所のアジアン・マーケットには普段から行っているので、今の段階では、近所で手に入る食材である必要はない。それどころか、通好みの食材を知りたがっていた。
文化交流には段階だてて考えていかなければならないことを認識した。
これらのポイントは、料理だけに限らないだろう。日本の文化を外国に紹介する際の共通の課題であると思われる。
1回目より2回目、2回目よりは3回目と回数をこなせば、上手にはなる。
今回で終わらずに、これからも、アメリカでの料理の先生にチャレンジしていきたい。和食がもっと知られるように頑張ります。
横江 公美、客員上級研究員・アジア研究センター
Ph.D(政策) 松下政経塾15期生、プリンストン客員研究員などを経て2011年7月からヘリテージ財団の客員上級研究員。著書に、「第五の権力 アメリカのシンクタンク(文芸春秋)」「判断力はどうすれば身につくのか(PHP)」「キャリアウーマンルールズ(K.Kベストセラーズ)」「日本にオバマは生まれるか(PHP)」などがある。
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連邦議会の美人コンテスト結果発表
先日、ワシントンDCの恒例行事であるもっとも美しい政治関係者50人が発表された。今回は10年目とあって、今までは対象者を議会関係者に限っていたが、今回からホワイトハウスと省庁関係者も対象になった。
このコンテストは、男女ともに対象になり、対象者となりうる議会と行政の関係者が投票する仕組みであり、「The Hill」という議会ニュースに特化した新聞が主催する。
というわけで、選ばれた人たちは「見た目」だけではない。
顔なじみが投票するのだから、仕事ぶりも性格も投票の指標になっている。
日本ではビューティ・コンテストというと「女性の見た目」が評価の要素であると理解されているが、アメリカのビューティ・コンテストは「見た目」だけではなくかなり複雑だ。
高校にもミスターとミス・ハイスクールを選ぶがその際も、学校での活動と付き合いも重要な要素となっている。
内面とマネジメント能力も問われるようで選挙運動も行われている。
このコンテストは、政治関係者による政治関係者を対象とした「今、一番輝いている美しい人」を決めると1位になったのはどこから見ても50歳には見えない、共和党のJeff Flake上院議員である。
「ミスター・全米」の称号を得たJeff Flakeは、上院議員としては新人だが、その前は下院議員であったので12年前から連邦議会にいるが、初めての1位である。
以前、アドベンチャー雑誌で、鍛え抜かれた上半身を披露した際は、「見せびらかし」と批判されていた。彼の時代がやってきた、と雑誌は表現していた。
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この4つは、CBSの”This Morning”の司会をつとめる母のGayle Kingとゴッド・マザーである全米最強の女性といわれるOprah Winfreyから学んだという。
3位は、ホワイトハウスのシェフをつとめるSam Kassだ。
彼はシェフにとどまらず、ミシェル・オバマ夫人が力をいれる子供の肥満防止プログラムやホワイトハウス内の家庭菜園プロジェクトで役割を果たしている。
オバマ政権ではミシェル夫人の人気は高く、Kassはまさに時の人である。
先日もワシントン・ポストは、ビューティ大会で3位に入ったKassが、MSNBCテレビのキャスターAlex Wagnerとデートをしていることが報じていた。
政治関係者のビューティ大会は、ある意味、政治を取り巻く人々を紹介し、かつ価値をもたらしている。
一見、娯楽のようにみえるが、実は、胡散臭いと思われがちな政治に透明性をもたらし、かつ裏方、議員に関係なくスターという価値を生んでいる。
日本にも、誰もが楽しめ、透明性を高め価値を生むイベントが永田町と霞ヶ関にできれば、不透明な政治というイメージと現実が少しづつ改善されるのかもしれない。
キャピトルの丘
今週の火曜日、ついに公立学校のアダルト・プログラムで料理の先生にデビューを果たした。
近所のアーリントン・パブリック・スクールに経歴と料理への思いを書いたアプリケーションを送り、その後、インタビュー。
インタビューを通るとシラバスを書いた。
数週間してシラバスの雑誌がアーリントン地区に配布され、私の郵便受けにも入っていた。
ちなみに食は私の最大の趣味である。食べることも作ることも両方だ。
しかも、「パブリック・ディプロマシー」は追いかけ、共著で本も書いている。趣味と問題意識の結合が、アメリカで料理の先生をやることだったのだ。
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丼2種類で親子丼とサラダ丼だ。
アメリカ人に作りやすい親子丼のレシピ化にはかなりの時間を要した。
出汁は無理だろうしと考え、アメリカ人にもなじみ深いテリヤキソースをアレンジしてつゆをレシピ化した。
鶏肉の味も玉ねぎの味も日本の食材とは異なることもあり、6,7回と改善を重ねてレシピは完成した。
次回に備えての課題は3つあった。
1つは、日米とアメリカでは量りの単位が異なる。CCで説明してしまったが次はオンスでレシピを作る必要がある。
2つ目は、箸。和食は箸を使って料理する。親子丼の卵を溶くのも流しいれるときも箸がいる。
普通のアメリカ家庭、菜箸どころか箸があることも少ないだろう。
アメリカの道具を使ってのレシピ開発が必要になる。
3つ目は、和食はまだまだ作るまでの地位を得ていないことの認識であった。
和食の料理教室には一般のアメリカ人はまだまだ来ない。
かなり和食に興味がある人しか来ない。
彼らは近所のアジアン・マーケットには普段から行っているので、今の段階では、近所で手に入る食材である必要はない。それどころか、通好みの食材を知りたがっていた。
文化交流には段階だてて考えていかなければならないことを認識した。
これらのポイントは、料理だけに限らないだろう。日本の文化を外国に紹介する際の共通の課題であると思われる。
1回目より2回目、2回目よりは3回目と回数をこなせば、上手にはなる。
今回で終わらずに、これからも、アメリカでの料理の先生にチャレンジしていきたい。和食がもっと知られるように頑張ります。
横江 公美、客員上級研究員・アジア研究センター
Ph.D(政策) 松下政経塾15期生、プリンストン客員研究員などを経て2011年7月からヘリテージ財団の客員上級研究員。著書に、「第五の権力 アメリカのシンクタンク(文芸春秋)」「判断力はどうすれば身につくのか(PHP)」「キャリアウーマンルールズ(K.Kベストセラーズ)」「日本にオバマは生まれるか(PHP)」などがある。