2012年11月06日

中国について、第1回 権力構造と意思決定のメカニズム(遠藤 誉氏)

尾崎行雄記念財団「咢堂塾」特別記念講演会
『日本の防衛政策』
【講師】田村重信氏(自由民主党政務調査会調査役)
講演「日本の防衛政策」12月12日(水)18時〜20時 尾崎行雄記念財団(憲政記念館、参加費無料)のお知らせ。

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 今回は、中国の専門家の筑波大学名誉教授・遠藤 誉氏の登場です。
 今、一番信頼されている学者です。僕も何冊かの本を読みました。


 党員8260万人の頂点に立つC9
「中国共産党の権力 構造と人民の声」【1】

 第1回 権力構造と意思決定のメカニズム


 尖閣諸島問題でかつてない緊迫した状況に陥った日中関係。いよいよ11月には、総書記就任が有力視される習近平副主席をはじめとする中国共産党中央委員会政治局常務委員(現在は9人)の集団指導体制による新指導部がスタートする。中国中枢の意思決定のメカニズムはベールに包まれ見えにくい。
 今回、中国問題の権威で第一人者の遠藤誉筑波大学名誉教授が、共産党の権力構造などについて4回連載で語る。


 多数決による集団指導体制


 11月8日から中国では次期政権に移行する第18回党大会(全国代表大会、5年に1回開催)が始まる。
 最終日翌日の一中全会(党大会以降、最初の全体会議)で次の政権中枢の名簿が発表される。
 政権中枢とは「中国共産党中央委員会(中共中央)政治局常務委員会委員」のことで、現時点では9人。
 筆者はこの9人を「チャイナ・ナイン」(C9)と名付けている。
 中国は憲法にも謳われている通り、中国共産党が「指導」する国。
 国策もこのC9が決める。

 C9は多数決議決を鉄則として「集団指導体制」を布いている。
 したがって奇数。
 偶数だと票が割れたときに最終議決権を持つ中共中央総書記(胡錦濤)が決めることになり「党内民主」に反するからだ。


 中国人民解放軍を管轄するのは中共中央軍事委員会。
 「党の軍」であることが分かる。軍の主席も胡錦濤。
 中共中央紀律検査委員会は中共中央委員会と同等の権限を持つ。党規約に違反した党員を処罰する。
 C9を通した中国中枢の意思決定のメカニズムが見えにくい。


 盤石な組織力と権力基盤

 党員8260万人の頂点に立っているのはC9。
 この中に胡錦濤国家主席も温家宝国務院総理も入っている。
 日本の国会に当たる全人代(全国人民代表大会、立法府)の議題はC9が決める(形の上で中央委員会を通す)。

 全人代で議決された事項を国務院(中国人民政府)が執行する。
 全人代は年1回開催されるが、そのときに全国政協(中国人民政治協商会議全国委員会)も同時開催する。

 全国政協には8大民主党派や無党派代表などがおり非共産党員が大半を占める。
 しかしその役割は、あくまでも中国共産党の指導の下に中国共産党に協調する形で参考意見を述べるに留まる。

 国務院の下には中央行政省庁(部)があり、部長が日本の大臣に相当する。

 部長はC9から比べるとかなり下のランクで権限は低い。

 事実上中国を動かしているのは9人の男、C9で、絶対的権限を持つ。
 しかし党内民主はあり、党大会代表2270人は、全人代代表約3000人同様、選挙で選ばれる。選挙区は全国末端にまで構築されている類似構造で、組織力と権力基盤は盤石だ。



 遠藤 誉(えんどう・ほまれ)

1941年中国で生まれ、1953年帰国。筑波大学名誉教授、東京福祉大学国際交流センター長、理学博士。
中国社会科学院社会学研究所客員教授、国務院西部開発弁公室人材開発法規組人材開発顧問など歴任。『チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男』『チャイナ・ナイン 中国を動かす9人の男たち』など著書多数。

『自由民主』より



shige_tamura at 09:53│Comments(0)TrackBack(0)clip!安保・防衛政策 

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