2011年12月21日

金正日総書記死亡。日本に必要な準備は?ヘリテージ財団

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 ヘリテージ・ワシントン・ニュースレター(No.23)
 アジア研究センター(2011年12月20日)

「金正日総書記死亡。日本に必要な準備は?」を以下に掲載します。


 金正日総書記死亡のニュースは、ワシントンDCでも大きく取り上げられている。
 ヘリテージ財団で朝鮮半島と東北アジアの安全保障を担当するブルース・クリンガーは、「北朝鮮はしばらく喪に服することになるので、6カ国会議は当面、進めることは出来ない」と見通している。

 米朝の間で、北朝鮮がIAEAの核査察を受け入れた場合、アメリカは毎月2万トン、合計24万トンの食糧援助の約束をしている、という噂があるが、クリンガーはこの交渉も遅れる、と推測する。

 クリンガーによると、2008年金正日が脳梗塞で倒れたときには、全く後継者の準備が出来ていなかったので、その後は、後継者、金正恩への準備が進められるようになった。

 しかし、金正日は、父、金日成が生きているときから、政権を掌握していたが、金正恩は、政権運営にはほとんど参加していない。しばらくは、不安定な状態が続くことは確実視されている。

 クリンガーは、「スイスで教育を受けたことから、国を改革する可能性もあるが、政治的基盤が弱いだけに、党に頼らざるを得ない。そのため、今の体制を引き継ぐと考えたほうが自然だ」と見通している。

 クリンガーに「拉致問題」について聞いた。


 残念ながら、優先順位は低いと思う。金正恩になっても解決は難しいだろう」と声を落とした。

 韓国プレスは、現在、中国軍が北朝鮮との国境で待機しているようだ、と報道する。

 中国の安全保障を担当するディーン・チェンは、「中国軍は北朝鮮に自らが入ることはないが、非難民の流出に備えている」と語る。

 韓国軍も非常事態体制をとっている。

 クリンガーは、「しばらくは北朝鮮の動きを注視するしかない」と語っている。

 一方、経済については、経済学者のデレク・シザーズは、「戦争がない限り、金正日の死は経済には影響はない。」と断言する。

 では、安全保障と経済の視点以外で、日本がしなければならないことは何か。やはり、人の問題である。

 拉致された人々の救出はもちろん言うまでのないが、日本は新たに、北朝鮮からの人の流入に備えることが必要になる。不安定な政権はボートピープルを生む。

 また、日米韓では、優秀な人間を友好国以外に流さない協力が必要になるだろう。 ソ連が崩壊した際には、外国とネットワークがある優秀な人材はアメリカだけではなく、北朝鮮などの国にも流出した。


________________________________________

横江 公美
客員上級研究員
アジア研究センター Ph.D(政策) 松下政経塾15期生、プリンストン客員研究員などを経て2011年7月からヘリテージ財団の客員上級研究員。著書に、「第五の権力 アメリカのシンクタンク(文芸春秋)」「判断力はどうすれば身につくのか(PHP)」「キャリアウーマンルールズ(K.Kベストセラーズ)」「日本にオバマは生まれるか(PHP)」などがある。

shige_tamura at 09:22│Comments(1)TrackBack(0)clip!安保・防衛政策 

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この記事へのコメント

1. Posted by みるる   2011年12月21日 20:59
http://www.j-cast.com/2011/12/19116901.html?p=all
慰安婦問題で
アサヒの偽サイトが出ていたそうです

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