2011年12月20日

憲法に「家族条項」を 西修の憲法を考える(4)

カラオケ「天に向かって!」「日本を美しく!」(歌・田村重信)が、カラオケ(ウガ、ジョイサウンド)で唄えます。
セントラルレコードのHPからユーチューブで聴けます。

ブログランキングに参加しています。
↓↓↓貴方の応援クリックが明日の活力になります↓↓↓

こちらをクリック

 駒澤大学名誉教授 西修の憲法を考える(4)

 憲法に「家族条項」を

「無縁死」生み出した 地縁、血縁、社縁の喪失


 「いつかお父さんみたいに大きな背中で いつかお母さんみたいに静かな優しさで どんなことも超えてゆける 家族になろうよ いつかおじいちゃんみたいに無口な強さで いつかおばあちゃんみたいに可愛い笑顔で あなたとなら生きてゆける そんなふたりになろうよ」

 福山雅治『家族になろうよ』の一節である。

 父親の大きくて頑丈そうな背中、母親の静かな優しいまなざし、祖父の無口で力強い存在、そして祖母の愛情がこぼれんばかりの可愛(かわい)い笑顔。日本社会でよく見かけられていた家族の姿。こんな家族像が消えつつあるようだ。

 連日のように報じられる児童虐待、あるいは高齢者虐待、近年では「無縁社会」「無縁死」という言葉が話題になっている。昨年1月に放映されたNHKの『無縁社会“無縁死”3万2千人の衝撃』は、大きな反響を呼んだ。NHKプロジェクト班の解説によると、無縁死という新たなカテゴリーの死を丹念にたどっていくと、日本社会を紡いできた「地縁」「血縁」といった地域や家族・親類との絆を失っていったのに加え、終身雇用が崩れ、会社との絆であった「社縁」までが失われたことによって生み出されたのだという。
 「家族崩壊」というより、日本という国家の土台を築いてきた「伝統社会」そのものの崩壊ないし溶解現象が起きているといえそうだ。

 このような現象を逆転させ、家族の絆、地域の輪を再生させなければならない。そのためには、基本法たる憲法で個人、家族、地域社会、地方自治体、国家の関係をきちんと整序づけることが必要である。ここでは特に「家族は、社会の自然的かつ基礎的単位であり、国の保護を受ける」との規定、および「日本国民は、国家および社会における連帯意識の向上に努める」の規定を日本国憲法に新設することを提案したい。


 各国共通の規定方式

 前者は、別段、珍しい規定ではない。むしろ各国の共通の規定方式といえる。1948年の世界人権宣言には「家族は、社会の自然的かつ基礎的な集団単位であって、社会および国の保護を受ける」(第16条)と規定されている。このような規定は、1966年の国際人権規約(A規約、B規約)のみならず、第2次世界大戦後に制定された多くの憲法に踏襲されている。
 イタリア憲法(1947年)「共和国は、婚姻に基づく自然的な結合体である家族の諸権利を承認する」(第29条)、フィリピン憲法(1987年)「国は、家族生活の絆を神聖なものとして認め、家族を社会制度の基本的かつ自発的単位として、保護強化する」(第2条12節)といった類である。

 後者についても事例はある。スイス憲法(1999年)には(個人および社会の責任)という見出しのもとで「すべて人は、自己自身に対して責任を負い、かつその能力に応じて、国家および社会における任務の遂行に寄与する」(第6条)との定めがある。上記イタリア憲法は、個人に対して、社会的連帯の背くことのできない義務の履行を要請している(第2条)。


 失われた「絆」 結び直せ

 日本国憲法は「すべて国民は、個人として尊重される」(第13条)と明記し、家族関係において「個人の尊厳と両性の本質的平等」(第24条)が強調されている。もちろん個人の尊厳は、最大限、尊重されなければならない。それと同時に、個人が生まれ、成長する場としての家族の大切さが認識されなければならない。そしてまた、国家・社会との連帯意識の向上も考慮される必要がある。

 わが国の憲法学説は、個人と国家を対立関係におき、国家権力を規制するのが立憲主義の原則であると唱える向きがあるが、私には18、19世紀時代の古い学説のように思えてならない。
 「国のかたち」をどう整えるか、それぞれの国が最高法規たる憲法でその大綱を示す、それが現代のあるべき憲法であると考える。

 日本の社会を紡いできた「絆」が失われているならば、それをどのように結び直し、家族を、社会を、そして国家を再生させるのか、この一点に向けて英知を結集させるべきではないだろうか。
『自由民主』より

shige_tamura at 11:13│Comments(2)TrackBack(0)clip!憲法改正 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by タナカ   2011年12月20日 13:51
安倍元首相との一問一答

阿比留記者
平成19年4月日米首脳会談で慰安婦問題にブッシュ氏に謝罪したとされているが?

安倍元首相
ブッシュ氏は記者会見でそう述べてが会談ではその話は全くでなかった
阿比留記者
何故抗議しなかったのか
安倍元首相
今考えると抗議すべきだった

今頃になって「靖国参拝すべきだった」と振り返ったり
『慰安婦で米大統領に謝罪した屈辱的な安倍の二枚舌』どころか
話題にもならなかった事に『抗議の意思表示』も『訂正を申し入れ』せずやらっれぱなしだったという事
普通なら隠したい醜聞を何故報道したのだろうか。
これは、大きく分けて3つの問題がある
 .▲瓮螢は日本の首相が発言してないものまで
勝手に脚色する。それに対して日本は抗議も出来ないのか
TPPでもオバマ氏との会談でも問題なりました(この時は日本は抗議はしました)
▲屮奪轡紊糧言によりアメリカ議会の「従軍慰安婦」決議が確定なるものなった
4攅饌Δらするとアメリカという大国も「従軍慰安婦問題」を
取り上げ日本を批難したという世論形成ができ強気になれた

2. Posted by 鈴木   2011年12月20日 17:54
各国の憲法の家族に関する記述を見た後に、日本の物を見ると、がっかりしますね。殺伐とした気分になります。政権交代を果たし、自民党が与党に返り咲いたら憲法改正、自主憲法制定を進めて欲しいと思います。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
ランキング一覧

人気blogランキング

人気blogランキングに参加しました。
応援よろしくお願いします。
月別アーカイブ
最新コメント