2011年12月01日

民主党の政治主導の失敗

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 国政運営のあり方について(石原信雄元内閣官房副長官)

 12月1日、自民党国土強靭化総合調査会

 今朝8時から、石原信雄元内閣官房副長官の話を聞いた。
 僕が日頃、講演で話していることを裏付けていただいた。
 総理官邸に、石原信雄氏や古川貞二郎氏といった能力のある事務の内閣官房副長官がいると政権は安定する。
 僕も、よく沖縄・普天間問題で官邸に出かけ古川貞二郎内閣官房副長官に直接、意見具申したことが懐かしく思い出された。

 今回は、石原信雄元内閣官房副長官講演メモを公開する。


〇民主党・政治主導で震災対応が遅れた

 民主党の政権は、最初は大きな期待があった。
 しかし、2年の実績は、期待を裏切った。
 
 基本的スタンスが問題。それは政治主導。
 民主党は、自民党は官僚に丸投げと批判。事務次官会議を廃止した。(マニフェストに明記)
 それには、大きな誤解があった。それが大きな障害となった。
 事務次官会議は、内閣制度の便宜としてあった。

 菅(直人)さんは、「閣議の前日に事務次官会議で決定し、それを閣議で決定するだけ」と批判。橋本内閣の厚生大臣で何をやっていたのかと思う。
 事務次官会議は、閣議前に、各省庁間で食い違いがあるかないかをチェックする。
 大臣決裁の後に、事務次官会議に上がってくる。最終決定は、政治家がしている。
 与党・自民党政務調査会(政調)で議論し、意見調整が済んだものが上がる。
 菅さんは、政治のチャックがないというが、事務次官会議は、各省庁間の意見の食い違いを調整するもの。

 民主党は、それを閣僚間で行うとなった。(省庁間の事務的な面も)
時間的に遅れてしまう。心配したように遅れてきている。

 民主党は、政務三役で全て決める。事務方は政策協議に入れない。

 これが震災後の対応(時間との勝負)で、遅れた原因。


〇地方の戸惑い

 地方からの要望・意見を役所レベルで受けてはならない。幹事長、政治レベルで受けると通達を出した。
 地方は大きな戸惑い。
 地方の第一線の人々は、所管の省庁に連絡している。世の中の変化にどう対応するかも分かる。それを窓口の担当者がわからなくなる。地方は戸惑っている。
 地方の民主党支部に聞いても「分からない」との答え。

 民主党は、役人は一切、制度論にタッチしてはいけない。行政が停滞する。役人は、政策の改革意見を発表してはならないと。

 政治家が選挙などで国民の声をくみ上げるのと行政は違う。役人が所管の意見を外部に述べることを禁止するのはマイナス。
 これが大きな弊害をもたらしている。


〇普天間の鳩山発言
 
 普天間基地移設は、橋本首相が始まり。歴代内閣が苦労してきた。
 名護市長が了承。知事も、依存がないと。

 鳩山首相は、外務・防衛からレクチャーを受けた形跡がない。
 「県外、国外」となった。
 大変な苦労で積み上げたものが、一言でダメになった。
 その後、前言をひるがえした。

 何を信頼していいか?不信感が大きくなった。

 政治主導がいかに危ういか。


〇菅首相、尖閣諸島沖の中国漁船問題。

 決着の読みがなく、領海に入って捕まえて裁判だと。
 中国側とぬきさしならない状況となり、地元の検察の高度な判断となった。 
 政権トップと現場の意見交換がない。

 自民党時代でもトラブルがあった。
 事態が深刻にならないように、主権は守るとの立場で処理した。

 政府内で意見調整ない。


〇復興・復旧の遅れ

 目に余るものがある。
 第3次補正予算が成立したが、8カ月過ぎた。大幅な遅れ。
 政権と行政がうまく行ってない表れ。
 憂うるべきこと。


〇野田首相

 鳩山・菅両首相のやり方はまずいと、官僚組織を利用するようになったが。
 官僚は、今まで、自分たちは何のためにある?絶望感、熱意を失っていた。


〇TPP交渉
 
 日米構造協議、ガット・ウルグァイラウンドあった。
 わが国に最善なことをやってきた。交渉に携わる事務方の人間関係が重要。
日米構造協議、6つの分野の問題をクリアーした。最高方針は政権で決める。
 最善の道を探るには、カウンターパートとの長い間の信頼関係があった。

 日米構造協議では、
 有馬氏とホワイトハウス、ハーバード大学の関係
 きわどい議論、ふっかけてくる話、どこまで頑張るかの見極め。

 ガット・ウルグァイラウンドでは、
 塩飽氏(農水省)と米農務省との個人的信頼関係
 コメを国内で自給(国会決議)など。
 部分的輸入で決着となった。

 TPP交渉、わが国にとって大きなダメージを受ける結論はダメ。
 粘り強い外交交渉が重要。専門分野の役人は育っているか?それをどう使うか?
 政治家がその時、担当になっただけでは上手くいかない。
 交渉担当者が十分に活躍できるように、政と官のコンビの信頼関係が大事。


〇自民党の方がはるかに政治主導だった。

 税と社会保障の一体化改革がある。段階的に10%に引き上げる。
 竹下内閣(消費税)、大平内閣、中曽根内閣(売上税)と。
 政・官一体となってやらないと上手く行かない。

 新しい税を作ったり、増税には政治家だけではできない。官僚をフルに活用しないと。

 民主党は、自民党を官僚に丸投げと批判し、自分は政治主導と。

 自民党の方がはるかにいい意味で政治主導だった。上手く機能していた。

 各省レベルでは、行政の執行を行う。
 大きな問題は、自民党政調の部会の議員と意見調整しながら決める。省議で決める時には、自民党の関係部会と調整が並行して進められる。
 調整がつかなければ事務次官会議にはかけない。自民党の政調審議会、総務会をクリアしないとダメ。

 菅さんの認識は当たっていない。

 自民党は、実質決定は党がやっていた。

 税制改正は、具体の制度設計など党で決めていた。

 民主党は、党と政府の関係がハッキリしない。

 自民党税調が最終決定機関だった。


 民主党の改革は、前進でなく後退だ。
 内閣の運営も疑問。

 阪神大震災対応で、村山内閣は、重要な政策決定は自民のリーダーシップが強く働いた。
 震災3日後に小里貞利さんが震災担当大臣に任命、権限を集中。現地で決めて、後で予算措置をした。スピーデイに決めた。

 決定的に違うのは、震災(3月11日)後、松本担当大臣の任命が6月23日、その後、平野担当大臣が7月5日。
 内閣の運営の基本が問題。
 総理は方針を決める。
実際の政策運営は、各省の主任の担当大臣が行う。

 ところが、菅総理が浜岡原発を止める。玄海原発も海江田大臣との関係が可笑しかった。

 復興構想会議について、菅さんから意見を聞かれた。
 その時「少人数で、行政の分かる人が必要」と。
 実際は、実務経験のない人、大人数になった。


〇民主党マニフェストの問題点

 子ども手当てなど支出は詳しく、その財源は抽象的で、予算の200兆の無駄を省けば一割は出てくると。歳入確保、これが根本問題になっている。実現可能性がない。

 歳出はハッキリ、歳入もハッキリしないと。
 まやかしのマニフェストはやって欲しくない。

 コンクリートから人へも問題だ。
 生活保護が200万人、働ける人に職がない。
 雇用を増やすように、公共投資、企業の活性化など。
 お金をバラマク、それっきりで終わる。
 雇用を増やす政策が大事。

(文責、田村)

shige_tamura at 11:46│Comments(4)TrackBack(0)clip!民主党 | 民主党研究

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この記事へのコメント

1. Posted by レベルE DVD   2011年12月01日 12:39
お邪魔します
2. Posted by noga   2011年12月01日 20:47
英米人の脳裏には、現実の世界があると同時に、非現実の世界観 (world view) がある。

現実の世界を現在時制の内容で表現すると、非現実の世界は未来時制の内容として表現できる。
現実の世界と非現実の世界は、英語では一対一の対応がある。
そして、現在時制の内容に対応した未来時制の内容が過不足なく考えられる。

真実は現実の中にある。が、真理は考え (非現実) の中にある。
現実は真実である。現実の内容として述べられる非現実は嘘である。
時制がなく、現実と非現実の区別がつかなければ、本人は嘘ついてるという自覚はない。
話の内容が現実離れしていることに違和感がない。



http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812
3. Posted by 野田メタボどじょう   2011年12月02日 11:13
バラマキ4Kを餌にして欲深い有権者を釣り上げて政権交代手を果たした民主党。
そのバラマキ4Kの一つである子ども手当てに理由付けをしなければと思ったのか、
守銭奴・福田衣里子は子供を社会で育てるための手当てであると語った。
社会主義民主党の議員らしい社会主義的な考えである。
犬でも猫でも子供は自分で育てる。子供を社会で育ててもらいたいような守銭奴は、子供を生むべきでない。
4. Posted by きんちゃん   2011年12月04日 08:44
5 私は中でも雇用が大事だと考えます。

今のデフレは橋本政権以降の財政バランスを取るための政策が仇となっていると思います。
東北大震災などの緊急事態には、このような平時の政策を投げうって復興に力を注ぐべきです。
また第2の関東大震災や東海沖地震の危険が叫ばれている今、全国で地震や津波の対策をこうじなくてはなりません。

ところが民主党政権は、緊急時の財政も平時の財政も区別がなく、増税と言う最悪の方法を取ろうとしています。
増税されれば、もっと景気は冷え込むのがわからないとしか思えません。
民の竈が見えないようでは政治家失格です。

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