2011年10月24日

野田首相が理想は大平政治というが?

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 今朝の朝日新聞に「首相、理想は大平政治」との記事がありましたのでコメントします。

 僕は、大学を卒業して、すぐに「宏池会」という派閥に就職しました。
 「宏池会」とは、池田勇人氏が作った派閥で、「宏池会」の名前は安岡正篤氏が付けたとのことです。2代目の会長は、前尾繁三郎氏、3代目が大平正芳氏でした。

 その後、宮澤喜一氏が会長になり、首相になっています。

 
 「宏池会」は、発足当初から、政策策定に熱心で、経済、財政、農業などのブレーンを集めて勉強会を行っていました。
 高度成長政策も、「宏池会」ブレーンの下村治氏らが推進役となりました。

 僕が「宏池会」に入った頃、会長は大平正芳氏で、三木内閣で大蔵大臣を務めていて、派閥の方の事務所は、いつも鈴木善幸氏がど〜んとかまえていました。

 「宏池会」は、池田氏以来のブレーンの研究会、金曜研究会があり、下村治氏、高橋亀吉氏他、すごいメンバーが集まっていました。その研究会を支えていたのが土曜研究会で、下村氏のブレーンが集まって研究会を行っていました。

 今、有名になっている神谷秀樹氏は、金曜・土曜研究会に所属し、下村氏から最も信頼されていた神谷克己氏の御子息です。だから、神谷(秀)氏の本の中に下村哲学が登場するのです。

 僕も、土曜研究会に入れてもらい勉強をさせていただきました。土曜研究会は今でも存在し、僕も時々参加しています。

 「宏池会」は、毎年、箱根で全国の青年を集めて「全国青年研修会」を開いていました。研修会は、会長の大平氏の講演が目玉で、他の講師は、下村治氏、高坂正堯氏、香山健一氏、武田邦太郎氏などで、彼らは大平氏が首相になった時の「政策研究会」の中心メンバーとなったのです。

 大平氏は、こうして首相になる前から時間をかけてブレーンを作ってきたのです。さらに重要なことは、大平氏は大変な読書家で勉強会であり、「哲人宰相」と呼ばれた人物です。

 先日、総務会で、自民党の若手代議士が「田村さん、この前、山口県の萩に行ってきました。吉田松陰先生が、大変な読書家だったのですね。政治家、いかに「インプット」が重要か分かりました。これから僕も頑張ります」と言っていました。そこで、僕は日本論語研究会で、吉田松陰先生について講演し、それが講義録『続・人間の品格』(内外出版)に含まれていて、それを氏に贈呈しました。

 中曽根康弘氏は、首相になることを意識して長い間、ノートに書いてきたものがあり、それが膨大な量にのぼるのです。

 野田首相が、大平氏を目指すというのは良いことですが、街頭演説が得意で「アウトプット」が熱心で、今ようやく首相のポストに就くことで「インプット」の重要性とブレーンも必要ということになったが、

 どうも手遅れのような気がします。

 政治家は、将来を考え、そのための日々の努力と研鑽が必要なのです。

 僕は、「宏池会」で一橋大学出身の大平氏が、大蔵省を経て政治家として大勢できたのは、日々の読書を含めた努力と研鑽であることを学び、それを実践しています。

 本当に、大平正芳氏は偉大な政治家です。 

shige_tamura at 11:56│Comments(1)TrackBack(0)clip!民主党 

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この記事へのコメント

1. Posted by みるる   2011年10月25日 06:08
http://ssoubakan.blog102.fc2.com/
相場師のSさんのブログによると
野田のおかげで
ウォン安状態だそうです
これでいいのでしょうか?

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