2011年07月28日

語る 海部俊樹元総理 第2回 言ったことを必ず守って早くやる

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 海部俊樹元総理 第2回 言ったことを必ず守って早くやる

 総理・総裁経験者がこれまでの歩みを振り返る『語る』シリーズ。海部俊樹元総理による2回目は、「スト権スト」で公共企業体等労働組合協議会(公労協)の代表幹事、富塚三夫氏とテレビで渡り合ったことや、政治家としての苦労話、総理のあり方を語る。


「公労協の『スト権スト』、テレビ番組で丁々発止の議論」


 昭和50年11月26日から12月3日の8日間、公労協による「スト権スト」が強行されました。当時、私は三木武夫内閣の官房副長官で、NHKの朝のテレビ番組で公労協の代表幹事の富塚さんと丁々発止の議論をし、ストの違法性やストは国民生活、日本経済に無用な混乱を招いていることなどを一生懸命に訴えました。

 しかし、党内では、評価してくれる人がいた一方、「おまえはまだ駄目だ。訳のわかったようなこと言うな」と怒られたりもしました。「官房副長官がテレビに出て(富塚氏と)対等の立場で話をするとは何事だ。用があったら党本部へ呼びつけて話せばいいんだ」と言う人もいた。

 非常に辛かったけれども、坂田道太さん(自民党の衆院議員で後に衆院議長)は「海部さん、今の線でいいから頑張ってらっしゃい」と励ましていただきました。

 また、三木総理のとこへ行くと、「おまえは、一億国民の代表で、50万国鉄労働者の代表じゃないのだから堂々と最後まで、頑張ってこい」と言われました。この言葉によって、「全国民のためにオレはやっているんだ」という自信を持つことができました。


「総理大臣は本当に孤独。頼れるのは家内だけ」


 また、富塚さんが、テレビ番組の中で、「(国営企業の職員にスト権を認めないことは)憲法違反だ。三木は憲法違反をしている」と言うので、「富塚さんな、そういうあなたが今まさにこの場で、憲法違反をしているんだ。憲法の81条を読んでこい」と切り返した。
 富塚さんが「オレは読んだことない」と言うから、「憲法違反かどうかを裁くのは最高裁判所だけだ。だから、憲法違反だと主張すること自体が憲法違反だ」と言ったんだ。

 これには、みんなが、「良かった」と評価してくれた。日ごろ「もっときつめにやってこい」と言っていた先輩たちも「海部さん、今日は良かった。お前の勝ちだよ」とほめてくれました。まもなくスト権ストも終わりになりましたが、忘れられない思い出です。

 このことで私も、ずいぶんと顔が知られるようになりました。その後、総理になり、伊勢神宮へ参拝に行ったとき、「副長官!」と声をかけられたこともありましたよ。だから、みんなから「おまえはまだ副長官じゃないか」と、からかわれたこともありました。

 でも、総理になると、辛いことも多いのですよ。
 私が総理の時、「政治改革のポイントはわかりやすく、きれいにすることだ」と言い続けました。当然、「政治とカネ」の関係もきれいにしなければいけません。
 しかし、それは「何だ、あいつ。きれいごとばっかり言って」ということにもなる。「あまりきれいごとばっかり言うな。外ではこういう評判だぞ」と忠告してくれた先輩もいました。

 私は組閣を3回やりましたが、こちらが何も言わないのに、その気になっている人が入閣できないと、私を攻撃してくるんです。
 ずいぶん恨まれました。組閣するたびに友人をなくしているような思いになりました。総理大臣は、決断するときも本当に孤独ですよ。

 誰にも頼れない。
 のろけるわけじゃありませんが、最後に頼れるのは家内だけです。


「もつれた糸をほぐすには、総理自らが汗をかくこと」


 現在の混迷する政治状況はねじれた糸のようですね。
 もつれた糸をほぐすには、総理自らが汗をかかなければいけません。
 私の場合、国会が停滞したときは、予告なしに野党幹部を訪ねていきました。「どうしたら予算や法案に賛成してくれるのか書いて届けてくれ」と言って頼んで回るのです。
 野党幹部は、みんな赤坂議員宿舎に固まって住んでいたので、宿舎の部屋を訪ねるわけです。宿舎の中なら僕が歩いていたって、新聞記者に出会ってもごまかせますしね。

 あまり偉そうなことは言えませんが、総理のあり方としては、今の菅直人総理と、反対のことをやっていれば間違いない。

 言ったことを必ず守って、ものは早くやるということです。

(近藤三津枝・党新聞出版局長が取材『自由民主』より)


あの時、この時
―――スト権スト―――
ストライキ権が認められていない国鉄(現在のJR)、電電公社(同NTT)などの3公社5現業の労組で構成する公労協が「スト権の付与」を求めたスト。
国鉄は全線ストップし、延べ1億5000万人の足に影響が及んだ。また、全国の郵便網がまひ状態となり、膨大な郵便物が滞留。電話も混乱した。
三木総理は、「ストに屈するなら法秩序、議会制民主主義の維持ができなくなる」と述べ、ストの圧力に屈しなかった。また、連日にわたるストで、国民の非難は公労協側に向き始め、ストを中止せざるを得なくなった。
この時、三木総理の片腕として、マスコミ、野党対応、労組との窓口を一手に担ったのが、当時の海部官房副長官だった。連日、テレビや新聞に水玉模様のネクタイで登場。NHKの朝のテレビ番組で、当時の公労協代表幹事の富塚氏と激しくやり合い、「自民党に水玉ネクタイのすごい論客がいる」と評判にもなった。牾ど俊樹瓩量樵阿全国に知れ渡り、内閣官房副長官というポストを国民も身近に感じるようになった。
昭和50年当時は、現在と異なり、政治家がテレビに出演し、討論をすることは珍しいことだった。テレビで「民主主義と国民の利益を守る」と主張し、一切、公労協側に妥協しなかった海部氏のもとには、全国から励ましの手紙と電話が寄せられたという。
メディアを通じ、国民に直接訴え、世論を形成したという点において、海部氏はその先駆けとなったと言える。




shige_tamura at 11:39│Comments(1)TrackBack(0)clip!自由民主党 

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この記事へのコメント

1. Posted by プチ・リタイア   2011年07月31日 11:03
5 有言実行。

自民党議員の鬱陵島視察は必ず実行してもらいたいと思います。

鬱陵島に行くだけなのに韓国がここまで反応する理由がわかりませんが(おそらく韓国側の事実歪曲が知られるので困るのでしょう)、ここまで反応してくれたことは竹島問題を世界中に発信する大きなチャンスです。

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