2011年02月22日

民主党とはどんな政党か?

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 最近、民主党という政党について関心が高まっている。

 僕は、民主党ウオッチャーとして、『なぜか誰も書かなかった民主党研究』『民主党はなぜ、頼りないのか』(成甲書房)の2冊の本を出した。
 
 当時は、民主党に人気がなく、僕の本にそれほど関心が高まらなかったが、今、読み返してみると、民主党の本質は何ら変わっていない。

 そこで、新たな『民主党研究』として、2冊の本の中から、今でも重要と思われる個所を改めて掲載・連載する。



 『なぜか誰も書かなかった民主党研究』(2005年6月)
 はじめに(若干加筆)より


 最近、「民主党は何を考えているの?」、「民主党の政策がわからない」といった質問が多く聞かれる。

 確かに民主党は選挙で「イラクへの自衛隊派遣反対」「政府の年金改革反対」とは言うが、「これが民主党の考えです」というのがハッキリ伝わってこない。

 例えば、今、憲法改正論議が活発に行なわれている。自民党は今年(05年)11月の立党五〇周年には「憲法改正草案」を発表することになっているのに、野党のチャレンジャーであるはずの民主党は、何と「来年出します」と言うのだ。

 自民党の改正案を見てから検討するというのだから、「後だしジャンケン」である。 自民党の答えを見た後で出すのだから、「きっと自民党より良い案がでることでしょう」、そう皮肉られても仕方がない。

 どうして、憲法や安全保障の議論になると民主党は明確な答えを出すのを先送りするのか。それは、民主党という政党が抱えている構造的な問題に起因するからである。

 民主党の議員を見ると、岡田克也、小沢一郎、鳩山由紀夫といった自民党出身者と、横路孝弘、仙谷由人、千葉景子といった社会党出身者が混在している。

 かつての五五年体制で争っていた「水と油」の違いほどある政党が一緒になったのだから、憲法や安全保障政策が今日までまとまらず、いつも「現在、検討・議論中」ということになるのは当たり前のことで何ら不思議ではない。

 そんな民主党でも、メディアは「二大政党時代の到来」と声高に叫び、今にも政権交代が起きそうな雰囲気をかもし出す。
 記憶に新しい平成15年(03年)11月の第四三回衆議院議員選挙を振り返ってみよう。

 投開票日の直前、あるテレビ局が、民主党の「次の内閣」の閣僚名簿発表のニュースと称し、一政党の政策をPRする内容の番組を放送した。選挙期間中という状況に鑑みれば、明らかにバランスを欠いていた報道であった。
 そして迎えた投開票日。

 出口調査で、獲得議席数205と予測していた番組では、キャスターが、200を目標に掲げていた当時の民主党代表の菅直人氏に対し、「今日は民主党の記念日になりましたね」と祝福。

 一方、自民党幹事長であった安倍晋三氏には、敗北責任を促す「メッセージ」をぶつけた。
 しかし、結果は、自民党237議席、民主党177議席と、自民党が民主党を大きく引き離し、公明党を含め、安定多数を確保した。

 同じような偏向報道は、平成16年(04年)7月の第19回参議院議員選挙でも見られた。

 投開票日当日、各メディアは、「自民党敗北、民主党躍進」と報じ、番組に出演しているコメンテーターたちは、嬉しそうな顔付きで、小泉純一郎首相や自民党を批判。同時に、民主党に加担した持論を展開していた。

 確かに自民党は、改選議席数を1議席減らした。しかし、与党全体では、非改選議席数を含め過半数を維持。僅か1議席減らしただけでも自民党は「敗北」、一方、過半数には達せずとも、改選議席数を上回れば民主党は「躍進」と表現する。

 日本のメディアは余りに客観性に欠けている。

 最近は、書店に行けば、「小泉政治の正体−真の改革者か稀代のペテン師か」、「改革はなぜ進まないか―小泉政権批判論」、「『小泉改革』に異議あり―そのネライとホンネ大研究」「自民党を倒せば日本は良くなる」、「リコール!小泉鈍一郎―あの米国を想い、この属国を創る」と小泉首相や自民党を批判する書籍がズラリと並ぶ。週刊誌や論壇誌でも、目を覆いたくなるようなスキャンダルネタが紙面を飾る。

 自民党、民主党の二大政党制が叫ばれる中、このような「反『自民』」、「親『民主』」というムードは、極めて不公平であり、一方的な情報だけでは国民の冷静な判断が狂ってしまう。

 自民党は、今年(05年)11月に立党五〇周年を迎える。
 平成5年(93年)8月に野党に転落するも僅か11ヵ月で与党に復帰した。常に政権の座を維持しながら、敗戦で混乱状況にあった日本を復活させ、経済成長の牽引役を担い、世界に名だたる大国を築き上げた。

 最近のメディアの報道は、こうした歴史的事実に基づく功績は一切評価せず、一方的に自民党に対し、誹謗中傷、罵詈雑言を浴びせることが多い。
 あまりフェアではない。

 1993年に自民党が野党に転落し、細川連立政権ができた。
 細川護熙氏はその前に日本新党を作り、この時代、新生党、新党さきがけ、新進党といった「新しい」という文字を付けた政党が登場し、新党ブームが起きたことは記憶に新しい。また、保守党も保守新党に名前を変えた。

 日本人は、「新しい」という言葉が好きで、「古い」という言葉を嫌う性向が強いようだ。
 しかし今、これらの「新しい」と名前の付いた政党はすべて消滅してしまった。「新しい」ものは、一時的には人々の関心を引き注目されるが、時間が経つと飽きられてしまうことが多い。現在では「新しい」と付く名前の政党は存在しない。

 一時のブームに惑わされると後で大変なことになり、迷惑するのは国民である。

 こうした想いが本書の上梓につながったのである。(略)




 「寄り合い所帯」の現実』(『民主党はなぜ、頼りないのか』より)


(一) 民主党は「ビビンバ政党」

 チジミ、キムチ、プルコギに並ぶ、韓国料理の定番と言えば、「ビビンバ」。「ビビン」は「混ぜる」、「バ」は「ご飯」を意味する。
 モヤシ、ホウレン草、ワラビ、ゼンマイ、キムチ、甘く煮たミンチ肉などの食材を、炒り卵が入ったご飯に乗せ、コチュジャンをかけて、スプーンでかき混ぜる。
 ビビンバは、混ぜれば混ぜるほど美味しい。しかし、混ぜれば混ぜるほど、その「味」が複雑になる政党がある。
 それが民主党だ。

 韓国の「東亜日報」(2005年8月10日)は、「『小泉政変』日本はどこへ行くのか」と題する社説の中で、民主党について、「小沢一郎のような自民党本流出身の保守が民主党におり、安保政策ではタカ派傾向の前原誠司のような人物が正面に浮上する」と指摘。

 同じく韓国の中央日報(2005年12月13日)も、日本の憲法改正への動きに関するコラムの中で、「もし両党(自民党と民主党)の『大連立』が実現すれば社民党、共産党など革新系少数政党だけが野党として残ることになる。事実上、野党の失踪だ」と述べた上で、「昔の社会党や市民活動家出身などが混ざった『ビビンバ政党』である民主党」と揶揄し、小泉首相は民主党を「揺さぶって保守派議員を引き抜いて来るとか、左右分裂を誘導すれば良いのだ」と述べている。

 さすがビビンバの本場、韓国である。

 民主党は、自民党の一部、旧社会党右派及び左派の一部、旧民社党、旧新党さきがけ、旧社民連、旧自由党など、さまざまな「具」が交じり合ってできた「ビビンバ政党」だ。
 そのため、イデオロギーの違う面々が同居し、憲法、外交、防衛政策に大きな開きがあるのだ。



(二) 国家観にバラつき

 ここで民主党の国家観を探る上での貴重なバロメーターでもあった1999年の内閣提出による「国旗及び国歌法案」の採決を思い出してみよう。

 採決前の衆議院本会議で、民主党は、国旗のみを法制化する修正案を提出。その趣旨説明で、鳩山由紀夫氏は、「君が代については歴史観や世代間で様々な意見があり、慎重論が増えている」と述べた。

 ところが民主党は、修正案が否決されると、驚くことに「内閣提出の法案については自主投票」としたのだ。

 政党として修正案を提出するということは、すなわち内閣提出の法案に反対の意思表示したことになる。

 したがって、自主投票にするならば、最初から修正案を出さずに、内閣提出の法案についての賛否だけを問えばよかった。民主党の行動は、時間の無駄としか言いようがなかった。

 そして採決。

 民主党は賛成と反対が「真っ二つ」。賛成45名、反対46名に分かれた。

 計ったような数字。

 民主党の内部対立の姿を浮き彫りにした。

 なお、全体の結果は、賛成403票、反対86票、欠席10名、欠員1名だった。

 イギリスの思想家で政治家でもあったエドマンド・バークは、政党を「ある特定の主義や原理が一致している人々が、その主義や原理に基づいて、国民的利益を増進させるために協力すべく結ばれた集団」と定義している。

 つまり、このバークの定義に則して述べるなら、党としての意思統一、決定を図ることができない民主党は、政党としての体を成していないと言える。

 ちなみに、衆議院本会議における国旗及び国歌法案への民主党議員たちの投票行動は次の通りである。

 賛成者(45名)は、安住淳、伊藤英成、石井一、上田清司、岡田克也、奥田建、鹿野道彦、鍵田節哉、川内博史、川端達夫、神田厚、北橋健治、熊谷弘、玄葉光一郎、木幡弘道、古賀一成、今田保典、佐藤敬夫、島聡、島津尚純、城島正光、仙谷由人、田中慶秋、田中甲、高木義明、玉置一弥、樽床伸二、中川正春、中野寛成、中山義活、永井英慈、羽田孜、畑英次郎、鳩山由紀夫、平野博文、藤田幸久、藤村修、古川元久、堀込征雄、前田武志、松崎公昭、松沢成文、吉田治、吉田公一、渡辺周各氏。


 反対者(46名)は、赤松広隆、伊藤忠治、家西悟、池田元久、池端清一、石毛子、石橋大吉、岩國哲人、岩田順介、上原康助、生万幸夫、枝野幸男、小沢鋭仁、大畠章宏、海江田万里、金田誠一、河村たかし、菅直人、北村哲男、桑原豊、小平忠正、小林守、五島正規、近藤昭一、佐々木秀典、佐藤謙一郎、坂上富男、末松義規、辻一彦、土肥隆一、中桐伸五、中沢健次、葉山峻、鉢呂吉雄、原口一博、日野市朗、肥田美代子、福岡宗也、細川律夫、前原誠司、松本惟子、松本龍、山元勉、山本譲司、山本孝史、横路孝弘各氏。

 そして欠席者は石井紘基氏一名であった。

 一方、参議院。こちらも真っ二つだった。

 賛成者(20人)は、足立良平、浅尾慶一郎、石田美栄、今泉昭、海野徹、江本孟紀、北澤俊美、小林元、小山峰男、佐藤雄平 、寺崎昭久、直嶋正行、長谷川清、平田健二、広中和歌子、本田良一、松田岩夫、柳田稔、吉田之久、和田洋子各氏。


 反対者(31人)は、朝日俊弘、伊藤基隆、今井澄、江田五月、小川勝也、小川敏夫、岡崎トミ子、川橋幸子、久保亘、郡司彰、小宮山洋子、輿石東、佐藤泰介、齋藤勁、櫻井充、笹野貞子、高嶋良充、竹村泰子、谷林正昭、千葉景子、角田義一、福山哲郎、堀利和、前川忠夫、松崎俊久、円より子、峰崎直樹、本岡昭次、簗瀬進、山下八洲夫、藁科滿治各氏。

 棄権したのは、勝木健司、木俣佳丈、内藤正光、藤井俊男、松前達郎各氏の5名であった。

 以上の結果からわかることは、民主党に所属する国会議員の国家観を分けるなら、賛成者は右系で、反対者は左系ということになる。

shige_tamura at 10:23│Comments(3)TrackBack(0)clip!民主党研究 

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この記事へのコメント

1. Posted by 国民   2011年02月22日 18:23
誰の為に政治やってるのかなめんな国民を!! 
税金泥棒どもめが! 
2. Posted by komi   2011年02月23日 00:58
5 仰る通り!
民主党には綱領がない。
どういう理念の元に結成されたのかが、全くわからない。
結成時に武村正義氏や村山元首相に「来るな!」と言ってしまった事は
排除の論理が働いたと判断されても致し方ないでしょう。

綱領を作る動きがあるそうですが、纏まらないでしょう。
党内で個々の政策が違い過ぎます。
自民党内でも違う政策を掲げてる方がいますが、大本は同じ。
でも民主党は大本が違う人が「政権奪取」だけで同じ党にいるだけ。

だから現在党内がぐちゃぐちゃになってる。
政権から降りたら党分裂でしょう。
大本がないから
3. Posted by 居酒屋   2011年02月25日 11:03
議員になった目的姿勢を思い出し
一貫性を持って取り組んで欲しいものです!

何の為の政党なのか誰の為の政治なのか
そんな感じします。

自民党みたく民主党も分裂ありそうですね

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