2011年01月12日

民主党の平成23年度政府予算案・税制改正の問題点(その1)

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 民主党は、マニフェストを実行するために特別会計を含めた約200兆円の予算の一割カットは簡単といってましたが、それが嘘、でたらめだったことが今度の予算編成で明らかになりました。

 また、政府は11日、2009年の民主党の衆院選マニフェスト(政権公約)に明記した「国家公務員の総人件費2割削減」について、衆院議員の任期満了である13年度までの達成は困難になったとして、公約内容を見直す方針を固めた。(読売新聞)

―とのことで、どうにもなりません。

 平成23年度予算政府案・税制改正の問題点について、自民党の見解を掲載します。

平成22年12月27日
自由民主党政務調査会
会    長 石 破  茂
SC財務大臣 林  芳 正

 自民党は、12月17日に「安心・安全の日本復活“民主党不況”からの脱却―来年度予算と税制に関するわが党の基本方針―」を決定、財務大臣に申入れを行い、わが党の考え方を政府に示した。

 しかし、平成23年度予算政府案では、財政への責任、成長への期待などが微塵も汲み取れないものとなっており、わが党の考え方が全く反映されておらず、誠に遺憾と言う他はない。

 今後、わが党は、平成23年度予算政府案の内容について、さらなる精査を行い、その問題点を指摘するとともに、財政に責任を持ち、将来の成長に資する予算案を国民に示していくこととしている。

 まずは、同予算案における予算編成及びフレーム、歳出・歳入のあり方について問題点を以下に示していく。

1.全体像について(主要なもの)

(歳入)
 税収  373,960億円
 公債費 443,030
 その他 106,002

 計   922,992


(歳出)
 国債費    206,491
 社会保障費  272,686
 地方交付税等 174,777
 文教・科学費 55,872
 公共事業   57,731
 防衛関係費  46,826

  
○ 2年連続で借金が税収を上回る異常な予算

 税収が3.5兆円伸びたにも拘わらず財政収支の改善も殆ど見られず、当初予算が2年連続で借金が税収を上回る異常な予算である。
 これは、22年度のように税外収入が見つからず、ペイ・アズ・ユー・ゴー原則を破り、マニフェスト等新規の増額をしたため。

○ つじつま合わの予算案

 過去最大の92兆円を計上し、財政運営戦略で閣議決定されたPB対象経費70.9兆円及び新規公債発行額44.3兆円の目標はギリギリ達成した。


2.予算編成の問題点について

○「無駄排除による財源捻出」とのマニフェストは見事に破綻

 無駄排除で9.1兆円や天下り禁止で12兆円、予算の組み替えで総予算207兆円の1割
や2割は容易に財源を捻出できるとしていたが、事業仕分けで捻出した金額は、22年度で7,000億円弱、23年度に至っては僅か3,000億円余であった。

 無駄排除による財源捻出というマニフェストの基本構造はもはや破綻し、その施策も充分に実行できないままである。

○ “バラマキ4K施策”と“雇用空洞化政策”の放置

 わが党が一貫して批判してきた“バラマキ4K施策”については、民主党の予算に関する提言にある通り、「ギリギリまで努力」したようだ。マニフェストの実施にこだわって、貴重な財源を浪費し、せっかく税収が増えても、経済情勢を踏まえた必要な施策に資源配分できず、財政再建に振り向ける原資も出てこない。

 また、22年度と同じ批判を恐れて科学技術等への資源配分へ急激に舵を切ったが、アンチ・ビジネス政策を撤回しないままの場当たり的な対応ではその効果には疑問。 そもそも、需要サイドへの刺激のみで成長すると言った主張は何処へ行ったのか。


 “バラマキ4K施策”は、子ども手当、高校無償化、高速道路無料化、戸別所得補償(農業)

○ 実施すべきは「マニフェストの事業仕分け」

 民主党の“事業仕分け”は、法的根拠のない組織が行う単なる“政治ショー”であったことが、財源が捻出できなかった点と仕分けの結果が各省庁で徹底されていないことから露呈した。

 それよりも、民主党は「マニフェストの事業仕分け」をすべきであり、民主党のマニフェストこそ壮大なムダだらけである。
 バラマキ4Kが仕分けの対象となっておらず、1割削減の総予算組替え対象経費にもなっていない。
 マニフェスト施策に税収増による財源で手当てしたため、財政再建が遠のくペイ・アズ・ユー・ゴー違反である。バラマキ4K施策を直ちに撤回すべきで。


○ 二匹目のドジョウはいなかった“政策コンテスト”

 事業仕分けと同様、支持率回復を狙う“政治ショー”であったが完全な失敗であった。
 各省が要望してきたものは、切ろうにも切りきれない防衛省の在日米軍駐留経費負担「思いやり予算」などの義務的経費や、公立小学校の1年生のみの35人学級の実現、大学の機能強化等の人件費等が多く、「元気な日本復活特別枠」に相応しくないものばかりであった。

 そもそも、概算要求で各省一律10%切って予算を組み替えると言っていたが、ここにマニフェスト事業が入っていないことなどから、2.5兆円削って2.1兆円査定し、結局は10%削るふりだけしてほとんど削らなかった。

 民主党マニフェストでの国の一般会計・特別会計合わせて総予算207兆円のうち70兆円は組み替え対象になる(そのうち9.1兆円のムダ排除ができるとでっち上げていた)との主張は完全に破綻した。

○ まったく無責任な哲学なき予算編成

 民主党政府は、社民党やたちあがれ日本との連携を模索しているがうまくいっていない様子。社民党が「普天間基地移設関連予算」と「法人減税」を反対しているため、連携に慎重であることは当然である。
 そもそも予算は政策を実現するための手段であり、基本政策が全く違う政党と組もうというのが筋違い。まさに政策理念なき国会運営の多数派工作以外の何ものでもない。

 また、政府はばら撒くだけばら撒いておいて、消費税引き上げなどの「税制抜本改革」については野党と一緒に「超党派」の協議でやろうとしており、無責任極まりない。 

○ なりふりかまわない“財源あさり”

 理念なき個人課税強化と大衆受けを狙うかのような高所得者層への増税。
 結局はバラマキ施策の財源として、その負担を個人へ押し付けたのみ。

・15歳以下の年少扶養控除の廃止
・16~18歳の特定扶養控除の縮小
・給与所得控除が年収1,500万円で頭打ち
・相続税の控除縮小、最高税率引き上げ

○ 埋蔵金頼みは限界

 いわゆる埋蔵金は、一回限りの財源で恒久財源とはならない。
 今回の予算では、鉄道建設・運輸施設整備支援機構の余剰金1.2兆円や外国為替資金特別会計の剰余金2.9兆円などをなんとか捻りだしたが、もう限界であることは明らかである。(続く)

shige_tamura at 11:15│Comments(1)TrackBack(0)clip!自由民主党 | 民主党

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この記事へのコメント

1. Posted by みるる   2011年01月13日 06:23
http://www.nikaidou.com/archives/7151
なんか親ばか丸出しの採用です
鳩山氏も息子さんをロシアから呼び寄せ地盤作りしているとか

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