2010年11月30日

防衛省事務次官通達は撤回すべき

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 今朝の自民党国防部会で、事務次官通達について議論が行われた。
 冒頭、岩屋毅国防部会長は「次官通達は、早く撤回すべき。我々が政権につけば撤回する」との発言。

 次官通達に関して、内閣法制局は、「隊員の政治的中立性の確保についてであり、通達は公務員向けで、一般人への働きかけがあってはならない」と述べた。

 部会では、多くの議員から次官通達は憲法で保障する言論・表現の自由を抑圧するもので、自衛隊の現場では混乱をきたしているなどの議論が出され、撤回すべきとの意見であった。

 今日の部会にも出席していた稲田朋美衆院議員が、この件で【正論】(2010.11.29)に論文を寄せている。以下、産経新聞より転載する。


【正論】弁護士、衆院議員・稲田朋美 政権批判なくして民主主義なし

 自衛隊入間基地で催された航空祭の祝賀会で、地元協力団体、航友会の会長があいさつして、こう述べた。「このままでは尖閣諸島と北方領土が危ない。こんな内閣は間違っている。まだ自民党政権の内閣の方がまともだった。現政権の顔ぶれは左翼ばかりだ。みんなで一刻も早く菅政権をぶっつぶして、昔の自民党政権に戻しましょう。皆さん、そうでしょう。民主党政権では、国がもたない」

 11月3日にあったこの出来事を防衛大臣、副大臣、政務官の政務三役が問題視し、10日には、防衛事務次官が「隊員の政治的中立性の確保について」と題した通達を出した。航友会会長の発言を「誤解を招くような極めて不適切な発言」と批判し、今後、「かかる事案が二度と起きないよう」各種行事への部外団体の参加などに制限を加えるというものである。

 要するに、防衛省、自衛隊主催の行事や施設内での行事に参加する団体や民間人に政治的発言をしないよう要請し、そうしそうな団体、民間人は呼ばないし、その恐れのある人がいる団体が開催する行事には、自衛隊員の参加を禁止する、という趣旨である。

 しかも、当分の間、防衛省・自衛隊主催の行事や施設内での行事で部外者団体代表があいさつした場合は、その概要を書面で防衛省大臣官房文書課に提出させるという「事務連絡」までしている。

 ≪憲法違反はらむ「検閲」も≫

 通達と事務連絡は明らかに、憲法第21条が保障した表現の自由、言論の自由に重大な制限を加えるものである。看過できないのは、事前に団体や民間人の思想をチェックし「誤解を招く恐れがある」ときは参加を認めないとする点で、実質、「検閲」に当たる。

 「検閲」は21条2項で固く禁じられている。それが罷(まか)り通れば、表現の自由、言論の自由が封殺されて、民主主義の基礎である自由闊達な議論が失われるからだ。

 航友会会長のあいさつは、事実無根の誹謗(ひぼう)中傷の類ではなく、民主党政権への批判であり、言論の自由の範囲内の発言だ。それを「極めて不適切な発言」と決めつけ、「かかる事態は二度と起こさない」と言明するのは、政府による名誉棄損的行為ですらある。

 そもそも、健全な民主主義社会は政権に対する自由な批判、自由な言論があってこそ実現する。この問題は18日の自民党部会でも討議され、保守派の言論人や政治家が自衛隊施設内の行事で講演やあいさつをすることが通達で制限されるのかどうか、多くの質問が防衛省の事務方に出された。通達の表現があいまいだからである。

 ≪自己規制がさらに自由阻む≫

 それがまた、罪作りなのだ。なぜなら、自衛隊施設を運営する現場の多くが後難を避けようとするあまり、「疑わしきは罰する(発言させない)」という自己規制を働かせ、通達が想定している以上の表現の自由の制限という憲法違反を重ねかねないからだ。

 菅直人政権の閣僚たちが多用する「誤解を招いた」という表現もいかがわしい。通達は、航友会会長のあいさつを指して、自衛隊側が隊員の政治的行為の制限(政治的目的のために国の庁舎、施設等を利用させること等を禁止)に違反したとの誤解を招くような極めて不適切な発言を行ったとしている。だが、誰がそんな誤解をするのか。誤解したのは、航友会会長が入間基地の管理者と通謀して政治的活動をさせた、と邪推した防衛省の政務三役だけだろう。

 ≪誤った「政治主導」の所産≫

 防衛事務次官の通達と事務連絡は民主党がお題目のように唱える「政治主導」の所産でもある。あいさつが民主党政権を称賛する内容だったら許されていたはずだと考えると、いかにも滑稽(こっけい)で、稚拙な「政治主導」ではないか。この通達と事務連絡によって今後、防衛省の文書課は、全国の防衛施設から寄せられるあいさつ文の要旨の分類と検討を行うそうだ。そんなつまらない任務に当たる暇があったら尖閣を守れと言いたい。

 「誤解」といえば、ソウルの日本大使館に反日デモをした岡崎トミ子氏を国家公安委員長に任命した菅首相は代表質問への答弁で、岡崎氏が「誤解を招いたことについて反省している」と擁護した。法務委員会で私が直接、「誤解」と「反省」を質(ただ)したところ、自分の活動は反日ではなく国益に合致していたと強弁、「誤解」とは反日ではないのに反日と思われたことだと答えた。自らの行動を反省していないことは明白である。

 「法務大臣はいい。(答弁を)2つ覚えておけばいい」と国会軽視発言をした柳田稔法相を、菅首相は最後は事実上、更迭したとはいえ、「思慮が欠けていたと反省している」と擁護してきた。自衛隊を「暴力装置」と蔑(さげす)む表現をした官房長官、反日デモ参加を反省しない国家公安委員長、無能を自ら認めたくだんの法相、先の憲法違反の通達を出させた防衛相、これらの閣僚が政治主導すれば、航友会会長の言う通り、「日本はもたない」ことは明らかである。菅首相の任命責任は極めて重いと言わざるを得ないのである。(いなだ ともみ)

shige_tamura at 15:04│Comments(5)TrackBack(0)clip!安保・防衛政策 

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この記事へのコメント

1. Posted by みるる   2010年11月30日 21:55
4 左翼は左翼であります
中井元公安の無礼なる発言は許せません携帯よりも無礼です
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101130/plc1011302110030-n1.htm
2. Posted by sengoku38   2010年12月01日 15:39
自民党は言論の自由、検閲の禁止、集会の自由、これらの当たり前の権利の保障を大きな対立軸とすべき。すなわち民主党が言論の自由、集会の自由を侵し、検閲を始めていることを今から地元でも東京でも街頭にたって危機感をもって訴えるべき。言論の自由をとるか、言論統制をとるか を国民に迫る戦いをすべき。財源とか景気とかの話より国民は関心をもつ。既存メディアは民主党応援だからあてにすべきでない。今後の選挙戦をみすえ、いまからしっかり行動すべし。
3. Posted by みるる   2010年12月02日 08:35
4 複数のサイトの動画などの分析結果によれば
民主党中井議員は
「ぐずぐずするな」「座れよ」と発言しています

http://www.youtube.com/watch?v=0l0bqTZ-W10&feature=related
http://www.youtube.com/watch?v=Od4WzJ5JR8A

明らかに侮辱行為です
http://www.youtube.com/watch?v=33oiTtVX6GM
全員起立の中で勝手に着席しております

中井氏が元妻を自殺に追い込んでいるのも事実
愛人と路上チュウするほどなのにメイドさんからは逃亡しています(メイドが怖い?)
http://www.youtube.com/watch?v=ou2XiPvObQQ
4. Posted by りさ   2010年12月02日 13:34
次回の選挙公約に、どうしても入れて欲しい事がもうひとつあります。

尖閣ビデオの全面公開を公約にして下さい!!

海保に殉職者がいない事を確認したい。

海保がスパイ船に乗り移ってから、船長を逮捕するまでの全てが記録されたビデオをどうしても日本国民は見る権利と義務がある。

5. Posted by sano   2010年12月03日 11:11
ブログ内容と無関係の書き込み、失礼いたします。
夫婦別姓法案が民主党の調査会で提出決定になってしまい、閣議決定されれば成立してしまう??と聞き、心配しています。(長文コピペすみません)

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/101202/stt1012022235012-n1.htm
(産経新聞)
民主党調査会、夫婦別姓容認の提言を強行提出 保守系議員の反発を「無視」
2010.12.2 22:34
 民主党の子ども・男女共同参画調査会(会長・神本美恵子参院議員)は2日、党政調役員会に対して、選択的夫婦別姓制度の導入を事実上容認する提言を提出し了承された。政府の第3次男女共同参画基本計画案への党提言の原案に当たるものだが、同日の調査会で保守系議員らが「世論を踏まえておらず拙速だ」などと反発し、議論が紛糾したにもかかわらず、提出を強行した形だ。

 提言は「男女共同参画会議の答申を最大限尊重して第3次基本計画を策定すること」と明記した。

 政府の男女共同参画会議は7月、「選択的夫婦別姓制度を含む民法改正が必要」とした「基本的な考え方」をまとめ、菅直人首相に答申。政府は年内に第3次計画を閣議決定するが、答申を「最大限尊重」することは、選択的夫婦別姓制度の導入を容認することを意味する。

 2日朝の調査会では保守系議員から「世論の動向を踏まえるべきだ」「社会の仕組みの根本にかかわる問題だ」「夫婦別姓の長所、短所をちゃんと検討しているのか」などの反対の声が相次いだが、調査会役員は「世論にばかり左右されるものではない」として、神本氏への一任をとりつけ、提出を強行した。

(民主党・長尾たかし議員のツィート)
http://twitter.com/takashinagao/status/10374216910118912
調査会で議論されていない内容が、何故機関決定されるのか?

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