2010年11月02日

米国・中国・ロシアとのぎくしゃくは民主党政権の外交政策が原因

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 ご無沙汰しました。中国に行って来ました。
 上海万博と孔子の故郷の曲阜に行って来ました。また、上海の交通大学や曲阜の曲阜師範大学等の先生との交流も行なってきました。反日デモの影響はありませんでした。


 今日の朝、自民党外交部会が開催された。
 そこで、テーマとなったのが10月30日の日中首脳間の懇談。これはベトナム・ハノイで行われた東アジア首脳会議(EAS)開始前に行われた。

 前日まで日中の正式な首脳会談が行われることになっていたのが、中国側の一方的な理由で中止となり、それが、首脳控え室にて、両首脳がわずか約10分間の懇談を行ったというものである。

 これに対して、外交部会で各議員からは「懇談と言うが、たった10分だった。これは挨拶でしかなかったのでは」とか、「これは懇談ではない。ベトナムまで言ったから、ちょっと会った。福山官房副長官が国民向けに単なる雑談を懇談としてPRしただけだ」「菅総理は30秒しか話してはないのでは」といった批判が相次いだ。

 また、首脳会談中止の理由について、外務省は明確に答えなかった。
 それに対して、議員からは、「外務省が説明をしないから、中国の発表をもとに発言しなくてはならず残念だ」と。

 今回の中国の突然の中止理由は、「前原外相の発言だ」というのが一般的だ。
 それは、29日に日中外相会談で東シナ海ガス田共同開発の交渉再開で合意したとのAFP通信の報道だ。中国側は「日本側が事実でない話を流し、両国の東シナ海を巡る立場をねじ曲げた」と指摘した。日本外務省はAFP通信に訂正を求めた。

 中国側は、前原外相が前々から中国に厳しい発言を行っており、不信感があり、今回の突然の中止には、こうした背景が根っこにあったようだ。
 
 その後、中国が歩み寄る形で、10分間の日中首脳の懇談が行われた。

 中国も、国内問題との関係で、デリケートな日本問題には気をつかっている。

 今回の日中首脳会談(概要)は、以下の通り。

・両首脳は、今回、二国間の首脳会談が行われなかったのはとても残念であるとの認識を共有。
・両首脳は、ブリュッセルでの日中首脳間の懇談で一致したとおり、民間交流を復活させていくことについて改めて確認。
・両首脳は、今後とも『戦略的互恵関係』を推進していくことで一致。
・両首脳は、今後、ゆっくり話す機会を作ることを申し合わせた。

 今後、日本でAPEC首脳会議が開催される。
 この時には、正式な日中首脳会談ができないようでは菅政権もどうにもならない。


 また、11月1日、メドヴェージェフ露大統領が国後島を訪問した。
 これは、我が国にとっては相当なショックである。

 メドヴェージェフ露大統領の北方領土訪問については、従前から、憶測が流れ、先々月には実際に訪問する寸前まで事態が動いていた。

 今回の北方領土訪問の直前に、ASEANの会議があり、メドヴェージェフ大統領や、ラブロフ外相がベトナムに滞在していた。わが国も菅総理と前原外相がいたにもかかわらず、わが方から二国間会談の申し入れ等により、直接政治ルートから、懸念を表明するという動きもなかった。
 その結果、ベトナムから直接北方領土に向かわれてしまった。
 この政府の対応は、中国との関係にかまけて、全く無策であったと言わざるを得ない。

 今回のロシアの強硬姿勢は、今回の尖閣沖での中国漁船衝突事件問題が大きく影響し、中露が連携して、自らの主張を強化している。
 菅政権の中国漁船船長釈放問題の処理のまずさが、北方領土に飛び火してしまった格好だ。

 今回、前原外相より、ベールイ大使に対し、「適切な対応をとっていかざるを得ない」との発言があったが、政府はどのような対応をするのか。
 どんな対抗措置を取るのか、菅総理の顔がここでも見えない。
 菅総理自らが、国内外にメッセージを発すべきである。

 特に、今月のAPECの為にメドヴェージェフ大統領が来日するが、この対応については、非常に難しいものになる。
 この際、わが国の主権、北方領土に対する考えを明確に伝え、厳重に抗議し、日本国としての明確な意思を表明しなければならない。


 今回の中国、ロシアとの外交問題は、鳩山政権の時の普天間基地移設問題の迷走を中国とロシアに見透かされたものであり、民主党政権がキチンと外交政策を議論してこなかった「ツケ」である。

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この記事へのコメント

1. Posted by プチ・リタイア   2010年11月03日 09:30
5 ソ連やシナに対抗するには、内閣の中では前原外相にしか現状では期待できないでしょう。ただし、彼にしか期待できないという現状は、とても危うい状況であることを意味します。

まず、彼は国家より民主党を第一に考えた行動を取りがちです。突然船長を釈放した行動がそのよい例です。

また、彼は病的なこだわり行動を取りがちです。メール事件や八ツ場ダムがすぐに思い浮かびます。生育上、情緒面の発育が不十分であったのではないかと推察せざるをえません。社会人として適応できないから政治家を選んだと言われても、おそらく反論できないでしょう。これは松下政経塾出身者の大部分にあてはまる特徴でもあります。
2. Posted by なれ   2010年11月05日 00:20
柳腰外交ここに極めり!
難しいことは わかりませんが 日本が危険な所にあるのに 現政府は何もできないっていう事は 私にも わかります。

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