2010年09月21日

強気の中国と動きの鈍い菅政権

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 尖閣諸島沖の日本領海で起きた中国漁船衝突事件、中国側の対抗措置が文化交流まで及んできた。

 17日、中国の健康食品メーカーは10月上旬に計画していた社員ら1万人規模の訪日団体旅行を中止。中国の温家宝首相による招待で21日から予定されていた日本の大学生ら約1千人の上海訪問が急きょ取りやめになり、10月に予定されていたSMAPのイベント中止まで検討されている。

 今回、中国は、この問題を「船長に対するいかなる、いわゆる司法措置も違法で、無効である」と主張している。それは、船長の処分を容認すると尖閣列島に関する日本の主権を認めることになり、そこで「領土問題は存在する」とのことをクローズアップする狙いがある。

 中国は、昨年12月の習金平・国家副主席と天皇陛下の会談を強引に実現したこと、小沢訪中団などもあり、強く出れば「民主党政権は船長を釈放する」との読みがあるようだ。

 中国が強気の背景には、日本と中国の緊密な経済関係がある。日本にとって中国は米国を抜いて最大の貿易相手国となった。経済界を中心に関係改善を望む声があるからだ。
 また、中国には他に、南沙諸島を巡る領有権問題でベトナムとの対立などがあり、これへの波及を恐れたこともある。

 米国では20日、スタインバーグ米国務副長官は、日中の緊張が高まっていることに懸念を表明し、日中両国の対話の促進を要望している。


 漁船船長が逮捕されたのは、意図的な海上保安官の立ち入り検査を妨害した公務執行妨害容疑である。
 海保の巡視船「よなくに」は7日、中国漁船に対し、領海から立ち去るよう警告したが、漁船は「よなくに」に接触して逃走。海保は漁業法に基づく立ち入り検査を行おうと無線などで再三停船を呼びかけたが、漁船は逃走を続け、さらに別の巡視船「みずき」に船体を衝突させた。


 こうした船長の悪質な行為をきちんと国の内外に説明をし、中国の対抗措置は間違っていることを日本政府は、繰り返しメディアに説明し、併せて、中国政府にハイレベルで抗議と説明をする必要がある。



(参考)
中国反発…なぜ船長の勾留延長 悪質な船体衝突
(産経新聞 9月21日(火)7時57分配信)


 中国漁船衝突事件で、中国側が一層反発を強めたのは、公務執行妨害容疑で逮捕された漁船船長の勾留が10日間延長されたからだ。それでも検察当局は「法と証拠に基づいて厳正に処分する」(検察幹部)として、船長を起訴する方向で検討しているとされる。

 海保関係者によると、日本の領海内で起きた外国漁船の違法操業で乗組員らの身柄が勾留されるケースは極めて異例だ。なぜ今回、漁船船長は逮捕、勾留された上、10日間の勾留延長となったのか。

 海保の巡視船「よなくに」は7日、中国漁船に対し、領海から立ち去るよう警告したが、漁船はよなくにに接触して逃走。海保は漁業法に基づく立ち入り検査を行おうと無線などで再三停船を呼びかけたが、漁船は逃走を続け、さらに別の巡視船「みずき」に船体を衝突させた。意図的な海上保安官の立ち入り検査妨害として公務執行妨害容疑で漁船船長は逮捕された。

 証拠となったのは接触の様子を撮影した映像。左前方を走るみずきに対し、漁船が徐々に左へ寄せていき、衝突する様子が映っているという。海保関係者は「避けようとした様子はない」と説明し、漁船の行為が悪質だったことを強調している。

 元最高検検事の土本武司筑波大名誉教授(刑法)は「漁船を衝突させる行為は最悪の場合、巡視船が航行不能に陥る危険性もあり、公務執行妨害の程度が大きい。悪質性の観点からも逮捕、勾留は適切で当然の判断。日本は法に基づき毅然とした措置を取るという姿勢を示した」と指摘する。勾留延長については「延長したということは捜査すべき点が残っているということであり、検察当局は略式処分ではなく、公判請求(起訴)を視野に入れている可能性がある」とみる。

 一般的に、容疑者が取り調べに非協力的であったり、完全に黙秘するなどした場合、捜査すべき点が残るケースは多い。

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この記事へのコメント

1. Posted by luna   2010年09月21日 11:57
先生と 田中宇さんがおしゃることって、あたっているのですよね〜
2. Posted by プチ・リタイア   2010年09月21日 12:42
5 金儲け目当てに中国になびく日本経済人や政治家に対して、これまで保守派市民団体からは軽蔑のまなざしが向けられてきました。リスクを覚悟の上で中国相手に金儲けしてきたにもかかわらず、「経済交流が止まってしまう」と今さら悲鳴をあげられても、あきれかえるばかりです。しょせん中国はそういう国なのですから。日本国は毅然とした対応を取るべきであり、尖閣が略奪されれば日本国民は国防の義務を果たすために立ち上がる、ただそれだけです。
4. Posted by デルタフォース   2010年09月21日 15:53
5 今回の中国船籍の蛮行には証拠映像も存在すると聞いています。
それを出すだけでも、充分なカウンターになると思うと現政権の態度が歯痒くてなりません。

なぜ、公開に踏み切れないのか。
公的なアカウントでなくとも、せめて「発信元不明」でも世界中に配信することは出来るのですが。



5. Posted by 領土問題   2010年09月21日 17:24
プチ・リタイアさん、全くその通りです。ただ、最終手段だけはなんとしても避けなければなりませんが。
これは、自民党政権時代からありました。中国が経済的報復に出ると、日本の財界から「何とかしろ。」と圧力が掛かっていたのは間違いないでしょう。

今できる、毅然とした対応は「日本の領土であり、今回の法的処置は間違っていない」ことのみで後は静観していれば良いと思います。マスコミもあまり騒がず、ぐっと堪えていれば良いのです。我慢比べなのです。(いつも先に音を上げるのは日本でした)

裏工作としては、デルタフォースさんのがいいですね。インターネットで世界にアピールする戦略は中国の得意技です。表向きは中国国民の反日運動を抑えているかのように言ってますが、裏では間違いなく煽っています。この戦略は大したものです。
6. Posted by gannriki   2010年09月21日 19:03
反戦市民運動家上がりで、国旗、国歌が大嫌い、日本国も大嫌い、そのくせ国家権力だけは大好き。
民主党全体が国家感すら持とうとしない、いったいこんな政党や政治家で国家が成り立ち得るのか。
枝葉の議論より、一国自己満足の反戦革命化体制を崩壊させなくては、日本の国家像など見えては来ない。
そんな日本になったしまったからこそ、中国に付け込まれる。
小沢や鳩山など中国から見れば、サーカスのピエロみたいなものだ。
米軍追い出しに先頭に立って精出す、中国から見れば腹の中で笑ってる。
本来な同盟国米国と尖閣海域で日米合同演習でもすれば、事態は一変出来るのに、今では米国にもそっぽを向かれてる。
これまでの米軍駐留のための莫大な経費はなんだったんだ。
米国とのコンタクトも失って、今では孤立無援で丸裸の羊さん、こんなおいしそうな獲物を中国が見逃すはずがない。
私だって中国の立場だったら一気呵成に攻勢に出る。
いま日本は国家存亡の危機なんだ!、日本はゆでガエルなんだ!
7. Posted by 陰人   2010年09月21日 20:29
私は反民主ですが、もし現在自民政権だったとして、今の民主政権より中国に毅然とした対応が出来たか疑問です。
8. Posted by ホンドー   2010年09月21日 21:43
まあ、支那は強硬な態度しかとらない礼儀知らずのところですから、こちらも、もう慣れっこのところもありますがね。いつも強硬では、いつか効かなくなると言う事も、あそこは考えた方がいいでしょう。

 よくボケ経済界も、資源が絡んでるのだ、金の絡んだ問題、ということを考えて、しっかり、国民の側に立って貰わんと。支那に持っていった設備なんか、どうせ技術的に中古でしょ。え、最新鋭! それは自己責任! 社員が人質? それは企業責任。
9. Posted by なれ   2010年09月22日 00:53
日本は毅然とした態度で 情報公開 日本の領土だという 主張をする
これに 尽きると思います。
一時の 損得感情なんて ほっとけばいいんです。
国交断絶 私は 別に構わないとも 思っています。
そのぐらいの 態度を 日本は 示すべきだとも思います。
日本の領土!日本が守るべき。
少なくとも 私の周りの人間は 中国は 敵国(仮想) でしかありません。
友好的にはなれません。
10. Posted by カルロス   2010年09月22日 11:45
宮崎の口蹄疫の問題も尖閣問題にしても民主党は対応があまりにも酷すぎます。尖閣問題にしても菅談話にしても外交上非常に問題があると思います。民主党政権は中国や韓国にばかりを重視しますが、私はやはり日本が一番大事にすべき国はアメリカだと思います。なんだか中国や韓国ばかり重視しているのはいかがなものかと思います。
11. Posted by ゴーン   2010年09月26日 00:20
国連での温家宝はじめ中国の一連の動きは日本の官首相にとって良いチャンスだったと思いますよ。「後の先」という言葉があるように、中国の温家宝が先に国連という非常に大きな公の席で尖閣諸島の領有権を理不尽にも主張公表したのだから、官首相もすかさず、国際法上で日本の領有の認められている尖閣諸島の主権を脅かす行為にでるのは、法治国家日本と東シナ海の平和と安定を脅かす行為にほかならないとかなんとか世界の舞台で発言しておけば先手を取れただろうに。他のアジアの国々も巻き込んでの平和宣言とするべきだったと思います。
12. Posted by Prof.B   2010年09月27日 19:45
http://big5.xinhuanet.com/gate/big5/news.xinhuanet.com/mil/2010-07/21/content_13891796.htm

中国は既に、台湾の先を見据えているようです。
揚陸艦をドック型揚陸艦6隻強襲揚陸艦6隻の計12隻建造しているとか。

チャイナリスク此処に極まれり。
第三次世界大戦は、
中共対世界ってことになるかもしれません。

日本も彼らへの備えを厳にするために、

ここは憲法を改正することを提案します。
中国が本性を表した今こそが、
それを成す絶好の機会だと思います。

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