2010年04月02日
小沢一郎について
僕の党本部の先輩で、自民党幹事長室長を長く務めらえた奥島貞雄氏から小沢一郎論が届きましたので掲載します。
〇私のメモに、印象は「直球、豪腕。理念あるが独善的、専行的な面あり。情は薄いか」とある。
近年、国家感とか理念をもたない政治家が多いが、いい悪いは別にして、小沢は一つの理念を持っている。
しかし、自分の理念と少しでも違った者にはそっぽを向いてしまう癖がある。側近といわれた人が次々と去ったのもこのためのようだ。
○マスコミ嫌い。幹事長になって間もなく第一秘書が「小沢はマスコミ嫌いでインタビューを受けたがらないのですが、政治家小沢一郎を大いに売り出したいので、協力をお願いします」と。
若い幹事長にはマスコミの取材申し込みがヤマのようにきたので、私は粘って受けるように仕向けたが、
そのインタビューは永田町での評判は良かった。これに気を良くしたのか以後は受けるようになった。
○演説が苦手。選挙時などは団体・会社をアポなしで訪問。相手は感激する。この辺は良いが、政治家は責任ある言葉で国民に説明・説得することが大事。民主党代表のころも「党首討論」などには消極的だった。
○「老人殺し」。田中角栄・竹下 登・金丸 信らにとりもち可愛がられた。彼はそういう先輩方の前では3〜4メートル前から膝に両手を添えて深々とお辞儀するなど礼儀正しく振る舞い、先輩たちは「彼は若いのになかなか長幼の序をわきまえているワイ」と思わせる。しかし偉い人の居ないところではふんぞり返る感じだった。
○自民党を離れてからのこと、彼が山岸 章連合の会長の肉親の葬儀に参列した折り、出棺まで帰らず、連合会長がいたく感激したという雑誌の記事を読んだことがある。これは角さんの真似をしていたんだと思う。その山岸 章氏が後年「細川内閣が出来た途端、手のひらを返すようになった。利用価値があるうちはちやほやするが、なくなったら切り捨てる。ハートがない」と言ったことがある。
○派内多数派工作。幹事長室奥の個室に派内の若手議員を数人づつ集めて昼食をとりながら懇談したりしていた。
○二日酔いで全国幹事長会議をすっぽかし。平成3年ごろ、多国籍軍がイラクを攻撃、いわゆる湾岸戦争が勃発。これらについて国会では連日大揺れだったころだ。
○都知事選での挫折。平成3年4月の統一地方選。鈴木俊一現職都知事に対抗して元NHKの人気キャスター磯村尚徳を推薦。自民党東京都連は現職の鈴木を応援。選挙戦最中の3月にアメリカなどへ外遊。小沢が進めた磯村は惨敗した。当時、側近だった選挙担当の総務局長が責任を取って幹事長辞任を勧め、辞任したが、以後その総務局長を遠ざけるようになった。
○竹下派を分裂。平成4年8月、竹下派会長(小沢は会長代理だった)の金丸が佐川急便から5億円を収賄したとされる事件があり金丸が辞任、後継会長の候補は小沢一郎が押す羽田 孜。一方、梶山静六が押す小渕恵三。いわゆる一六戦争となった。数は小渕側が多く羽田側は負けた。すると10月、小沢は羽田陣営を連れて派閥を離脱し。
翌5年6月 自民党を脱党し、新生党を結成。
6年12月 新進党結成。
8年12月 新進党分裂。太陽党結党。
9年12月 太陽党分裂。細川護煕らがフロムファイブ結成。
等々、作っては壊し作っては壊しの連続。 そこで私は小沢に「壊体屋」の称号を与えた。以後、マスコミなども小沢を「壊し屋」というようになた。「壊しやさん 次は日本を 壊す気か」。
小沢は政治家ではなく「政局屋」だ。
○立派な理念を語る「大人」と、すぐにすねる「子供」が同居した人物――細川非自民連立政権を、小沢とともに一・市コンビとして主導した市川雄一・元公明党書記長の小沢評。
○吉田 茂「民主主義の根底をなす思想は寛容である。敵と味方の確執ではない。己を知り己を愛し、また敵を知り敵を愛する寛容があってこそ、民主政治が行われるのである。」を小沢に贈りたい。
○また、恩人である田中角栄さんは「末ついに 海となるべき山水も しばし木の葉の 下くぐるなり」とよく色紙に書いたが、これは「将来は偉大な人物になる人も、それまでは苦労を重ねて、経験を重ねて大成するものだ」との意。これも小沢はかみしめるべし。
※田中角栄さんは苦労人で自分から会社を興したりし、選挙も自分の力で勝ちとり最後は総理・総裁にまで上り詰めた人物でした。そしてあの当時、「将来日本は自動車社会になる、したがって道路が必要になる。その財源に」と党内で提案し議論して自動車重量税を実現したのでした。しかし一方、金権体質で政権から去ることになった。
田中さんの金権体質とは、幹事長のころ車でどこかへ外出して2時間ほどして帰ってくることがあり、私が運転手に何処へ行ってきたか聞くと、運転手曰く「都内のあちこちの土地を見てきた」とのこと。そして、土地を買いあさっていたものです。小沢は角さんの政策的な良い面を真似せず、あちこちの土地を買いあさったりして、角さんの悪い面ばかりを真似しているのがこれまでの小沢であり、今日の小沢のでもある。
〇私のメモに、印象は「直球、豪腕。理念あるが独善的、専行的な面あり。情は薄いか」とある。
近年、国家感とか理念をもたない政治家が多いが、いい悪いは別にして、小沢は一つの理念を持っている。
しかし、自分の理念と少しでも違った者にはそっぽを向いてしまう癖がある。側近といわれた人が次々と去ったのもこのためのようだ。
○マスコミ嫌い。幹事長になって間もなく第一秘書が「小沢はマスコミ嫌いでインタビューを受けたがらないのですが、政治家小沢一郎を大いに売り出したいので、協力をお願いします」と。
若い幹事長にはマスコミの取材申し込みがヤマのようにきたので、私は粘って受けるように仕向けたが、
そのインタビューは永田町での評判は良かった。これに気を良くしたのか以後は受けるようになった。
○演説が苦手。選挙時などは団体・会社をアポなしで訪問。相手は感激する。この辺は良いが、政治家は責任ある言葉で国民に説明・説得することが大事。民主党代表のころも「党首討論」などには消極的だった。
○「老人殺し」。田中角栄・竹下 登・金丸 信らにとりもち可愛がられた。彼はそういう先輩方の前では3〜4メートル前から膝に両手を添えて深々とお辞儀するなど礼儀正しく振る舞い、先輩たちは「彼は若いのになかなか長幼の序をわきまえているワイ」と思わせる。しかし偉い人の居ないところではふんぞり返る感じだった。
○自民党を離れてからのこと、彼が山岸 章連合の会長の肉親の葬儀に参列した折り、出棺まで帰らず、連合会長がいたく感激したという雑誌の記事を読んだことがある。これは角さんの真似をしていたんだと思う。その山岸 章氏が後年「細川内閣が出来た途端、手のひらを返すようになった。利用価値があるうちはちやほやするが、なくなったら切り捨てる。ハートがない」と言ったことがある。
○派内多数派工作。幹事長室奥の個室に派内の若手議員を数人づつ集めて昼食をとりながら懇談したりしていた。
○二日酔いで全国幹事長会議をすっぽかし。平成3年ごろ、多国籍軍がイラクを攻撃、いわゆる湾岸戦争が勃発。これらについて国会では連日大揺れだったころだ。
○都知事選での挫折。平成3年4月の統一地方選。鈴木俊一現職都知事に対抗して元NHKの人気キャスター磯村尚徳を推薦。自民党東京都連は現職の鈴木を応援。選挙戦最中の3月にアメリカなどへ外遊。小沢が進めた磯村は惨敗した。当時、側近だった選挙担当の総務局長が責任を取って幹事長辞任を勧め、辞任したが、以後その総務局長を遠ざけるようになった。
○竹下派を分裂。平成4年8月、竹下派会長(小沢は会長代理だった)の金丸が佐川急便から5億円を収賄したとされる事件があり金丸が辞任、後継会長の候補は小沢一郎が押す羽田 孜。一方、梶山静六が押す小渕恵三。いわゆる一六戦争となった。数は小渕側が多く羽田側は負けた。すると10月、小沢は羽田陣営を連れて派閥を離脱し。
翌5年6月 自民党を脱党し、新生党を結成。
6年12月 新進党結成。
8年12月 新進党分裂。太陽党結党。
9年12月 太陽党分裂。細川護煕らがフロムファイブ結成。
等々、作っては壊し作っては壊しの連続。 そこで私は小沢に「壊体屋」の称号を与えた。以後、マスコミなども小沢を「壊し屋」というようになた。「壊しやさん 次は日本を 壊す気か」。
小沢は政治家ではなく「政局屋」だ。
○立派な理念を語る「大人」と、すぐにすねる「子供」が同居した人物――細川非自民連立政権を、小沢とともに一・市コンビとして主導した市川雄一・元公明党書記長の小沢評。
○吉田 茂「民主主義の根底をなす思想は寛容である。敵と味方の確執ではない。己を知り己を愛し、また敵を知り敵を愛する寛容があってこそ、民主政治が行われるのである。」を小沢に贈りたい。
○また、恩人である田中角栄さんは「末ついに 海となるべき山水も しばし木の葉の 下くぐるなり」とよく色紙に書いたが、これは「将来は偉大な人物になる人も、それまでは苦労を重ねて、経験を重ねて大成するものだ」との意。これも小沢はかみしめるべし。
※田中角栄さんは苦労人で自分から会社を興したりし、選挙も自分の力で勝ちとり最後は総理・総裁にまで上り詰めた人物でした。そしてあの当時、「将来日本は自動車社会になる、したがって道路が必要になる。その財源に」と党内で提案し議論して自動車重量税を実現したのでした。しかし一方、金権体質で政権から去ることになった。
田中さんの金権体質とは、幹事長のころ車でどこかへ外出して2時間ほどして帰ってくることがあり、私が運転手に何処へ行ってきたか聞くと、運転手曰く「都内のあちこちの土地を見てきた」とのこと。そして、土地を買いあさっていたものです。小沢は角さんの政策的な良い面を真似せず、あちこちの土地を買いあさったりして、角さんの悪い面ばかりを真似しているのがこれまでの小沢であり、今日の小沢のでもある。
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この記事へのコメント
2. Posted by KEN 2010年04月03日 15:12
たむたむ様 皆様、お疲れ様です。
日本経済を崩壊する解体法案です。
《緊急拡散希望!!!》
現在、【日本を】『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】では、
議員さんへ「賃借人保護法案」についての反対意見書文例を公開し、送信を呼びかけています。
※この問題はあまり知られていませんが、
泥棒(家賃滞納者)を保護し、泥棒された側(家主)を取り締まる法案です。
この法案が成立すれば、
国内経済は更に悪化し、不動産賃貸事業者、
そこで働く従業員、真面目に家を借りたい者、
税収や国家財政に至るまで、何一つメリットはありません。
この法案が成立して喜ぶのはただ一者、家賃を踏み倒そうとする者だけです。
既に衆議院を通過し、現在参議院で審議されていますので緊急周知拡散のご協力をお願い申し上げます。
◆この件の詳細、また送信先、文例については
http://sitarou09.blog91.fc2.com/blog-entry-161.html
をご参照下さい。
日本経済を崩壊する解体法案です。
《緊急拡散希望!!!》
現在、【日本を】『日本解体法案』反対請願.com【守ろう】では、
議員さんへ「賃借人保護法案」についての反対意見書文例を公開し、送信を呼びかけています。
※この問題はあまり知られていませんが、
泥棒(家賃滞納者)を保護し、泥棒された側(家主)を取り締まる法案です。
この法案が成立すれば、
国内経済は更に悪化し、不動産賃貸事業者、
そこで働く従業員、真面目に家を借りたい者、
税収や国家財政に至るまで、何一つメリットはありません。
この法案が成立して喜ぶのはただ一者、家賃を踏み倒そうとする者だけです。
既に衆議院を通過し、現在参議院で審議されていますので緊急周知拡散のご協力をお願い申し上げます。
◆この件の詳細、また送信先、文例については
http://sitarou09.blog91.fc2.com/blog-entry-161.html
をご参照下さい。
4. Posted by らーゆ 2010年04月05日 00:45
原野って
税金
安いんですね。
?
年間1400円って
税金
安いんですね。
?
年間1400円って