2009年10月21日

鳩山政権の地方の声を聞くということは?

 内政問題は、多少間違っても修正すればよいが、外交問題は違う。
 外交問題は、相手国があることで、首相や閣僚の発言のブレが大きな問題となって取り返しのつかないことになる。

 民主党は、地方の声を大事にするといっている。

 しかし、八ツ場ダム中止は、地方の意見を一切聞かず一方的に中止を通告し、地元では大混乱している。これは、民主党が、マニフュストを変更すれば丸く収まるのだが。

 ところが、沖縄の普天間移設問題では、鳩山首相が「沖縄県の総意を聞きたい」といって、沖縄は大混乱。沖縄は、ホンネとタテマエがあり、沖縄県の総意となれば、「普天間の県外移設」となる。しかし、沖縄の人は、「県外移設は理想論で、現実には普天間は動かない」ということを知っている。そこで、苦渋の選択ということで、県内の名護市キャンプシュワブへの移設で動いている。

 民主党は、選挙で民意が変わったといって、普天間移設について沖縄だけ地方の意見を聞きたいという。これは、この問題を先延ばしするためである。
 八ツ場ダムは小渕優子議員が当選し、地元の民意は八ツ場ダムの推進だ。

 鳩山政権は、地方の意見を聞くことにおいて、八ツ場ダムと普天間移設では明らかに対応が違う。
 これは、地方の意見を真摯に聞くというのではなく、民主党にとって、地方の意見を聞いた方が都合の良い時には聞くが、そうでないときは無視するという方式だ。
 これは、鳩山政権の手法である。
 だが、この使い分けは国内では通じても、外交問題では通じない。

 鳩山政権は、外交問題で国の信頼を失墜させることになるだろう。
極めて残念である。

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この記事へのコメント

1. Posted by とおる   2009年10月21日 15:08
貸し借りした資金のモラトリアムで、先日、大騒ぎをしていましたが、モラトリアムしてもらうことで信用を気にする中小企業がいました。
しかし、日米の合意を政権が変わったという理由でモラトリアムすると、日本の信用が損なわれます。
でも、民主党の体質では、そんなことも気にならないのでしょう。
こんな民主党に多くを投票した人だけが被る損失なら構いませんが、それ以外の人にも多大な迷惑が降りかかってきそうです。
2. Posted by みるる   2009年10月21日 15:52
小沢さん9月の頭には10月には北朝鮮へ行く話しをしていました。9月16日ごろには10月2日に行くと言っていた筈ですが、10月23に予定の臨時国会を26日に延期しているんです。
2回10月に必ず行くと準備していたのに今週は選挙の事しか話していません。
10月に絶対行くはずの人がそれらしい行動とってません。

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