2009年09月30日

谷垣禎一新総裁の記者会見(9月28日)

谷垣 禎一谷垣禎一新総裁)このたび自由民主党総裁に就任いたしました谷垣禎一でございます。どうぞよろしくお願いを申し上げます。
 今回の自民党総裁選挙は、結党以来の大敗北を受けまして、自民党再生なるかならぬかということを占う総裁選挙でございました。
 私はこの総裁選の最中、全国各地を遊説に回ったわけでございますが、一つは、自民党は厳しく反省しなければならないというお気持ちが国民の間に強いことも感じましたが、それと同時に、自民党にはしっかり再生をしてもらって、頑張ってもらわなきゃいけない、自民党の使命はまだまだあるはずだと、こういう多くのお声にもお会いをすることができまして、こういう皆さんのお気持ちにこたえていけば、自民党再生は必ず果たせる、こういうような思いもこの選挙戦でさせていただいたわけでございます。

 そして、こういう国民の皆さまのご期待に応えていくためには、自民党は結党の原点に返りまして、政治は国民のものである、結党の宣言にあるこの精神をしっかり踏まえていかなければならないと思います。そして自民党は国民のために何をする政党であるかということをぎりぎり問い詰めて、それを正直に国民の皆さまにぶつけていくことが必要ではないかと思います。

 具体的に申しますと、私どもは保守政党としての大道を歩んでいくべきだということになろうと思います。しかしそのためには、思い切った党改革も必要であろうかと思います。
 私はこの党改革、そして自民党をもう一回政権につける、政権を奪還する、その先頭に立って全力を尽くしたいと思っております。そしてもう一回、自民党を再生させて、自由民主党が国民の皆さまのためにしっかり働く、こういうことを果たしてまいりたいと思っております。
 どうぞよろしくお願いを申し上げまして、ご挨拶といたします。どうもありがとうございます。

質問)総裁選についての勝因と得票数の評価をお聞かせください。
 また、総裁選で善戦した河野さん、西村さんを、党の執行部として処遇する考えはあるのかどうか、そのあたりをお聞かせ願えますでしょうか。

谷垣)勝因ということですが、私は今回の総裁選で、先程ご挨拶で申しましたように、自民党は国民のために何をする政党であるか、保守主義の原点に立って、家族や地域の絆、あるいは国を愛する心、そういうものを大事にして、国民の皆さまの気持ちを吸い上げていく、そういう政党に再生しなきゃならないということを申し上げました。
 そしてそのためには、〃みんなでやろうぜ〃ということで、結束して、元気に進んでいくことが必要であるということを申し上げました。このことが多くの党員の方々にご支持をいただいたのではないかと思っております。
 それで党員票も、あるいは国会議員の票も、6割を超える票をいただいたわけでございますので、これだけのご支援をいただいたということを大切にして、全力を挙げて頑張りたいと思っております。
 それから、河野さん、西村さんをどう処遇するかというご質問でありますが、これは私、選挙中もかねがね申し上げていたように、全員野球でやっていくと。選挙が終わればノーサイドである。
 これから党の仕事は、一つは党運営、党の運営の問題もございますが、それと同時に、野党になりますと国会論戦というのに、政策も磨き、政策でもって与党と向かい合っていくということがなければなりません。いろんな場でいろんな方の活躍が必要でございます。そういう中で、お若くしてあのお二人はアンビシャスに手をお挙げになったわけでありますから、お二人の活躍の場を当然つくっていかなければいけないだろうと思っております。

質問)いまも全員野球のお話がありましたが、総裁選の最中に派閥のあり方と世代交代が大きな争点になったと感じました。谷垣総裁は派閥を今後どうされて、解消のほうに向かうのか、それとも存続していくのか、派閥の将来についてお考えをお聞かせください。
 あと、世代交代についても、進めるべきだと思うか、それともそれは自然に任せるというか、現状のあり方を肯定的にとらえていらっしゃるのか、それも併せてお聞かせください。

谷垣)派閥につきましては、いわゆる派閥の弊害と言われてきた問題があると思います。要するに、党という、ある意味で公的な機関、派閥というのは必ずしも公的な基礎を持っているわけではないわけですが、それが党を壟断するようなことはけしからんというご議論がありまして、それは絶対に排除しなければならないのは当然のことだろうと思います。
 ただ、派閥の弊害弊害ということが言われますが、派閥というのは中選挙区時代にある意味での必要性、自民党同士も選挙で戦わなきゃいけないという必要性から生じてきたところが大きかったわけでありますが、今日は小選挙区になりまして、小選挙区では自民党の候補者は一人しかいない。
 そういう中で、派閥の存在意義というものは大きく薄れてきたことは間違いないと思います。
 そういう中で、特に今度は野党になりますと、今まで派閥が果たしてきたと言われる、例えばポストの配分とか、こういうような機能も……あんまり野党になるとポストなんかございませんから、ますます派閥というものは、力が弱まっていくといいますか、本来持っていた意義は薄れていくと思います。
 結局残るのは、仲の良い議員たち、あるいはものの考え方が共通している議員たちが、それぞれ政策の勉強しようとか、そういうことは当然あってしかるべきことですから、そういう機能としてはこれからたぶん残っていくだろうと思います。
 ただ一つ考えなきゃならないことは、まだ自民党は中選挙区時代の慣行から完全に脱却してないところがございます。つまり、党の新しい議員をどうするかというリクルート、あるいは新人発掘、それから当選してきた若い議員の教育、こういうのはかつては派閥が中心となってやってまいりました。
 今でも、なかなか党ではそこまで行きかねていて、派閥かそういう新人発掘機能や、あるいは新しい議員の教育機能を果たしているところがありますので、もう少し党でそういう新人を発掘してくる機能、あるいは当選された方の指導といいますか、そういう機能を強めていかなければいけないということはあるだろう。これはやらなきゃならないと思っております。

質問)鳩山総理、それから小沢幹事長率いる民主党と、谷垣自民党との一番の対立軸は何でしょうか。また、これを次期、来る参議院選挙で一体何を訴えて戦うつもりでしょうか。
 加えまして、鳩山総理の献金問題については、説明が尽くされたとお考えでしょうか。

谷垣)今の民主党と自由民主党の違い、自由民主党はどういう党であったかといいますと、こういう表現が適当かどうかわかりませんが、草の根の日本人のいろいろな思い、願い、こういうものをうまく吸い取って、くみ上げて、それを政策にして実現してきた党だと。これは自民党のよい伝統だと思います。
 むしろそういうものが弱ったから、今回、選挙に敗けたのかもしれません。これからもそういう機能を自民党は担っていかなきゃなりませんし、そういう国民の皆さまの気持ちを吸い上げることによって、戦争に敗けた後、やっぱり平和な国にしなきゃいけないとか、自由な国でありたいとか、あるいは繁栄した国にしたい……戦後、皆さんそう思われたはず、それをうまく吸い上げてきたわけですね。
 民主党という党は、もちろん民意をくみ上げる機能を持っておられないとは私は申し上げませんが、そういう草の根の方のお気持ちを吸い上げてくる機能なり、党の成り立ちは、はるかに自民党のほうが上だと思っております。
 それで、民主党は選挙のやり方においても、労働組合に基礎を置いたところがたぶんにおありではないかと思っております。
 それから政策面でもずいぶん違うところがあるのではないかと思います。私どもは保守政党としての一種の哲学というか、人間観に立って、政策を進めてまいりまして、これからもそうしなきゃいけないと思うんですね。それはどういう人間観かといいますと、個人の努力、個人の工夫、そういうものは重んじなければいけないねというのが一番基礎にあるわけですね。
 その上で、家族であるとか、あるいは地域の共同体の絆というものも大事にしていこう。つまり、自ら助くるものは助くという、自助の気持ちの上に、そういう共同体の共助、共に助けるという気持ちを大事にして、それで及ばない場合には、政治なり行政が出ていく、つまり公の助け、公助というものを積み上げていくべきではないかと。だいたい自民党はそういう考えに立っているわけです。
 民主党のマニフェストを拝見しますと、これは子ども手当等々もそうでありますが、きわめて大きな社会福祉といいますか、そういうものを目指されているんだと思います。しかもそれを、じゃ、例えば子育てであれば、保育園を充実しようとか、そういうようなことでお考えになるよりも、直接家計に補填をしようというようなことを考えておられる。これは自民党のように自助、共助、公助という組み合わせでやっていこうという人間観といいますか、哲学とはずいぶん違う考え方ではないかと思っております。
 ですから、一見似たように政策であっても、それを支えるものの考え方はかなり違っているのではないかなと私は思っております。
 これから国会が始まりますと、われわれは野党ですから、当然与党の政策の、賛成すべき点はもちろん健全野党として賛成しなきゃなりませんが、与党の政策の問題点をきちっと追及していく、これは野党の持っている役割ですね。それをしっかりやっていく中で、私たちのものの考え方と野党の考え方の違いというものを浮かび上がらせていきたいと思っております。
 具体的に申しますと、それだけ大きな福祉とか、大きな政府を志向されるとしますと、当然それに伴う負担があるはずでございます。ところが、その点は民主党はあまりはっきりというか、全然言っておられないと私どもには見えるわけですね。
 これを続けますと、たぶん財政破壊というようなことにもなりかねないわけですので、その問題点をしっかり衝いていくということではないかと思います。

 それから、鳩山さんの献金問題ということですが、これはまず、総理ご自身が説明責任をきちっと果たされるということが大事ではないかなと私は思っております。  今、世論調査を見ますと、細かい数字は忘れましたけど、おそらく7割以上の七十数%の方が、総理は説明責任を十分果たしておられないという感じ方をしておられるということは、やっぱり総理も重くご覧にならなければいけないと思います。
 私どもは、初めからケンカを仕掛けようというわけではありませんが、そういう流れを見て、問題が解明されていないなというときには、そういうことをきちっと指摘するのは野党の当然の役割でありますから、そのときは国会で闘志を持って、しっかりと糺していかなければならないと思っております。

質問)人事はいつごろまでに行うのかということと、これまでテレビなどでも幹事長は力量のある方なんていう発言もありますけれども、どのようなイメージを持たれているんでしょうか。
 もう一つ、総裁選では実力主義の適材適所という話をされていましたけれども、党内にはまだ人事で影響力を行使しようとする重鎮の方も見られるようにぼくには見受けられます。総裁選では党内のいろいろな声に耳を傾けるとおっしゃっておられましたけれども、人事をするに当たってリーダーシップをどのように発揮されるのか、お話しいただければと思います。

谷垣)なかなか人を知るというのは簡単なことではありません。いろんなご意見があるだろうと思います。よくいろんなご意見にも耳を傾ける必要があるんですが、最後はやっぱり自分がきちっと判断して、これが総裁たるものの責任でございますから、私の目から見て適材適所である、一番このポストではこの方が能力を発揮されるだろうという方を指名させていただきたいなと思っております。
 それで、いつまでということでありますが、国会論戦というようなこともいろいろ考えなければならないし、いろんなことがございますが、選挙は静岡、神奈川の参議院補欠選挙がもう目前に迫っているわけですので、そう時間を取るわけにはいかないだろうと思います。今晩ゆっくりそのへんを考えまして、結論を出したいと思っております。
 それからもう一つ申し上げておかなければならないことは、今まで自民党の組織というのは、与党であることを前提にしてつくってあったということもございますし、野党になりますとどうもちょっと組織のあり方が、これでいいのかというようなこともあると思います。
 そのへんも併せて考えて結論を出さなければいけないんだろうと思っております。

質問)新総裁は保守の原点に立ち返ってということをおっしゃっていますけれども、もう民主党や公明党の中で議論を始めています、在日外国人の地方参政権の問題、夫婦別姓の問題についてはどういうお考えでしょうか。

谷垣)これは党でしっかりまた議論していただく必要があると思います。ただ、私個人として言いますと、日本におられる外国人の参政権の問題については、慎重であるべきだというふうに思っております。
 と申しますのは、地方自治体がやっておられることは、ほんとに生活に身近なことばかりでも必ずしもないということがございますね。例えばこの港にどう船を入れるかというような問題とか、いろんなことがございますので、私はそこらは慎重に考えるべきだと思っております。
 それから夫婦別姓の問題については、これも私の個人的な見解でございます、いろんな立場から夫婦別姓のご議論があると思います。それで、私はやや議論が混乱しているなと思っておりますが、別姓を唱えられる方というのは二派おありだと思うんですね。一つは、非常に個人主義的な、個人を中心にお考えになる方は、別姓を言っておられる方が多いと思います。もう一つは、韓国などはたぶんそうだ、中国もそうだと思いますが、血統といいますか、伝統、自分たちの流れを重んじられる方は、自分はどこそこの家の出身である、だから結婚しても名前は変わらない、こういう制度を取っておられるところもあるんだと思いますね。日本の夫婦同姓、同じ姓をするというのは、親子を中心とした核家族の名称ということに姓がなっているんだろうと思います。
 私は家族を大事にする立場から言いますと、家族の呼称というものはあったほうがいいのではないかというふうに思っておりまして、この問題も、夫婦別姓に関しては私は慎重な立場でございます。

質問) 国民に向けてご自身の最大のPRポイント、ここを見てほしいという点は何でしょうか。
 また、地方を回って、今回の選挙で厳しく反省しろという声をちょうだいしたということなんですが、今までの自民党のどこを反省して、これから来年の参院選に向けてどう改善されていこうというおつもりでしょうか。二つお願いします。

谷垣)平凡な男であまりセールスポイントというのもあるとは自分では思っておりませんが、あえていいところ、あるいは欠点を探しますと、非常に我慢強いところ。多少困難があっても我慢強く乗り越えていくというのが、長所じゃないかなと思います。いま欠点はとはおっしゃらなかったけど、欠点は、我慢強すぎて我慢しすぎることが欠点であると思っております。
 それから反省すべき点は何か。
 これは、政策面でも日常の政党活動の面でもいろいろございます。それで、要するに今、景気も非常に悪いわけですから、多くの方がご自分のお仕事や、あるいは自分の住んでおられる地域の先行きというものを心配しておられるわけですね。それに対して、十分われわれはこたえてこれたのだろうかという点が、一番の反省でございます。
 いろいろそれに対する手当て、政策を用意したものもあるんですが、それが必ずしも皆さんの胸にストンと届くような説明と、理解していただけるような政治活動が伴っていなかったということがあるんだろうと思います。それを煎じ詰めて言えば、結局、国民の目線といいますか、国民の皆さんのほうと十分しっかり向かい合っていたのかどうかという反省になるわけでございます。
 したがって、これからそれを克服していく方法は、私も総裁選中にお約束したことの一つに、来年の参議院選挙までにとにかく47都道府県全部、自分の足で入って、そこにおられる、一生懸命自民党を支えておられる方々と対話をするということを申し上げましたけれども、自民党の運動もそういう草の根の方々と十分心を通わせるような国民運動を展開していくということではないかなと思っております。

質問)先程人事のところで、与党を前提とした組織のあり方を考え直すような趣旨の話で、それは例えば4役の総務会長とか政調会長とか選対委員長とか、どこか組織をなくすというか、改編するというようなことを前提におっしゃっているのか。
 あと、河野さんや西村さんに活躍の場をとおっしゃったのは、具体的にどのようなことを考えているのかというのが2点。
 選挙中には毎年総裁が代わったことを反省点としておっしゃったかと思うんですけど、参院選に進退といいますか、すべて懸けるというよりも、任期2年しっかり務め挙げるというようなお気持ちでいまいらっしゃるのか、その3点を。

谷垣)組織のあり方ですが、一つは、自民党の総裁は、今まではですよ、総理大臣であることがほとんどでしたから、自民党総裁というのは、総裁になったらすぐ官邸に入って、スタッフも何も官邸のスタッフだと、こういうことで、党は幹事長がだいたい取り仕切るという形になっていたわけですね。
 ところが今回、私は官邸に入るなんていうことは全然ないわけですから、今までと同じだとやることがなくなってしまうわけでございまして、総裁と幹事長の役割分担、そしてどう一緒にやっていくかということであります。
 ですから、総裁、幹事長、例えば選挙態勢にしますと、今までは選挙対策委員長、それでいいのかと、総裁、幹事長、それから例えば選挙……どういう名前を付けるかは別として、そういうラインといいますか、そういうようなことを考えていかなきゃいけないんじゃないかと、一つ思っております。
 もう一つは、政権構想会議といいますか、その中には当然党の再生といいますか、党改革も含まれますけれども、同時に、先程申し上げた自民党はいったい国民のために何をやる政党であるかというようなことを含めて、政権に戻っていくためにどういうことを基本的に考えなきゃならんのかというのを、かなり基本的に議論していかなきゃいけないと思うんですね。
 何かそういう議論する組織を、私の下につくる必要があるのではないかと考えております。
 それから、野党になりますと、やっぱり国会論戦というのが非常に重要になってくるわけですので、政務調査会の役割というのも今までとは違ってくるわけですね。政府がやっていることの事前審査というのではなくて、実際国会の現場に来たときにどういう議論をしていくかということになりますと、政調と国会対策の役割というのは共通してくる面があります。
 そういうことを考えて、名称はもう少し考える必要がありますが、シャドウキャビネットと言われるようなものを考える必要があるんだろうと思っております。そういうようなことを含めて、これからどういう人事をしていくかということを考えたい、これが人事でしたね。2番目は何でしたっけ。

質問)河野さんと西村さんの活躍の場を具体的に。

谷垣)それはこれからよく考えさせていただきます。

質問)3点目は任期の問題です。2年間、しっかり務める。

谷垣)私の任期、2年間でしたっけ。3年じゃなかったかと思いますが、もちろんその3年間、しっかり務めあげるという前提で、頑張るということだろうと思います。

質問)シャドウキャビネットに関することなんですが、現職の議員に限らず、今回、落選者の方も登用するという考えはおありでしょうか。

谷垣)まだ具体的にそこまで考えてはおりません。ただ、これは総裁選中に申し上げてきたところでありますが、わが党には、国際金融ならこの方とか、安全保障政策ならこの方と、誰もがなるほどあの人が言ってるのかと耳を傾けるような重鎮もおられますし、それから若い方が、勉強してどんどん頑張っておられるという方もある。
 そういう両方の組み合わせをしていく必要があるのじゃないかなと思います。

shige_tamura at 10:24│Comments(3)TrackBack(0)clip!自由民主党 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by りんご   2009年10月01日 10:03
>>外国人参政権については慎重であるべきだと思っております。

第15条 公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である。    

 2  すべて公務員は、全体の奉仕者であつて、一部の奉仕者ではない。

 3  公務員の選挙については、成年者による普通選挙を保障する。

 4  すべて選挙における投票の秘密は、これを侵してはならない。
    選挙人は、その選択に関し公的にも私的にも責任を問はれない。

第93条 地方公共団体には、法律の定めるところにより、その議事機関として議会を設置する。

 2  地方公共団体の長、その議会の議員及び法律の定めるその他の吏員は、
    その地方公共団体の住民が、直接これを選挙する。

以下はこの憲法に対する最高裁の解釈です。
          
          ↓

【憲法解釈による判決】
最高裁第三小法廷判決の要事 平成7年2月28日
 憲法の国民主権の原理における国民とは、日本国民すなわちわが国の国籍を有するものを意味する事は明らかである。そうとすれば、公務員を選定罷免する権利を保障した憲法一五条一項の規定は、権利の性質上日本国民のみをその対象とし、権利の保障は、わが国に在留する外国人には及ばないものと解するのが相当である。

 憲法九三条二項にいう「住民」とは、地方公共団体の区域内に住所を有する日本国民を意味するものと解するのが相当であり、わが国に在留する外国人に対して、地方公共団体の長、その議会の議員等の選挙の権利を保障したものとはいうことはできない。


2. Posted by りんご   2009年10月01日 10:10
>>続き
憲法15条1項には「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である」と、参政権が日本国民のみに与えられた権利であることを明確にしています。国民固有の権利であると明言されている以上、”国民=住民”として解釈されるべきでしょう。93条2項の”住民”の解釈も、日本国民を前提としています。

以上の事柄から外国人参政権付与は例え地方参政権といえども明確な憲法違反である。
谷垣新総裁に宜しくお伝え下さい。


3. Posted by ムラサメ   2009年10月02日 00:54
谷垣さんのことをネットで探すと伝説の日銀砲と呼ばれるハゲタカファンドとの壮絶なバトルを知りました。
大規模な市場介入があったくらいは覚えてましたが、こんなアメリカ海軍VS連合艦隊のような壮絶な艦砲射撃の応酬があったなど全然知らず、今回谷垣さんが総裁になられてよかったと思いました。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
ランキング一覧

人気blogランキング

人気blogランキングに参加しました。
応援よろしくお願いします。
月別アーカイブ
最新コメント