2009年08月26日
講演録「民主党批判」(田村重信)(その3)
これは、僕の「民主バラマキ政策を検証する会」(自民党愛知県連主催、8月12日、名古屋ウエスティンナゴヤキャッスルホテル)での講演録です。
くるくる変える民主党のマニフェスト
それでは、民主党の批判ということで用意してきましたので、資料に沿って説明をざっとしてみたいと思います。
その前に、今日驚いたのは、新聞を皆さん見られまして、民主党がマニフェストを修正したというような話がありますね。7月27日にマニフェストを大々的に鳩山(由紀夫)代表が発表して、「このマニフェストが実現できなかったら責任を取る」と。このマニフェストが実現できなかったら責任を取ると言った、そのマニフェストを、今度は大阪府の橋下知事から「地方分権の記述が甘い」と。「地方と国の協議機関が入ってない」という批判を受けて、内容を今度修正するということで、7月29日に熊本県の遊説で、「この間に出した、27日に出したのは正式なマニフェストではない」というようなことを言った。
その後、農協からアメリカとの自由貿易協定(FTA)締結についての反発が出たらまたすぐ対応。経済界から、あるいは経済のエコノミストから、「民主党は、経済の成長戦略、マクロ経済がない」と言われてまたそれも変える。
それから子ども手当の問題で、負担増になる世帯が出てくるというようなことを批判されて、それでは、特定扶養控除、老人扶養控除なんかも存続させようというようなことで、ちょうど昨日修正版を発表したという報道がありますけど、勝つためになんでもありなんですね。
だから、あっちの人に言われれば「ハイハイ」、こっちの人に言われれば「ハイハイ」というようなことなんです。政権取るためには、みんなにいい顔する。
でも政権を担当するというのは、大変です。
今、特に経済成長のときに、じゃぶじゃぶと税収があった時代と、今、税収があまり入らない厳しい時代ですから、いいことなんてそんなに言えないんです。片方でいいことを言ったら、別の片方の人は我慢しなきゃいけないんです。それが現実なんですが、どういうわけか民主党の政策というのは、あっちに行ったらいいこと、こっちに行ったらいいこと、というようなことばっかり言ってるわけですね。
自民党と民主党の違い
そして民主党批判のレジュメを見てもらえばわかりますが、まず自民党と民主党の違いは何かということなんですが、党大会を見ればわかりますよ。
自民党の党大会には国旗・日の丸があります。民主党の党大会には日の丸がないんです。日教組の大会もないんですよね。それが民主党と自民党の違いなんです。日本をよくしようと思っているのか、日本なんかどうでもいいよと思っているのか、その違い、ここがいちばん大きいと思います。
それからもう一つ、やっぱり財政、財源の話です。
無責任極まりないですね。あれもやります、これもやります。その財源はないのです。それが一つ。
それから安全保障の問題です。安全保障、例えば前原(誠司)さんだとか長島(昭久)さんとかがテレビに出ていいことを言いますね、安全保障の話。
でも民主党に戻ると、その人たちの考え方というのはほとんど無視されるのです。 だってそうでしょう。民主党のマニフェストの中に防衛に関する記述がないんです。外交はあっても防衛の問題はないのです。防衛力をどうするだとか自衛隊をどうするという話は全然ないんです。国を考える政党でしょ。政権を担うと思っている政党にもかかわらず、国家安全保障についての記述がないというのは、それはナンセンスだと思います。
それから憲法の記述、これもそうとうおかしいと思いますね。これについては、資料の「民主党批判」の中の「民主党政策集INDEX2009の主な問題点」にあります。いちばん最後に憲法のことが書いてありますが、これはマニフェスト(政権公約)と一緒の記述になっています。憲法をどうするかというのは、「慎重かつ積極的に検討」。
これ、わかります? 「慎重かつ積極的」ですよ。だから外国人なんかと議論して、特にアメリカの人たちというのは、国家安全保障だとか憲法の問題はどうなるんだとか、集団的自衛権の話はどうなるんだとかというのはものすごく興味を持っています。
外交、安全保障。それで、憲法の話では、民主党は「憲法を慎重かつ積極的に検討する」というふうに言っているのですが、「英語で訳せますか」と言ったら、「NOー」と言うのですね。訳しようがない。真反対の話。どっちをやるのかわからないというのです。
というのは、それだけ民主党というのは旧社会党もいれば自民党もいれば、結局、憲法の問題を議論したらバラバラになる。
国会で憲法の審査会をつくろうということになっているんですよ、衆議院も参議院も。それ、民主党が反対をして憲法の議論ができないようになっています。それは、委員会をつくって議論したら、いかに民主党の国会議員というのがデタラメだということがわかっちゃうからつくらないのです。
そこはやはり非常に大きい問題だということを考える必要があるのですね。
くるくる変える民主党のマニフェスト
それでは、民主党の批判ということで用意してきましたので、資料に沿って説明をざっとしてみたいと思います。
その前に、今日驚いたのは、新聞を皆さん見られまして、民主党がマニフェストを修正したというような話がありますね。7月27日にマニフェストを大々的に鳩山(由紀夫)代表が発表して、「このマニフェストが実現できなかったら責任を取る」と。このマニフェストが実現できなかったら責任を取ると言った、そのマニフェストを、今度は大阪府の橋下知事から「地方分権の記述が甘い」と。「地方と国の協議機関が入ってない」という批判を受けて、内容を今度修正するということで、7月29日に熊本県の遊説で、「この間に出した、27日に出したのは正式なマニフェストではない」というようなことを言った。
その後、農協からアメリカとの自由貿易協定(FTA)締結についての反発が出たらまたすぐ対応。経済界から、あるいは経済のエコノミストから、「民主党は、経済の成長戦略、マクロ経済がない」と言われてまたそれも変える。
それから子ども手当の問題で、負担増になる世帯が出てくるというようなことを批判されて、それでは、特定扶養控除、老人扶養控除なんかも存続させようというようなことで、ちょうど昨日修正版を発表したという報道がありますけど、勝つためになんでもありなんですね。
だから、あっちの人に言われれば「ハイハイ」、こっちの人に言われれば「ハイハイ」というようなことなんです。政権取るためには、みんなにいい顔する。
でも政権を担当するというのは、大変です。
今、特に経済成長のときに、じゃぶじゃぶと税収があった時代と、今、税収があまり入らない厳しい時代ですから、いいことなんてそんなに言えないんです。片方でいいことを言ったら、別の片方の人は我慢しなきゃいけないんです。それが現実なんですが、どういうわけか民主党の政策というのは、あっちに行ったらいいこと、こっちに行ったらいいこと、というようなことばっかり言ってるわけですね。
自民党と民主党の違い
そして民主党批判のレジュメを見てもらえばわかりますが、まず自民党と民主党の違いは何かということなんですが、党大会を見ればわかりますよ。
自民党の党大会には国旗・日の丸があります。民主党の党大会には日の丸がないんです。日教組の大会もないんですよね。それが民主党と自民党の違いなんです。日本をよくしようと思っているのか、日本なんかどうでもいいよと思っているのか、その違い、ここがいちばん大きいと思います。
それからもう一つ、やっぱり財政、財源の話です。
無責任極まりないですね。あれもやります、これもやります。その財源はないのです。それが一つ。
それから安全保障の問題です。安全保障、例えば前原(誠司)さんだとか長島(昭久)さんとかがテレビに出ていいことを言いますね、安全保障の話。
でも民主党に戻ると、その人たちの考え方というのはほとんど無視されるのです。 だってそうでしょう。民主党のマニフェストの中に防衛に関する記述がないんです。外交はあっても防衛の問題はないのです。防衛力をどうするだとか自衛隊をどうするという話は全然ないんです。国を考える政党でしょ。政権を担うと思っている政党にもかかわらず、国家安全保障についての記述がないというのは、それはナンセンスだと思います。
それから憲法の記述、これもそうとうおかしいと思いますね。これについては、資料の「民主党批判」の中の「民主党政策集INDEX2009の主な問題点」にあります。いちばん最後に憲法のことが書いてありますが、これはマニフェスト(政権公約)と一緒の記述になっています。憲法をどうするかというのは、「慎重かつ積極的に検討」。
これ、わかります? 「慎重かつ積極的」ですよ。だから外国人なんかと議論して、特にアメリカの人たちというのは、国家安全保障だとか憲法の問題はどうなるんだとか、集団的自衛権の話はどうなるんだとかというのはものすごく興味を持っています。
外交、安全保障。それで、憲法の話では、民主党は「憲法を慎重かつ積極的に検討する」というふうに言っているのですが、「英語で訳せますか」と言ったら、「NOー」と言うのですね。訳しようがない。真反対の話。どっちをやるのかわからないというのです。
というのは、それだけ民主党というのは旧社会党もいれば自民党もいれば、結局、憲法の問題を議論したらバラバラになる。
国会で憲法の審査会をつくろうということになっているんですよ、衆議院も参議院も。それ、民主党が反対をして憲法の議論ができないようになっています。それは、委員会をつくって議論したら、いかに民主党の国会議員というのがデタラメだということがわかっちゃうからつくらないのです。
そこはやはり非常に大きい問題だということを考える必要があるのですね。
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この記事へのコメント
1. Posted by にこちゅう 2009年08月26日 16:44
こんにちは。
マクロを無視する民主党の政策を伝えよう、という動きが広まっているようで、こんな動画を見つけましたのでお知らせします。
http://www.youtube.com/watch?v=unabxUGIR64
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8018620
マクロを無視する民主党の政策を伝えよう、という動きが広まっているようで、こんな動画を見つけましたのでお知らせします。
http://www.youtube.com/watch?v=unabxUGIR64
http://www.nicovideo.jp/watch/sm8018620