2009年07月31日

麻生太郎総裁・自民党政権公約発表会見録

麻生 今日(7月31日)17:00からの自民党本部での麻生太郎総裁・自民党政権公約発表会見録をお届けします。

1 はじめに
 
 麻生太郎です。
 自由民主党の政権公約を、発表いたします。

(1) 訴えたいのは責任力

 私が、訴えたいことは、「責任力」です。
 公約には、実現可能な「裏付け」と「一貫性」が必要です。
 自民党には、それをきちんとお示しし、実現する力があります。
 他党との違いは、「責任力」です。

(2) 改めるべきは改める

 公約には、「マイナスをプラスへ、プラスをもっとプラスへ」と書きました。
 改めるべきは改め、伸ばすべきは伸ばす。
 これが、政権公約を貫く考え方です。
 国民の皆さんの中には、日本の政治に、不満を持っている方がいらっしゃると、存じます。
政府・自民党は、「皆さんの気持ち」への配慮が足りなかったことを、率直に認めなければなりません。
 皆様のご不満を、私をはじめ、自民党は謙虚に受け止めます。

 その上で、改めるべきは改め、伸ばすべきは伸ばす。
これが、自民党の姿勢です。


2「マイナスをプラスへ」=「安心」

 まず、「改める」のは何か。
 ここ数年、経済と社会を活性化するために、改革に取り組んできました。
 しかし一方で、所得格差が拡大し、地方が疲弊するなど、ひずみが大きな問題となってきました。
 これを、このまま見逃すことは、できません。
 「行き過ぎた市場原理主義から決別します」と、申し上げました。
 改めるべきは改めて、「安心社会」を実現します。

(1) 景気最優先

 私は、これまで、「景気最優先」で、政策を実行してきました。
 なぜなら、景気が回復しなければ、国民の暮らしも安心できず、様々な政策を実現するための財源も、出てこないからです。
 異例なことですが、半年の間に、4度の予算編成を行いました。
中小企業や地方への支援。定額給付金。高速道路休日1000円。エコポイントなどです。
 これらの取り組みの結果、株価は7,050円から10,000円台に回復してきました。
 しかしながら、中小企業の業績や雇用情勢など、国民の皆様に景気回復を実感していただくまでには、至っておりません。いまだ、道半ばです。
 たづなを緩めることなく、景気回復を、より確かなものにしていく。これが、基本です。

(2) 安心実現のための「これまでの取組み」と「これからの取組み」

 4度の経済対策においては、「国民生活の安心」に、特に力を入れました。
 従業員を解雇しないで頑張っている企業に対し、国が給料や手当ての一部を肩代わりすることにより、毎月約240万人の雇用を守っております。
 失業保険が貰えない方で、職業訓練に通って、技術を身につけようとする意欲のある人には、単身者には月10万円、家族がおられれば、月12万円を支給しています。
 子育て支援として、妊婦健診を14回分、無料にするための助成を行っています。
 母子家庭については、安定した仕事に就けるよう、職業訓練に通う方には、月14万円を給付するなど、支援に力を入れています。

 これらの実績の上に立って、「安心社会の実現」を、お約束します。
 わたくしが目指す「安心社会」とは、「子どもたちに夢を。若者に希望を。高齢者には安心を」であります。
「全世代、全生涯を通じた安心保障」を、つくります。
それを実現する政策を、加速いたします。

 具体的には、
〜換駝韻法岼多簡歉礇ード」を交付し、一人ひとりが、年金をはじめとする、必要な社会保障サービスを、迅速・確実に利用できるようにします。

⊂学校に上がる前の、3歳から5歳までの幼児の教育を、無償にすることに取り組みます。
 高校生や大学生を支援するために、新たな給付型の奨学金も、つくります。

「安定した雇用制度」をつくります。
 年長フリーターを正規雇用するための支援や、パートやアルバイトなど、非正規社員の方のために、日雇派遣を原則禁止し、雇用の常用化を促進するなど、待遇を改善します。
 3年間で100万人の職業訓練を行い、訓練期間中の生活を支援するなど、「雇用のセーフティーネット」も準備します。

そ性の社会進出を支援するため、保育園に入れず、待っている待機児童を解消したり、女性にやさしい企業を支援し、働きたいお母さんを応援するマザーズ・ハローワークを拡大します。

ハ係紊琉多瓦鮖戮┐詛金については、年金がもらえなかったり、金額が少なくて、苦しんでおられる方を、救います。

(3) 責任
 しかし、「安心できる社会保障」のためには、財源が必要です。
「中福祉」のためには、「中負担」が必要なのです。
 わたくしは、「景気が回復したあと、社会保障と少子化に充てるための、消費税率引き上げを含む、抜本的な税制改革をお願いする」と申し上げました。
 これ以上、私たちの世代の借金を、子や孫の代に先送りするわけにはまいりません。
 必要なら、国民に耳の痛いことも言う。それが政治の責任です。
 民主党は、「子ども手当」に5兆円、「高速道路の無料化」に2兆円。ケタ違いの「バラマキ政策」です。財源は、予算を組み替えて、何兆円もわいて出てくる。まったくの夢物語です。
 結局、子どもがおられない世帯など、助成の対象にならない方や、将来の子どもの負担になるだけです。

 国民の皆様に、負担をお願いする以上、まず、大胆な行政改革を、行います。
 国会議員については、次回総選挙までに、衆議院議員の定数を、1割以上削減します。10年後には、衆参両院で3割の削減を目指します。
 国家公務員は、2015年までに、8万人を削減します。
「天下りとわたり」は全面禁止。官僚の特権は、許しません。
 行政の無駄を根絶します。

 地方分権は、地方の声を受け止め、着実に推進します。
「国の出先機関の廃止・縮小」などの「新地方分権一括法」を、成立させます。
国と地方の協議の場を、法制化します。

3「プラスをさらにプラスへ」=「活力」

 次に、伸ばすものは何か。

 民主党は、経済の成長政策が欠如したまま、お金を配ることだけに着目しています。自民党は、成長して経済のパイを大きくしたうえで、分配を考えます。
 そのため、引き続き、大胆かつ集中的な経済対策を、講じます。2010年度後半には、経済成長率2パーセントを実現します。
 2011年度までには、失業率も、不況の前に戻します。
 
 成長戦略として、「低炭素革命」「健康長寿社会」「日本の魅力発揮」の三つの戦略分野で、集中投資と大胆な制度改革を、実施します。
 当面3年間で、40兆円を超える需要をつくり出し、200万人の雇用を創出します。

 「平成の農地改革」も断行します。
 食料自給率50パーセントを目標に、意欲のある農家の経営を最大限支援し、所得の増大と生産性の向上を目指します。

 こうした政策により、10年で家庭の手取りを100万円増やし、一人当たり国民所得を、世界トップクラスに引き上げます。

4 安全保障=「責任」

 三番目に、「日本を守る」、安全保障についてです。

(1) 北朝鮮問題
 北朝鮮は、たび重なるミサイル発射と、二度の「核実験」を、強行しました。日本にとって、明白な脅威です。
 北朝鮮への制裁を含んだ、国連安保理決議が、日本が主導して、全会一致で採択されました。これを、着実に実行していかねば、なりません。
北朝鮮に対し、拉致を含めた問題の包括的な解決に向けた、目に見える行動をとるよう、強く求めていきます。

 さらに、北朝鮮問題の厳しい状況を踏まえ、
‘本を守るアメリカの艦艇が、攻撃を受けた際に、日本の自衛艦が防護することを、可能にすること。
同盟国であるアメリカに向かう、弾道ミサイルの迎撃も、できるようにすること。
これらを実現するため、我が国の安全保障の基盤を、強化します。

(2) 国際貢献
 また、日本の安全は、世界の安全に直結しています。
 テロ対策や、海賊対策。これまで、政府・与党は、「日本の利益」と「国際協調」の視点から、汗をかいてきました。
 これらの日本の貢献は、国際社会で高く評価されています。
 これに対して、民主党は、「インド洋での補給活動」「ソマリア沖への海賊対策の自衛艦の派遣」。いずれにも、反対してきました。
 それなのに、選挙が近づくと、突然、その立場が不明確になってきました。
国連決議に従って、北朝鮮の貨物を検査する。そういう法案についても、民主党は、審議に応じず、廃案にしてしまいました。この結果に一番喜んでいるのは、北朝鮮ではないでしょうか。
 私は、国の安全保障の根幹がフラフラしている政党に、日本の安全を守ることはできない、と考えています。

5 おわりに
(1) 日本を考える8月
 以上、公約の柱と主な政策について、お話しをいたしました。

 この総選挙は、国民の皆さんに、各党の政策を比べ、選んでいただく選挙です。
その意味で、「政策選択選挙」です。
 投票日は、1ヵ月後の、8月30日。国民の皆様に、この8月を「日本を考える1か月」にしていただきたい。
 昭和20年8月。日本は、敗戦の焼け野原から、立ち上がりました。
 それから64年。豊かで安心な日本を、つくりあげました。
 それは、私たちの父や母、そして、祖父母たちの努力のおかげです。

 これまでの日本が歩んできた道を振り返り、これからの日本に思いをはせる。
 日本を再び、「安心と活力ある国」にするためには、何が必要か。
 それを実現することができるのは、どの党か。
 どうか、この8月を、日本を考える1か月にしてください。

(2) 日本を守る自民党
 私が皆様にお示しするのは、「これまでの実績」と「責任ある政策」です。
 経済の成長政策のない政党では、景気回復は実現できません。
 安全保障政策に一貫性のない政党には、日本の安全を守ることはできません。
 麻生太郎と、私の信じる自由民主党は、日本に責任を持ちます。

 「安心」「活力」「責任」

「日本を守る自民党」
「国民の暮らしを守る自民党」

 ありがとうございました。

shige_tamura at 21:07│Comments(1)TrackBack(0)clip!麻生太郎 | 自由民主党

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この記事へのコメント

1. Posted by 鈴木文男   2009年08月01日 08:20
4 その通り。責任力です。国民を騙して釣り上げる民主党は正に「無責任」そのもの。今回の選挙は「責任政党の自民党」を選ぶか「無責任政党の民主党」を選ぶかの選挙です。首相もこの点を明確に発言する必要があります。「無責任政党民主党」を選んで国が滅びるのも良しとし国民が極力「無責任政党民主党」ではなく「責任政党自民党」を選ぶように仕向けるべきだ。
たむたむを楽しみにしています。

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