2009年07月31日

負担増のビジョン示さない政党に拒否権を。

国会 慶応大学の権丈善一教授は、(7月30日読売新聞朝刊)で、社会保障の安定財源の確保が最大の課題であるとの見解を示した上で、社会保障以外の政府支出額が低い日本で、歳出のムダを削るだけで巨額の財源をねん出できるのかと疑問を投げかける。
 そして、どんな立派な政策が並んでいても、財源の裏付けがなければ絵空事で、それでは、政権公約(マニフェスト)の比較をしても意味がないと指摘した。

(参考)
権丈教授は、社会保障審議会年金部会の委員を務めており、自身のホームページで、民主党が年金を政争の具とするために国民の不安を煽ってきたと強く非難している。

「彼らが、年金制度への不正確な理解のまま、何が嬉しいのかせっせと年金不信を煽ってきたわけです。今や、国民の年金不信、年金嫌いは根強い。彼らがいなかった方が、この国の人たちが幸せだったことは間違いない。彼らの言葉を信じて、無年金者になった不幸な人も相当いるんじゃないか―大罪だな」

「彼らがよく使う論法は、大海が荒れているから舟が沈没しそうなのに、舟が悪いと言って攻撃する論法です。その場合には、どういう舟を準備しても舟は沈みます。民主党のいう経済前提、社会前提を設ければ、狙いどおりに、国民に年金破綻を印象づけることはできますけど、そういう前提では、年金以前に国そのものがなくなってしまいます。今回の試算では、民主党の年金担当者たちが、ああいう社会経済前提の持つ意味を本当のところは理解できていなかったことが明らかになった。」

「大海に嵐がくれば今の舟は沈没しますけど、彼らが作りたいらしい新しい舟は、今の舟よりもはるかに沈みやすい。というよりも、彼らが舟だと素人に話しているものは、実は舟の体をなしておらず、航海までにもこぎつけられない。そういう話なのです。」

「専門家の間では、当の昔に民主党の年金改革案は破綻しているのですけど、彼らは対象(および票田)を素人に求め、現行制度のネガティブキャンペーンを張り、抜本改革と連呼する。このキャンペーンは、素人には大受けする。」

shige_tamura at 15:37│Comments(2)TrackBack(0)clip!民主党 

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この記事へのコメント

1. Posted by 高   2009年08月04日 07:32
難関の国家試験を合格した才能豊かな官僚の方々にそれなりの収入を受け取ることは分かります。働かざるもの、怠惰なものは、食うべからず。働く人が報酬を受けるのは当然です。それは判りますが、何十年働いていて受け取る退職金なら判ります。ただ数年働いて受ける報酬、退職金あまりにも多すぎではないでしょうか?本当に額に汗して家族のために、仕事場でも、家庭の中にいるときも心をこめて正直に働いているのだろうかと、とても疑問に思います。
2. Posted by はる   2009年08月07日 07:31
最近、国の文教費のGDP比がOECD加盟国平均より1.5ポイントほど低い、けしからんという報道が盛んにされていますね。しかし、ここで文教費しかとりあげないところが日本のマスコミの限界です。またそれを伝えない政治の限界でもあります。

ほとんど報道されませんが、実は日本のほとんどの分野の予算GDP比OECD平均より下なんですよね。防衛費が平均の半分、文教費が0.7倍、医療費は0.9倍、公務員人件費が0.6倍。10年前は平均の2倍あって批判されていた公共事業費もいまは平均の1.1倍ですし、額で見れば医療費など社会保障関連予算の1/3以下。これは当たり前で、特別会計を含めた政府予算全体が、OECD平均の0.8倍程度とOECD加盟国で最低レベルの予算規模しかないからです。

日本は世界的に見れば、非常に小さな政府なんですが、誰もそれを言わない。むしろ逆に非常に大きな政府だと思い込んでいる。これはこれまでの与党の責任でもありますが、昨年方針を転換したのは評価するというというのが権丈教授の立場ですね。

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