2009年07月03日

民主党の闇(宇田川敬介著、成甲書房)が明日発売される

民主「民主党の闇」(宇田川敬介著、成甲書房)が明日発売される。
 
 今、鳩山代表の虚偽献金問題が大きくクローズアップされているが、民主党の問題はまだまだある。それは、「闇」というべきである。
 本の内容は、イオングループ=岡田の親子愛選挙、小沢が集めたカネで集票活動、郵便制度悪用事件、ネットワークビジネス問題、それに鳩山・日本否定の亡国発言・・・などだ。
 この本は、多くの人から読んでもらいたい。真面目な本です。

  
 今回は本の[おわりに]を紹介する。


『民主党の闇』と題して、批判精神に取りつかれた民主党の姿に本書ではスポットライトを当ててみた。
 当初、私は、『だまされるな! 日本人』という書名で本書を出そうと思っていた。
 しかし、読んでいただいてわかるとおりに、民主党は「政権交代」という呪縛に取りつかれて、自分たちでも「国民をだましている」という意識がないのかもしれないと思う。
 第二次世界大戦を引き起こしたといっても過言ではない団体として、ナチス・ドイツを挙げる人は少なくない。そのナチス・ドイツの国民啓蒙・宣伝大臣パウル・ヨーゼフ・ゲッペルス(Paul Joseph Goebbels)は、「宣伝を宣伝と気づかせない」ことを旨とした。「宣伝したい内容を直接キャッチフレーズ化して強調・連呼せず、心の中で思っているであろう不満・疑問・欲望を遠まわしに刺激し暴発させる」という手法を使ったのだ。

 民主党が口癖のように言っている「政権交代」「自公政権の崩壊」「官僚政治の打破」「生活者目線」、そのいずれもが、この二つの広告宣伝のやり方を踏襲したものであることがわかる。
「宣伝の天才」と謳われたゲッペルスは、広告宣伝に関してこのようなことも言っている。
「もっとも速度の遅い船に船団全体の速度を合わせる護送船団の如く、知識レベルの低い階層に合わせた宣伝を心掛ける」 現在の日本もこれと同様である。要するに、詳しく内容を説明せず、キャッチフレーズ化し、不満・疑問・欲望を遠まわしに刺激し暴発させることに乗せられて多くの人々が民主党を支持しているとすれば、それはわれわれ国民を「知識レベルの低い階層」と認識しているからに他ならない。

 ゲッペルスの発言とされる言葉でもっとも有名なのは、「嘘も百回言えば真実となる」という言だろう。しかし、所詮、嘘は嘘でしかない。キャッチフレーズはあくまでキャッチフレーズでしかないのだ。そんなゲッペルスが宣伝し、国民的熱狂を作り上げたナチス・ドイツの末路は、歴史が教えてくれる。ナチス・ドイツを祭り上げたドイツ国民は、敗戦で塗炭の苦しみを味わい、東西ドイツの分裂という悲劇を経験するのだ。

 歴史は、なんでも教えてくれる。しかし、その歴史は「物語」とされてしまって、「現代の政治」と結びつけて考えられることは少ない。だが、このように並べてみると、小沢一郎から始まる民主党のプロパガンダがいかに「危ない」ものであるのかがよくわかる。

 これを危険なものにしない作業は簡単なことだ。具体的な政策として、しっかりと検証をすればよい。「やめてから考える」などと言って白紙委任してしまえば、結局国民はその政策を検証する機会を永久に失ってしまうことになる。これこそ「独裁政治」への入り口である。

「闇」は、毎日やってくる。だれしもが心の中に持っているし、それがさまざまな形で表れてしまう。その「闇」のささやきに、だまされてはいけない。よく子供の漫画に「天使と悪魔」が出てくるが、人間はどうしても欲望があるので、悪魔のほうに意を寄せてしまうことがある。国民の大多数がそうなれば、どうしても日本国全体が「悪魔」の選択をしてしまうのだ。

 この本を契機に、国民一人ひとりが、主権者として、政治家の政策をしっかりと検証すること、そして、政治家が、検証できる政策をしっかりと具体的に打ち出さなければ支持されない環境になれば、日本は世界に誇れる国になるであろう。
 そして、そのような政策で政治家が選ばれるようになれば、この本に記載したような疑獄事件は起きなくなるのではないだろうか。
 そのような社会を目指してほしい。
 あえて、もう一度言おう。
「だまされるな! 日本人」
  2009年6月   宇田川敬介

shige_tamura at 16:59│Comments(1)TrackBack(0)clip!民主党 | 鳩山由紀夫

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この記事へのコメント

1. Posted by 6-4-3   2009年07月05日 08:56
5 興味深い書籍の御案内、ありがとうございます。
このタイミングで、実に素晴らしいと思います。
仲間にも勧めます。
「梅雨時は」何かと“ウッカリ”し易い時期なので
読後は、何処か「目に付きそうな場所」に
ウッカリ置き忘れないように
しなければ…(笑)と思いました。

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