2009年05月14日

岡田克也研究「共産党の岡田選挙批判」(その3)

 衆議院予算委員会(平成2年3月8日)で、共産党 正森成二議員が質問で、岡田克也氏の選挙運動のやり方が可笑しいとして取り上げました。
 衆議院予算委員会で取り上げられるほどの問題であり、これが岡田克也氏の選挙実態なのです。だから、岡田氏は、選挙に強いし、選挙資金にも苦労しないのでしょう。
 以下、関連部分を掲載します。


○正森委員 総選挙が終わって初めての予算委員会ということで、私は日本共産党を代表して質問する・・・
(略)
 ここで総理、企業ぐるみの典型例について伺いたいと思うのです。これは事実を申し上げます。

 三重一区では、関係者もおられるかもしれませんが、自民党が三名出たのです。ほかに社、公、共、民、無所属、九名が立候補した。そのうち、自民党の一名は山本幸雄氏の地盤を引き継いだと言われる岡田克也氏で、有名な流通業者、大手ジャスコの会長、岡田卓也氏の次男であります。

 四日市はジャスコの発祥の地で、岡田屋が二十一年前にジャスコに改名したものであります。この陣営では文字どおりジャスコの企業ぐるみ選挙が行われました。選挙事務所を一区内で四日市、津、鈴鹿など八カ所に設けましたが、ここの事務員はジャスコ社員が親交会というジャスコ独特の業者との交流組織に出向ということで、ジャスコの費用ですべて賄われました。その人数は、四日市の十数名を初め、パートも入れると約百名に達します。一年前から行われたといいますが、昨年夏からと見ても人件費は莫大であります。

 ジャスコは一区内に二十店舗を持っております。アルバイトも含めて約三千名の従業員がいます。正規社員は千数百名です。これが全部運動員等に使われました。朝礼で店長から各売り場主任、フロア長に、その後フロア長等から全員に岡田克也後援会カードが渡されて、一人十名以上が割り当てで集められました。グループ十七社、大体おおむね全部行い、関係業者が一千社ありますが、それにも同様に働きかけたと言われております。

 こうして三十万名の名簿を集めました。そのうちダブりは約三割あったと言われておりますが、ジャスコ事業本部の向かいの住友生命ビル二階を借りて、パソコン四台にこれを打ち込んで管理した。そして、最初に言いましたジャスコの従業員がローラー作戦で戸別訪問を行って、二重丸、丸、三角、ペケというように仕分けして、これをパソコンに打ち込んだ。土曜日、日曜日は正規の社員を多数動員して、そのためにパートの時間給は土日だけは五割アップした。かわりの人数集めを行った。公示期間中は、三ないし四回にわたり職務中も含めて従業員は電話をかけて、三角などを二重丸、丸へ格上げする、そういう行動を行った。

 このような企業ぐるみのために、後援会等のノルマに耐えかねて辞職した人もおります。ジャスコは退職金が企業年金制度になっているので、やめるにやめられないといった人もおります。ある当選した陣営では、私は直接聞いたのですが、ジャスコ従業員は会社の奴隷だ、こう言っているありさまであります。これは思想、信条の侵害、人権無視じゃないですか。法務省人権局長、来ていますか。

○篠田政府委員 委員ただいま御指摘の事案につきましては、事実関係がつまびらかでございませんので、それが人権侵害になるかどうかという点につきましては、現在の段階では意見を控えさせていただきたいと存じます。
 なお、一般論といたしましては、企業内におきましても、憲法で規定されております思想、良心の自由というものは尊重されるべきであるというふうに考えております。

○正森委員 それは当然ですね。
 そこで、総理、この陣営では、昨年十一月ごろから、名古屋テレビ、中日テレビ、中京テレビ、東海テレビ、三重テレビ、民放五社で販売広告を行ったのです。博報堂が作成したと言われていますが、これはもうひどいもので、まずエプロン姿の奥さん風の女性が出てきて、大きな声で「オカダさんちのカツコさーん」と呼ぶのです。そしてジャスコの広告宣伝を始める。ジャスコは四日市の岡田屋から出発して、その次男の克也氏が出馬表明していることは周知の事実です。政界関係者も有権者もあきれ返ったというのです。もし愛知三区で、総理がコマーシャルをどこかの会社を使ってやらせて、「海部さんちの俊樹さーん」とやったらどうです。総理はそれを認めますか。

○海部内閣総理大臣 私は自分の選挙区へ今度は一回も帰れませんでしたので、また、コマーシャルをやるほど裕福でもございませんのでしておりませんが、(略)

○正森委員 (略)
 それだけではないのです。このジャスコというのは、ここに持ってまいりましたが、これを見てください。これがジャスコが二月十八日、投票日当日に全戸に対して新聞折り込みで配った広告ですよ。「オカダヤがジャスコになって20年。」という見出しで十八日にこの新聞折り込みをやっているのですよ。そして、投票日翌日の十九日、二十日の二日間、一割五分引きの特別セールをやる。いいですか、岡田という人が候補者に出ているのですよ。ジャスコの次男だということは全部知っているのですよ。それをこういうことをやって、ジャスコの従業員も有権者も皆、当選したときの当選御礼の安売りだ、利益誘導だ。

 しかも、ここには珍しく商品が載らないで、二十何名載っておりますが、そのうちの五名を除いて全部一区内のジャスコの店長なんです。これが先頭になって後援会集めをしたのです。その顔がずらっと載っているのです。

 しかも、それだけではないのです。こういう特別セールをやるからと言って、前の日の二、三日間に従業員が時間中にジャスコカードというのを持っている十万名に電話しているのですよ。十万名あれば通るのです。この候補者は結局九万七千票とっているのです。企業ぐるみもひどいじゃないですか。いいですか、こんなことをやっているのです。これでもいいと言うのですか。当選された自民党の陣営が、三重一区の有権者はジャスコにパソコンで在庫管理をしていられるようなもんだ、こう言っているのですよ。あなた方の議員自身が言っているのですよ。そんな企業ぐるみをやっているのです。

shige_tamura at 08:09│Comments(0)TrackBack(0)clip!民主党 | 岡田克也

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