2009年02月25日

政府調査団、アデン湾周辺国における現地調査の概要について

アデン湾周辺国における現地調査の概要について
 21.2.24
 防 衛 省

 ソマリア沖・アデン湾の海賊は、日本を含む国際社会への脅威であり、早急に対応すべき課題であることから、防衛省は、かかる海賊への対処について、当面の応急措置として海上における警備行動の発令を行う予定である。
 1月28日、防衛大臣は、自衛隊に対し、海上警備行動の発令に備えて、現地調査を含めた所要の準備を実施するよう指示・命令した。
 これを受け、防衛省は、2月8日〜20日の間、艦艇や哨戒機P−3Cの活動拠点、運用要領等についての検討を進めることを目的として、アデン湾周辺国において技術的・専門的な観点からの現地調査を実施したところ、その概要は次のとおり。

1.構成員
 統合幕僚監部運用調整官・南孝宜一等海佐以下12名
 そのほか、外務省より1名が同行

2.日程概要
(1)アデン湾周辺国における現地調査は、港湾に関する調査を主に担当するAグループと、空港に関する調査を主に担当するBグループに分かれて実施された。

(2)Aグループ及びBグループの日程概要は次のとおりである。
   (現地調査の対象とした港湾・空港施設について、「別紙1」、「別紙2」参照)

Aグループ
2月 8日 出国
2月 9日〜イエメン
2月14日〜ジブチ訪問(一部は14日以降バーレーンにおける意見交換を実施)
2月16日〜オマーン訪問
2月20日 帰国

Bグループ
2月 8日 出国
2月 9日〜ジブチ訪問
2月16日〜オマーン訪問
2月20日 帰国

3.調査状況
(1)訪問国における政府関係者との意見交換
(ア)イエメン
 国防省、外務省、内務省及び沿岸警備隊の関係者と意見交換。先方より、自衛隊が派遣されることとなった場合には、海賊関連情報の提供や港湾施設の使用等において可能な支援を行いたい旨の発言あり。

(イ)ジブチ
 国防省、外務・国際協力省及び設備・運輸省の関係者と意見交換。先方より、自衛隊が派遣されることとなった場合にはこれを歓迎する、自衛隊による海賊対処のための活動に対しては空港・港湾施設の使用等の面において便宜を図る用意がある旨の発言あり。

(ウ)オマーン
 国王事務所、国防省及び外務省の関係者に対し、ソマリア沖・アデン湾の海賊への対処に係る我が国の考え方を説明するとともに、意見交換を実施。先方より、外国軍隊による空港・港湾施設の利用に関するオマーン政府の考え方を聴取。

(2)連合海上部隊(CMF)司令部における意見交換
 ソマリア沖・アデン湾の海賊の活動状況や海賊対処を実施している各国軍隊の活動状況について、意見交換を実施。先方より、ソマリア沖・アデン湾における海賊対処のために自衛隊が派遣されることとなった場合、できる限りの支援を行いたい旨の発言あり。

(3)港湾施設に関する調査
(ア)アデン港(イエメン)、ジブチ港(ジブチ)及びサラーラ港(オマーン)について、
  次の項目について調査を実施。

々創兒楡澆両況
 ― 岸壁の状況(自衛隊艦艇の使用可能性等)
 ― 出入港支援の状況
 ― 港湾の警備状況 等

港湾の補給・修理能力
 ― 艦船用燃料(艦載ヘリコプター用燃料を含む)の補給要領
 ― 水・食糧の補給要領
 ― 艦艇の修理能力
 ― 本邦からの物資輸送の要領 等

その他
 ― 医療対応能力
 ― 海賊対策に従事する各国軍隊・沿岸警備隊の活動状況 等

(イ)上記の調査により、いずれの港湾も自衛隊艦艇の活動拠点として現実的な選択肢となり得ることを確認。

(ウ)特に、ジブチ港については、ジブチに米軍・仏軍が所在しており医療支援も含めた各種協力を得られる可能性があること等から、有力な選択肢との評価。

(4)空港施設に関する調査
(ア)ジブチ空港(ジブチ国際空港地区、米軍基地地区、仏軍基地地区及びジブチ空軍基地地区)について、次の項目について調査を実施。

ゞ港施設等の状況
 ― 滑走路・駐機スポットの状況(自衛隊機の使用可能性等)
 ― 基地業務支援能力(居住、給食、医療、警備、通信、輸送等)
 ― 飛行業務支援能力(航空管制、気象予報等)
 ― 整備・補給支援能力

△修梁
 ― 海賊対策に従事する各国軍隊の活動状況 等

(イ)上記の調査により、ジブチ空港は自衛隊機の活動拠点として現実的な選択肢となり得ることを確認。

(ウ)今後、現実の使用にあたっては、次の事項を中心にさらなる調整が必要。
   ー衛隊機用の駐機スポット確保の可能性
  ◆(瞳魁κ軍等からの居住施設の使用や医療等の面での支援可能性

4.今後の対応
 今回の現地調査の結果を踏まえ、今後は以下のような作業を進める。
ー衛隊艦艇・航空機の派遣に関する受入国との調整
⊆入国との連絡調整の仕組みの検討
4愀弦颪らの各種協力の確保についての検討
(以上)

shige_tamura at 17:29│Comments(0)TrackBack(0)clip!安保・防衛政策 

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