2008年09月10日

補給支援特措法に関するQ&A(その6)

船 Q6、タンカーなどの安全航行や海賊対策にも役に立っているのですか。

A 海上自衛隊の活動は、海上交通の安全にも貢献しています。
それは、インド洋で各国の艦船が活動することで、この海域の安定・安全にもつながっているという効果です。

 資源の多くを海上輸送によって輸入している我が国にとって、安定的な石油供給の確保は国益に直結します。我が国は、石油の99・6%を海外に依存し、そのうちの9割を中東地域から輸入しています(注)。中東地域から石油を運ぶタンカーは基本的にインド洋を通りますので、このインド洋の安定・安全というものが我が国にとって、いかに大事かがご理解いただけるかと思います。

 最近の原油価格高騰という状況の中であっても、海上自衛隊の活動は、日本としての費用対効果は高いものがあります。2008年度に補給支援活動により譲与する燃料等の予算は約20億円。これは我が国国内のガソリン販売額(2007年度)約8兆5920億円の0.02%です。
 海上自衛隊の補給活動は、我が国自身の国益にとっても重要な意味を持っているのです。

 また、海賊対策にも役立っています。
 2007年の海賊の発生状況がソマリア沖(31件)、アデン湾(11件)もありました。
 我が国関連では、2007年10月28日、日本のドーヴァル海運株式会社所有のケミカルタンカー「ゴールデン・ノリ」号(乗員23名(邦人は乗船していない))が、ソマリア沖でシージャックされた時には、海上阻止活動に参加する米軍艦船による支援によって、12月12日に船舶及び人質となった乗務員が解放されました。
 2008年4月21日、日本郵船所有のタンカー「高山」(約15万トン、邦人7名含乗員23名)が、アデン湾にて被弾しました。その時に、テロ対策海上阻止活動に従事し、日本も補給したことのあるドイツ海軍のフリゲート艦「エムデン」が、日本のタンカーが「ボート」に襲撃されているとの情報を得て、直ちに搭載ヘリコプターを出動させました。

(注)中東から原油輸入の現状は、2007年 日本の原油輸入量(年間・約23,882万Kl)のうち中東からは(年間・約20.704Kl)、輸入額は月額・約8,850億円で9割を依存しています。ホルムズ海峡を一日平均3.5隻の日本関連油タンカーが航行しています。

shige_tamura at 16:24│Comments(1)TrackBack(0)clip!安保・防衛政策 

トラックバックURL

この記事へのコメント

1. Posted by Y.K   2008年12月08日 09:30
テロ給油法案を否決する民主党は本当に日本の国益に反することを行っているのではないでしょうか。もしも自分たちが政権を取れた場合自国のタンカーを守れるのでしょうか。反対ばかりしているのではなくもっと世界に目を向けなければなないのと違いますか。ちょっとしたことに目くじらを立てているようでは世界からとりのこされてしまうんではないでしょうか。

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
ランキング一覧

人気blogランキング

人気blogランキングに参加しました。
応援よろしくお願いします。
月別アーカイブ
最新コメント