2008年08月20日

麻生太郎幹事長インタビュー

麻生景気対策で国民不安解消
福田総理と連携し閉塞感打破

 今回の党役員人事で、党運営の要である幹事長に麻生太郎衆院議員が就任した。「わが党や日本を取り巻く環境は厳しい」と述べる麻生幹事長。景気の落ち込みや、衆・参「ねじれ」状態における国会運営など、社会を覆う閉塞感打破への決意を強調する。福田康夫総理(総裁)と二人三脚で国民不安の解消に取り組む麻生幹事長に党運営方針を聞いた。

――厳しい状況のなか、幹事長に就任した心境は。

 麻生太郎幹事長 この十カ月間、地方を中心に全国各地を回り、わが党を取り巻く環境や、日本が置かれている状況は十カ月前に比べるとはるかに厳しいものになっていることを肌で感じました。特に地方の景気は急激に冷え込んでいます。景気対策をやらなければならないと強く思っていました。
 そうしたなか、福田総理から「頼む」と言われ、仮に割が合わないことであっても、それから逃げ出すのは、党員として、また政治家として、私の哲学・美学に反する。そういう思いでした。
 マスコミなどで言われているような「政権禅譲説」などはあるはずもありません。そんなことをしたら、明日の自民党はありません。わが党は開かれた国民政党であり、党員参加の総裁選で堂々と意見を戦わせた上で総裁を選ぶことを続けていかなければなりません。

――福田総理との役割分担をどのように考えていますか。

 麻生 自由民主党総裁である福田総理をしっかり補佐していくことが幹事長である私の仕事です。党と内閣の連携を密にし、国民の不安解消をしていかなければなりません。そのために、政府の立場では、なかなか言いにくいこともありますので、そうした部分は党として積極的に発言しなければならない。福田総理と頻繁に会って、よく話をしながらやりたいと思っています。

――民主党が協議に後ろ向きなかで衆・参「ねじれ」状態の国会をどう打開していきますか。

 麻生 はじめから政党間協議に応じないというのは、国民に選ばれた政党としてあり得ないことです。国益に資するよう議論するのが国会議員であるはずです。協議をしないのは、議会制民主主義の根本を否定するようなものです。
 わが党は今後も野党と対話を続けていく努力をしないといけません。そして、丁寧に国民に説明し続ける努力が必要です。ここは忍耐です。私は、忍耐力はある方です。徹底的にやります。

――景気対策を主張されていますが、財政再建の兼ね合いは。

 麻生 平成二十三年度までにプライマリーバランスの黒字化を目指すことは閣議で決まっていることです。財政再建するのは間違いないことです。 
 しかし、あらゆる行政のムダなどを削って縮小均衡してバランスをとるというが、縮小均衡で財政再建をしてきた国はない。経済のパイを大きくして、財政を建て直してきたのがどの国の歴史を見ても明らかです。ムダを削ることは絶対やらないといけない。
 経済として気を付けないといけないのは景気対策をやって財政再建が結果として遅れることはあり得ます。いつ財政再建するかをよくよく考えないと、焦って財政再建をして、プライマリーバランスの黒字化目標が後にずれ込むことだってあるのです。財政再建はしないといけない。その手法は考えないといけないということです。

――幹事長から党員・党友へのメッセージは。

 麻生 まずは元気を出さないといけません。皆で「駄目だ。駄目だ」と言っては何も進みません。民主党のように、不必要に不安を煽り、年金記録問題では解決不能かのような話をして、ましてや、それを政局の材料にしようとするのは国民の代表としていかがなものかと思います。
 「不安」は「不満」と違って活力につながりません。
 私は自由民主党の幹事長として、閉塞感を打破し、国民が希望を持てるよう全力を尽くします。党員党友の皆さんのご協力を切に希望します。

(以上、「自由民主」より)

shige_tamura at 09:37│Comments(0)TrackBack(0)clip!麻生太郎 

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