2008年04月25日

政権交代(榊原英資著、文藝春秋)

政権交代朝日、読売新聞の政治面で小沢一郎氏の本のように紹介されていたので、買ってみたら、民主党べったりで有名な元財務省高官の榊原英資氏のものだった。

 本の内容は、ただただ「政権交代が必要」というもので、「政権交代して民主党中心の政府に賭けてみるしかないのではないでしょうか。」とギャンブル・賭博をすすめているような無責任な内容だった。

 民主党政権になれば、具体的に日本がどう良くなるかといった点はあまりない。

 氏は民主党について「民主党が現在マニフェストなどで掲げている政策については、私が見るところ、変革のためのパーツ、部分品は用意されていますが、全体としてこの国のかたちをどうするのかについての構図は今のところ必ずしもはっきり見えていません」とある。

 これは、民主党の寄せ集め、選挙互助会の宿命で、年金などの政府の細かな点を探して批判するのはうまいが、日本をどうするのか、憲法は、安保は、といった点は、まとめることができない政党ということである。


 次ぎに労組との関係、
 
 氏は「民主党が労働組合を有力な支援団体としていることから、労働組合の既得権益に影響されて思い切った改革ができないのではないかという点です。こうした懸念は、たしかに、現実のものですし、政権交代が起こったからといって小沢代表が語っているようなラディカルな改革が必ず実現できるという保証はありません」と言っている。

 その上で、「民主党に・・・一度やらせてみなければ何も始まらないのです」とギャンブルをすすめているのだ。

 21世紀を生きるためにラディカルな改革が必要で、それには政権交代しかないと、スローガンを強調した内容である。

 政権交代して、どうなるといったものがなく、ただただ民主党政権と言っているだけで、説得力のない本だ。

 これでは、「政権交代」ではなく、「政権後退」ということになる。

かつてジョン・F・ケネディは「国民をギャンブルにかけるわけにはいかない」といったことがある。国民をギャンブルに巻き込むのではなく、できるだけベターな道を選ぶのが政治の道である。




(参考)民主党は、閣僚名簿を衆議院議員選挙の真っ最中の平成十五年十一月四日に発表した。

首相に菅直人氏、副総理(外交・行政改革担当)に小沢一郎氏、文部科学大臣に鳩山由紀夫氏、無任所大臣(国会担当・幹事長兼任)に岡田克也氏、同じく無任所大臣(地方主権担当)に長野県知事の田中康夫氏、

財務大臣に元大蔵省財務官の榊原英資氏、

国土交通大臣にゴールドマンサックス投信株式会社元社長の山崎養世氏を据えた。


shige_tamura at 09:10│Comments(0)TrackBack(0)clip!本の紹介 

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