2008年02月28日

「あたご」と「清徳丸」との衝突事故に関する経緯

船「あたご」と「清徳丸」との衝突事故に関する「2分前」と「約12分前」が問題となっている。
検証してみたい。

 僕も参加していた2月19日午後5時からの自民党国防三部会(国防部会・安全保障調査会、基地対策特別委員会合同会議)で「2分前」と公表。
 
 その後、20日午後5時の自民党国防三部会で「約12分前」と追加公表している。

 この時間の変化情報の公表に至る経緯は、

(1)19日午後4時18分、「あたご」に乗艦していた護衛艦隊幕僚長が海幕に報告をし、海幕は午後5時14分に同報告に基づき資料を整理した。

(2)同日午後8時30分、海幕が大臣にとりあえずの報告を実施した。

(3)同日午後11時から翌20日午前2時47分までの間、報告内容が断片的であったため、海幕が「あたご」の乗員に確認を行った(注)。

(4)20日午前8時30分頃、再確認した内容を大臣に改めて報告した。

(5)その後、公表の内容につき、海上保安庁との調整等を経た後、同日午後5時に公表に至った。
  

(注)確認作業の過程で、「約12分前」であることが判明。



 したがって、この時間の変化情報については、当初、十分な確認がとれていなかったことから、確認作業を実施するとともに、海上保安庁との調整等を経た後、公表したもので、その確認・調整のために遅れたものである。

 
 これは、正確な時間を確定するために時間がかかったということであり、マスコミが報道するような情報操作や隠蔽ではない。


※19日午後11時に海幕防衛部長が記者ブリーフィングを行っているが、その時点では、上記のとおり、新たな情報について十分な確認がとれておらず、また、当該ブリーフィングは、同日、自民党国防三部会で明らかにした内容について説明する趣旨であったものであり、情報を隠したものではない。


shige_tamura at 17:05│Comments(0)TrackBack(0)clip!安保・防衛政策 

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