2007年12月18日

小沢一郎と子供の振る舞い

ボイス月刊『ボイス』(1月号)の「特集 民主党衰退論」
小沢一郎と子供の振る舞い 二〇〇七年はかなり悲惨な「政治の季節」だった
眤次〃(作家)のポイントを掲載します。


 小沢氏は参議院選挙で「国民の生活が第一」というキャッチフレーズを打ち出しましたが、「第一」に考えていたのは国民の生活ではなく、地方の一人区を拾うという選挙対策でした。それが明らかになったのは、参院選の直後です。

 氏は開票日に姿を現さず、しばらくしてテロ対策特別措置法に再度反対を表明したと思ったら、次に出てきた話は国民の生活どころか、ISAF(国際治安支援部隊)への参加というものでした。

 国連決議があればアフガニスタンでの地上戦に参加してもよいという論理には唖然としました。日本が国際貢献の条件に掲げる国連決議とは、それほど公平無私なものなのか。安保理の常任理事国が、アメリカ、ロシア、フランス、イギリス、中国の五カ国でありつづけている事実は、大国の国益を国連が保証しているようなものです。また、ヨーロッパをはじめ世界各国の利害が混然と絡み合う中東の地に日本がおいそれと出ていくことが、本当に「国際貢献」なのか。
(略)

 民主党には、(略)
何かが欠けています。結局のところ、この党には党を引っ張っていく指導者、責任の主体がないのではないか。
(略)
 
 もう一点、(略)一国の首相をめざすような政治家が、艱難辛苦と経験を積み、党内の選挙を勝ち抜いて党首になるというプロセスが、いまの政治には欠けています。見た目のよい若い政治家や、パフォーマンスや弁が立つという「ポッと出」が、党の枢要を占めてしまう傾向がある。

 かつての自民党であれば、党首が辞めても、次の候補がいくらでもいました。いまは誰もいない。政党としての厚みを失っているように思います。
(略)

 小沢氏は代表辞任撤回後の記者会見で「プッツンしてしまった」と語りました。政治家が自らの忍耐不足を公言するのは、いくら何でもまずいのではないでしょうか。


shige_tamura at 14:48│Comments(0)TrackBack(0)clip!小沢一郎 

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