2007年08月24日

講演「政治と安保政策」(その3)

ランチバック1 その頃、今の民主党代表の小沢一郎さんが自民党の幹事長を辞めて、小沢調査会(「国際社会における日本の役割に関する特別調査会」)というものをつくりました。91年6月でした。その事務局に、安全保障関連でしたから僕も加わることになって、途中から僕が担当責任者になりました。

 現在の小沢さんの安全保障政策の原点は全部これで、これからほとんど変わっていません。国連の集団安全保障と言う考え方は変わっていません。
 この提言をつくったら、社会党書記局の方が僕に会いたいって来るんですよ。会ったら、社会党の書記局の方が、「田村さん、自民党が作った調査会の提言は社会党が考えていることと同じですよ、似ている」って言うんですよ。
 何が似ているかと言うと、社会党は日米安保条約廃止なんですよ。日米安保条約を廃止して、どうするのかと考えたら、国連の安全保障になるんです。
 小沢調査会の提言は、日米安保体制は堅持してやると、しかし国連の安全保障も重視するということです。だから、小沢さんと社会党出身の横路さんが合意できるというのは、国連の安全保障のところで合意できるんです。では日米安保体制はどうなのというと、そこは合わないんです。そういうところがあるということです。

 ところで、僕は今、慶應義塾大学の大学院で先生をやっていまして、休みの土曜日を利用して教えています。おかげさまで9年目になります。そこそこ人気があるんだろうなということです。本も15冊以上出しました。
 このきっかけは人との出会いですよ。慶應義塾大学の小林節先生との出会いです。
小沢調査会をやったときに、憲法学者の話を聞こうということになりました。僕は憲法の話はほとんど知りませんから、当時の防衛庁の政府院室の増田和夫君に話を聞いたら、小林先生という人がいるからどうですかという話になりました。そこで、小林節先生に小沢調査会に来てもらって、憲法と安全保障の話をしてもらいました。
 えらい話がうまいんですよ、わかりやすくて。一緒に聞いていた町村信孝さんも、「非常によくわかった」と評価していました。
 そこで小林先生に、「先生どんな著作あるんですか?」と聞いたら、硬い本ばかりでした。「じゃあ、僕が本の出版を手伝いましょうか」という話になって出版を手伝いました。
 何でそんなことが言えるかというと、「魚を食べれば頭が良くなる」と言うブームがありましたが、その発端は本なんですよ。『魚を食べれば頭が良くなる』と言う本を出して、それがベストセラーになりました。それから色々とあるんですよ。出版社をよく知っています。 
 それで出版社に話をしまして、小林先生の『憲法守って国亡ぶ』と言う本を出しました。

 僕の方は、党の提言や文書を書いても一切自分の名前は出ません。そこで、小林先生から、「田村さん、あんたもいい年だから、自分の名前で、もう少し自分の本を出すとかやったらいいんじゃないの。大学に講座あるから1回来たらいいんじゃないの」とか言われました。
 先生の指導により、原稿は、たとえば憲法記念日の各新聞すべてを分析して、『国会月報』(現在は廃刊)と言う雑誌に出したらいいと。それで、自分の名前で論文を出すようになりました。
 そのような発端があって、その後、本も出せるようになりました。
 今一番新しいのは、『防衛省誕生』(内外出版)という本です。皆さん持ってますよね。持ってなければまずいよ。必ず買ってくださいね、自分のデスクにおいてもらわないと。省になったのだから。
 ということで、人との出会いと言うことが大事なんです。そういうことが無いと、本も出せない。大学の先生にもなれない。「朝まで生テレビ」にも出れない。という話なんです。


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