2007年07月25日

民主党の年金案は本当に「いい加減」

赤信号2今回の参議院選挙は、年金記録問題だけがクローズアップされて、まともな政策論議はありませんでした。

 年金問題で、まともな制度論まで進まなかったのが極めて残念です。
 
 本来、年金問題は、選挙の争点にするのではなくて与党と野党が国民のためにお互いに協力していくべきものです。
 年金制度は、給付と負担の関係で、誰が負担して、誰が給付を受けるか、その場合の、給付額はいくらか、高ければ負担が増大するものです。

 だから、うまい話はないのです。
 今、良いとしても、後で大変な事になります。

 保険料は、どうするのか。基礎年金の国庫負担が消費税ならば、それも国民が税で負担するのです。
 出生率の改善問題。被用者年金の一元化問題。
 財政問題。
 年金資金の運用、無駄遣い、施設売却の問題。
 社会保険庁の解体、改革問題。
 これらをどうするかなのです。


 なお、横浜国立大学大学院教授の山口修氏(社会保障審議会年金部会委員、厚生労働省独法評価委員会年金部会長、(社)日本年金数理人会理事長)は、制度改革論議で民主党の年金案を、

「財源論議が全く粗雑なまま」
「基礎年金の全額税方式化では、受給対象は半分程度になり、所得制限をどうするかがあいまい」
「未納問題を未納者にあわせる形での解決で、過去の納付済みの保険料は返還するのか、どうかがわからない。」

と批判しています。

といったように、今回の参議院選挙では、民主党は年金不安を煽り、民主党の出した年金案は本当に「いい加減」なのです。


shige_tamura at 17:18│Comments(1)TrackBack(0)clip!民主党 

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この記事へのコメント

1. Posted by SAKURA ONE   2007年07月26日 14:59
高知民報ON LINEより
http://www11.ocn.ne.jp/~jcpkochi/minpo/topic/2007/070721yokomine.htm
民主党・さくらパパ 年金履歴の虚偽申請を「奨励」

参議院全国比例区選挙に民主党公認で立候補している「さくらパパ」こと横峰良郎氏が、年金納付履歴の確認時に虚偽の申請を奨励する発言を行いました。
この発言は7月21日夜、高知市九反田の中央公民館で開かれた同党の武内則男・高知選挙区候補との合同個人演説会で飛び出したもので、「年金なんかみんな言えばいいんですよ。みんな65歳以上の人が言って、はい私納めてましたと、納めてなくても言ってもいいと思います。言ってもいい」と述べました。(後略)
********
パパ、何やってるんでしょうねえ?

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