2007年07月24日

小沢一郎研究(その8)小沢氏の「隠し資産」騒動

小沢「すべては田中角栄の猿マネ、小沢一郎の『隠し資産』を暴くー六億円超」と題する記事が「週刊現代」(2006年6月3日号)に掲載された。
 これは、同誌が小沢氏の「政治の師匠・田中角栄氏の手法を『継続した』としか思えない、小沢氏の蓄財の実態を徹底的に調査した」ものである。
同誌がこの調査を行なった理由は、小沢氏の政治資金管理団体「陸山会」の収支報告書(2004年度分)の「資産」の欄に、10戸以上の不動産がビッシリと記されていたからだという。
 政治資金管理団体とは、政治家が自分の政治活動のための資金を受け入れることのできる団体で、政治家はそれぞれ一つだけ持つことが認められている。
ただ政治資金管理団体は、支援者などからの献金は受けても、不動産などの資産は持たないのが一般的だ。

 それにも関わらず小沢氏は、1994年に4戸、1995年に一戸、1999年に一戸、2001年に二戸、2003年に二戸の高級マンションを購入。
 それも1億円以上のものが三戸も存在するという。
 しかもこれら小沢氏所有のマンション10戸の購入価格の合計は、何と約6億1000万円。気が遠くなるような額である。

 バブル期、マンション購入は、一戸建購入への第一歩として考えられ、数年後には、マンションを売って得た利益を元にして一戸建を購入するのが可能な時代であった。
 ところがバブル崩壊後、購入したマンションのローン返済ができなくなり、しかも物件を売ることさえもできず、多くのサラリーマンにとって一戸建購入は夢のまた夢となった。
 多くの国民が住宅ローン返済で苦しんでいる時に、建設業者などから受けた政治資金で、超高級マンションをいくつも購入する小沢氏は、政治家として、どういう神経を持っているのだろうか。

「法律に違反しなければ何をしてもいい」、「国民は困っていても俺は関係ないこと」というのだろうか。
 日本の立派な政治指導者は、自分のことよりも国民大衆の生活を心配したものである。

 さらに小沢氏は、これらマンションの一部は、自ら理事を務める国際交流団体や民間会社にも貸しているという。
 小沢氏はその後記者会見を行い、「陸山会」について、2003年から05年の事務所費の詳細を公表した。そして、2005年に事務所費として約4億1500万円もの資金を計上し、このうち、東京都世田谷区深沢に秘書用の宿舎を建設する費用として約3億7000万円を計上していることを明らかにした。
 
 当の本人は事務所経費を公開したことで満足しているように見えるが、政治資金規正法にもとづく巨額の不動産購入は、国民感情はもとより、一般の国会議員の感覚とも大きくかけ離れている。

 小沢氏は政治家というより、まるで不動産業者のようである。
 この他にも小沢氏は、東京都世田谷区深沢に敷地約500坪の豪邸を持ち、「毎年、元旦になると、自分を慕う国会議員や後援者を招いて、大広間で新年会を開いている」(民主党関係者)という。

 鳩山由紀夫氏に至っては、東京都文京区音羽にある「鳩山会館」(音羽御殿)で毎年、大勢の民主党の国会議員らを招いて「桜を観る会」を開催し、陽気に酒を飲み、ワンサカ騒ぐ始末だ。

 そんな立場にいる人々が国民の前で「自民党は格差社会を生み出した。民主党は本当にまじめに働く人が報われる公正な社会をつくる」と言っても、何の説得力も持たない。

shige_tamura at 11:10│Comments(0)TrackBack(0)clip!小沢一郎 

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