2007年07月20日

小沢一郎研究(その6)「政策」、「理念」よりも「政権」、「選挙」を重視

小沢「政策」、「理念」よりも「政権」、「選挙」を重視

 1997年12月27日、小沢氏率いる新進党が解党した最大の原因は、「政策」、「理念」よりも「政権」、「選挙」を重視したことにある。
 新進党が、当時の連立政権である「自社さ政権」に浴びせた「理念なき野合政権」の批判は、そのまま自らの身に降りかかったのだ。
 新進党解党に先立ち、党勢不振の責任を問い新進党党首選挙に立候補した鹿野道彦氏は、「野党勢力の結集」を主張したが、小沢氏は、「理念、政策の一致のない連合は、野合」と一蹴(いっしゅう)した。

 そして党首選挙で辛うじて再選された小沢氏は、「純血路線」を推し進め、突如として新進党を解党し、「政策、理念の一致」を目指して自由党を結成したが、結局、弱小政党に陥った自由党は、民主党に逃げ込んだ。

 このとき、政策を蔑(ないがし)ろにして、「選挙目当て」、「政権欲しさ」が優先されたことは言うまでもない。

 2003年7月23日、民主党と自由党との合併が発表された際、民主党は、「政策不在の野合」との批判に対し、「自民党と公明党の間にも公約の食違いがある」と反論したが、そのような反論は、自らの矛盾を棚上げし、他に転化しようとする無責任な態度である。

 かつて、東京都知事の石原氏は、「文藝春秋」(1995年7月号)の「何を守り何を直すか。今こそ問う―国家の意思を決めるのは誰か」という論文の中で、次のような指摘をした。

「いつか自民党の首脳の一人が新生党が出来立ての頃、愚痴まじりに言っていたことがある。次の選挙に備えて小沢一郎が自民党の選挙に精通した党スタッフをほとんど引き抜いていったとか。
『でも連れていったのは選挙関係者ばかりなんで、これじゃ政策の方が手薄じゃないかと、ある同僚が彼にいったら、政策なんぞのために人を雇って金をかける馬鹿がいるか。政策なんて脅したら電話一本でどこの役所でもただで持ってくるさ、といったそうな』
 そういった自民党幹部がどんなつもりだったか知らぬが、ある意味で語るに落ちた話でしかない。
 そんな魂胆で雨後の竹の子みたいに出来上がった政党に、政党としての対立軸のありようもない。そんな政界に歴史観にのっとった、国民が固唾を飲むような激しい議論もあり得ぬし、国民へのなんらかの啓蒙など有るはずもない」
 実に正鵠(せいこく)を射ている。

 実際、小沢氏は、新生党を結成した際、「政策づくりは、役人を使えばいい」と考えたのか、お抱えの政策スタッフはごく少人数だったそうだ。

 そして、その姿勢は今も変わっていない。それどころか、さらにヒートアップしている。
 例えば、「週刊朝日」(2006年4月28日号)でのインタビューで小沢氏は、次のように述べている。
 「反自民、非自民という人とは誰とでも協力する。社民党だけでなく、共産党だっていいですよ」
 「自分自身が何のために自民党を出て、ここまでやってきたのかと思う。政権交代を実現しなきゃ、意味がないからね。細川連立政権は、非自民政権として最初のケースだから寄せ集めでやったけど、今度は民主党で勝ちます」

 周知の通り、民主党と共産党とは、政治哲学も政治理念も基本政策も全ての面で異なっている。
 つまり、「政策」、「理念」よりも「政権」、「選挙」という考え方は健在なのだ。
 
 小沢氏の頭の中は、政策ではなく派閥争いで小渕恵三氏に敗れ、その後、離党した自民党への怨念、それへの仕返し、それが政権交代の実現というわけである。

 だからそこ、民主党のマニフェストには「甘いバラマキ政策」がいっぱいというわけである。


■小沢代表は、民主党有利との報道に気を良くしたのか、「つい、本音がポロリ」となりました。それは、19日付『スポーツ報知』の記事で、選挙を釣りに、有権者を魚に例えて、

「釣りで言えば、魚が食いついた、ということかな」
「現時点で、ヒキは感じている」
「アタリはあるけれど、まだ本当にパクッときたかどうかは分からない」
「そこから釣り上げるまでが、まだ大変なんだ」

――と発言しているのです。

 民主党は、毛ばりか擬似餌で釣ろうとしています。
 
 有権者を「釣り上げる」感覚の人が、政権をとったらどうなるのか。

 「釣らえれた魚はどうなるのでしょう・・・・」
 

shige_tamura at 10:49│Comments(0)TrackBack(0)clip!小沢一郎 

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