2007年07月08日
テレビ党首討論で頑張る安倍晋三首相とブレル小沢代表
今日(7月8日)日曜日のテレビは、党首討論でした。
今朝の新聞は、赤城徳彦農林大臣の事務所費問題が一面トップで、今にも辞職止むなしといった感じでした。
フジテレビ「報道2001」では、いきなりこの問題で討論が始めリました。
安倍晋三首相は、真摯にこれは「水戸の事務所との合算で問題はない」といった点を丁寧に説明、それなりに納得の行くものとなった。赤城大臣も昨日、30分以上記者会見をしている。
今後は、さらに赤城徳彦農林大臣の国民に分かり易い説明が必要となろう。
次に討論は年金問題となり、
民主党の小沢代表は
「民主党は、基礎年金を全て税金でまかなう」
「消費税は現行の5%、所得制限をして最低保障年金とする」
「13兆円の内、7兆円は国費、6兆円の新規財源は地方向け補助金の削減などで」
「特殊法人の見直しで4兆円削減できる」
「新たな支出の15兆3千億円の財源の提示をする」と言った。
これに対して、
安倍首相は
「基礎年金を全て税金でまかなうには22兆円いる」
「13兆円で所得制限するというと国民の半分しかもらえない」
「いくら以上、所得制限をするのか」
小沢代表は「マニフェストで発表する」
安倍首相「地方向け補助金19兆円のその内、社会保障や教育(社会保障12、2兆、教育等2兆、公共事業4,1兆など)を切り込むのか。」
「その場しのぎで、調子の良い話ではないか」
(小沢代表は、21世紀臨調の党首討論で、「長野県のある村で補助金もらわないで道路を作りました。役所に補助金をもらって道路作った5分の1で同じ道路が出来ました。」と述べていますが、
こうした特異な例(全国の公共事業も5分の1の値段)を全てだと言うようないい方をされると、これでは、建設業者が泣きます)
次に、小沢代表は「市場経済万能でいいのか、国民軽視だ」と述べた。
その時、僕は「小沢氏は変質したんだ」と思った。
かつて、『日本改造計画』(講談社)では、
「日本をどう変革するか」では、
「規制の撤廃である。経済活動や社会活動は最低限度のルールを設けるにとどめ、基本的に自由にする」
「改革の究極の目標は、個人の自立である」
グランドキャ二オンのように「立入厳禁」の立札のない、「個人に自己責任の自覚を求めることである」
というように小泉純一郎前首相よりも強い自己責任原則を主張していた市場主義を尊重していた。
「税については、勤労者世帯の重税感をなくするために所得税・住民税を半分に、法人税を世界最低の水準にする、そのために消費税を7%アップする。」と言っていた。
今の小沢代表は、自由主義主義者から社会主義者になったのか。
口を開けば「格差是正、市場経済主義反対?」といったことしか言わなくなった。
その後、NHK、テレビ朝日のサンデープロジェクトと党首討論が続いた。
今日の7党首討論を見終わって、安倍首相は良く健闘したと思ったのは僕だけではないはずだ。
今後、テレビを通じての党首討論が楽しみである。