2007年06月29日

韓国と日本の儒教文化の相違点(その2)

高さん第二八回日本論語研究会
日時 二〇〇七年六月九日(土)一六時三〇分〜一七時一〇分
場所 慶應義塾大学大学院校舎一階三一一号室
講師 高永(コリア国際研究所首席研究員)
演題 「韓国と日本の儒教文化の相違点」



(二)現代韓国における儒教


 現代韓国の儒教はどうなっているのか。
 一九四五年、韓国が日本から独立して以後、一九四六年に全国儒道会が結成されて、同時に成均館大学校という大学ができて、ここを中心に儒教教育を実施しております。
 
 日本の儒教は生活習慣として日本式に変化して定着していると思います。
 日本では「儒学は定着したものの、儒教は定着しなかった」という見方があります。
 でも日本の一般家庭には仏壇というものがありまして、それは儒教と仏教が両立したシンボル的なものであると考えます。これが私の見方です。

 先祖を供養するための仏壇と位牌を祀る思想は儒教から来たものです。もともとこれは仏教とは無縁です。日本は儒仏の境が判然としなくなるくらい儒教は日本風に変化して定着していると思っています。
 
 韓国の儒教は、『儒教原理主義』というか、まるでイスラム原理主義みたいになっていると言われました。
 でも外来の宗教、思想も入っていまして、韓国には全国的には至るところに十字架があります。全国的にキリスト教が広がっています。熱心に教会に通ったりしていますね。
 韓国にとって儒教は宗教と言うよりは生活習慣あるいは生活文化として定着したと言えます。
 因みに、儒教習慣は世代差があります。四〇歳代以下の世代と四〇歳代以上の世代は全然違う。四〇歳代以上世代は、確かに儒教原理主義というか、儒教思想を強く持っています。ですが、四〇歳代以下の世代は、生活習慣において儒教の名残があるものの、欧米式に変わりつつある、その過渡期にあると思います。

 ただ若い世代であっても地下鉄やバスでは、お年寄りに必ず席を譲ります。若者が席を譲らないと周りの人から注意を受けるんです。

 あるいは年上の人とお酒を飲む時は、自分のコップを隠しながら飲む。
 これは完全に生活習慣として根付いた例ですね。

 タバコも先輩の前では吸わない。若い女性たちも飲み屋とか街角でタバコを吸う人はいません。ここが日本と違いますね。

 まぁ時代が時代ですから、テレビの討論会でも、今までの儒教原理主義を貫くか、あるいは欧米式に変えるかを巡って、激しく議論をします。


shige_tamura at 10:01│Comments(0)TrackBack(0)clip!日本論語研究会 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
ランキング一覧

人気blogランキング

人気blogランキングに参加しました。
応援よろしくお願いします。
月別アーカイブ
最新コメント