2007年04月20日

小沢民主党の限界

朝雲新聞(4/19付)の「時の焦点 <国内>」に
 
国家の百年より参院選

平木 公二(政治評論家)氏の論説載ってました。
参考に全文を掲載しました。


小沢民主党の限界


 この4月で小沢民主党の「賞味期限」がわずか1年だったという現実が見えたのではないか。党の支持率も低迷し、7月の参院選に向け、党内の戦闘態勢に黄信号がともり始めている。

 8日投票の13都道県知事選で、民主党は、実質支援を含めると、2勝9敗2分だった。

 小沢代表の知事選「相乗り禁止」戦術は、与党との対決姿勢を示し、地域の足腰を強化する狙いがあったはずだ。だが、東京都知事選で候補を擁立できず、市民グループが推した浅野史郎・前宮城県知事の事実上の支援に回った段階で「限界」が一気に露呈した。

 小沢氏は、なぜ菅直人代表代行を担がなかったのか。勝つ自信がなかったのか。党内掌握に菅氏が必要だったのか。菅氏は首相候補の座を失いたくなかったのか。

 党内に説明がない。都知事選の報道量は多かった。石原知事と菅氏の対決なら、もっとヒートアップしただろう。民主党の存在を売り込むチャンスを放棄してしまった。

 民主党は44道府県議選で375議席を獲得し、倍増に近い躍進を果たした。だが、自民党は退潮したとはいえ、民主党の3・2倍の勢力がある。

 22日投票の参院沖縄、福島補選では野党の議席だっただけに、民主党は2勝したいところだ。だが、選挙情勢は与野党1勝1敗になる見通しだ。

 民主党内に深刻な影響をもたらしたのは、国民投票法案への対応だ。法案は13日に衆院を通過したが、小沢氏が一貫して与党との共同修正に待ったを掛けたのだ。

 民主党は改憲派の鳩山幹事長や枝野幸男憲法調査会長らが与党との接点を探ってきた。与党も投票権の原則18歳以上など民主党案を丸のみした。最終段階で与党案と民主党案の違いは、国民投票の対象を憲法改正だけとするか、重要問題を含むとするかに絞られた。

 だが、小沢氏は「民主党案のすべてをのまない限り、妥協はない」と突っ張り、民主党は与党案反対に回った。小沢氏は小さな政局に走った。

 国家百年の大計を決定する手続き法の制定よりも、参院選への対決ムードを高めることを優先する小沢氏への反発が党内にくすぶっている。

 衆院本会議採決の際、前原前代表、原口一博氏ら7人が外遊や選挙応援を理由に欠席し、河村たかし氏も途中退席した。

 小沢氏はこの間の事情を自分の言葉で語ろうとしない。今国会での党首討論が開かれていないことに通じるが、党首の義務を果たしていない。

 小沢氏は今、参院選対策に没頭している。そこで与野党逆転を図り、次期衆院選で政権交代の足掛かりを得ることが最大の目標だ。だが、民主党内には一丸となって参院選に勝利しようという雰囲気が感じられない。

 小沢氏を敬愛し、支持する勢力はどれほどいるのか。小沢氏もその辺を察知しているのか、参院選後にまだ明るい展望を持てないでいる。


shige_tamura at 12:14│Comments(0)TrackBack(0)clip!小沢一郎 

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