2007年03月30日

ひげの隊長・佐藤正久氏の講演(その4)

ヒゲの佐藤
第二五回日本論語研究会

日時 平成一九年三月一七日(土)一六時三〇分〜一八時
場所 慶應義塾大学第一校舎一階一〇二教室
講師 佐藤正久(元陸上自衛隊イラク先遣隊長「ヒゲの隊長」)
演題 「自衛隊と国際貢献」


(四)サマーワを愛し、イラクを愛する


 まず溶け込む努力ということです。
 もともとイラクの人は外国人が嫌いです。なぜかと言うと、あそこはメソポタミア文明の発祥の地なんです。チグリス川、ユーフラテス川という川があって、そこに肥沃な土地が広がっている。
 北にトルコ、東にペルシア、西にギリシャ、南にベルリン。いろんな人たちが、あの地で争いました。
 
 私たちは新参者です。まずは徹底的に安心感を与えないといけません。
「私たちは皆さんの友人であり、与えることはあっても奪うことはない」と言いました。
 そして私が隊員に言ったのは、「サマーワを愛し、イラク人を愛しなさい」ということです。
 安心して日本に帰るにはそうしないといけない。
 自分が持っている一番いいものを前面に出して現地の人の中に溶け込む。
 生半可な愛では絶対に相手にバレます。本当に自分を愛しているかどうかは、目を見れば分かりますし、握手しただけでも分かる。
 
 私の好きな言葉は「信なくば立たず」を捩った「意なくば立たず」です。
 
 まずは気持ちなんです。気持ちがなければ何も始まらないんです。
ところが日本人は、スーッと現地の人たちと同じ目線になれるんですね。これは日本人のDNAかもしれません。
 全然、現地の人たちの反応が違います。
 
 申し訳ないですが、欧米のNGOの方々は、口では宗教や文化を尊重すると言いますが、実際は、上からの目線で相手を見ます。ソファーに踏ん反り返り、偉そうに指示をし、遅れてきても誤りもしない。
 気持ちがあれば時間の長短に関係なく信頼が生れるんです。そこを徹底してやりました。
 私は隊員に対し「お前の仕事の仕方はイラクを愛していない」ときつく言いうこともありました。


shige_tamura at 10:33│Comments(0)TrackBack(0)clip!日本論語研究会 

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