2007年02月21日
米国連邦議会スタッフ代表団との懇談会
今日(21日昼)、(財)日本国際交流センター主催の「米国連邦議会スタッフ代表団との懇談会」に参加しました。
訪日したのは、上下両院の秘書、連邦議会調査局のスタッフ、上院委員会のスタッフなど共和党の関係者5名でした。
日本側からの参加は、僕を含めた自民党、民主党、公明党の政党職員と政策秘書でした。
米側からは、米国の政策決定過程についての説明がありました。
政策決定には、政党は介入せず、全て個人の議員で判断するとのことでした。
そのための秘書(スタッフ)は、ウイン・アラード上院議員(共、コロラド選出)の場合は、45人とのことでした。日本では、3人の公設秘書の他に数人の秘書がいるだけです。
下院議員でも、政策立案スタッフは4〜6名はいるとのことです。
議員の秘書などの政治関係スタッフは、1年で50〜75%は変わるとのことで、若い人が、薄給で働いているとのことでした。
これは、米国が議会などの政治関係と大学、シンクタンク、ロビースト、民間などとの交流が頻繁であることが原因です。
なお、議員秘書になるためにはコネ(推薦者・紹介者)が大事で、スタッフ希望の履歴書は一つの事務所で500〜700枚はあるとのことでした。
日本においても、政治関係のスタッフの強化と人材の流動性の活発化のために、シンクタンク、大学などとの人材交流の必要性を強く感じました。
なお、オニールさん(女性の連邦議会スタッフ)が、フォーリー元下院議長が「野党は敵ではない、野党は野党だ。」といって上院と下院の敵対関係の方を強調された話をされた。
それに対して、僕は「日本は衆議院と参議院の対立よりも、政党の影響力が強い」と与党と野党の敵対関係を強調しました。
米国と日本の政治システム及び政党の影響力の違いを痛感しました。
なお、僕が自己紹介のときにブログをやっているといったら、是非ともアドレスを教えて欲しいとの声があがりました。
そこで、早速、今回の極めて意義深い両国の議論をようすをブログに記したというわけです。