2006年10月24日

民主党は安保政策で割れるかもしれない

最近、民主党は分裂するのではないか、という気がしてならない。
その理由は、衆院補選の2敗で、選挙に強い「小沢神話の崩壊」である。
岡田代表から前原代表までは、民主党は若返りを図り、フレッシュさを全面に打ち出した作戦がうまくいっていた。

ところが、永田議員の偽メール問題で、前原代表が失脚し、「若いのが駄目」ということで小沢一郎氏が登場した。
メディア操作のうまい小沢代表は、本の出版を通じて各種マスコミを動員してPRに努め、一応の成果を収めた。その一つが、千葉での衆院補選の勝利だった。
しかし、その後、小沢代表が緊急入院した頃からおかしくなった。

自民党の総裁に安倍晋三氏が就任した原因をつくったのは、民主党である。
それは、民主党が岡田、前原と若返ることに対抗するには、自民党は、若い安倍氏しかいないというムードとなり、安倍総裁・総理の誕生となった。

今回の衆院補選で2敗した民主党。
原因は、小沢代表の健康と北朝鮮の核実験に対する安保政策の曖昧さが大きい。
さらに、連合との一体化なども問題である。最近の格差論議で、労組の既得権益と年功賃金体系が格差を生んでいるといった論調も出てきている。

北朝鮮の核実験を契機に、前原・前代表らが、公然と19日国会内で会合を開き、「国連安保理の北朝鮮制裁決議を受け周辺事態法を適用するべきだ」と容認論を展開し、同調する意見が相次いだ。前原氏は、小沢代表と違った意見を新聞・テレビで持論を主張している。

今週から、防衛庁を省にするための法律案が国会で議論される。この時に、民主党はどういう態度にでるのか。民主党内では、「国防省設置を早期に実現する議員連盟」(会長・渡辺秀央参院議員)もある。

『日刊スポーツ』(10月20日)では、「平沼と前原が新党を立ち上げか」(政界地獄耳)といった活字が躍った。
民主党は、小沢代表が政策を軽視し、衆院補選の投票日に北海道で新党大地代表の鈴木宗男氏と来年の統一選と参議院選挙で両党が連携を深めることを確認している。

前原氏らは、政権交代のために政策を重視している。

今後、民主党は小沢氏の「選挙重視」か、前原氏の「政策重視」か、を巡って、党内で激烈な闘争が起こり、その結果、安保政策がきっかけで分裂するかもしれない


shige_tamura at 16:33│Comments(0)TrackBack(0)clip!民主党 

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